今のトランプ米大統領はアメリカの巨額な貿易赤字を削減するという名目で高関税を武器に戦争を仕掛けている。狙いは、中国に対する強い経済的圧力をかけ、自国の経済的・戦略的優位性を確立しようとするかのように見えますが、同盟国が本来の狙いではないか。トランプ米大統領が言っている同盟国批判は本音ではないかと思う。同盟国ならばある意味では従い、かつ効果が期待できる。今やそういう方向に同盟国が動いている。中国はあまりにも大国で非米側BRICS諸国の中心でもあり問題外というのが本音では。
そこで思い出すのが潰されたTRON。
1980年代のことですが、日本国内では、小学校の教育用パソコンへTRONの導入が決まりかけていました。 そんな矢先、1989年にアメリカからスーパー301条(★)に引っかかるとして圧力がかかりました。 1989年4月21にアメリカ合衆国通商代表部(USTR)が発行した、「外国貿易障壁報告書」にTRONが名指しで記載され潰され、その代わりにマイクロソフトのパソコンが導入された。
手順は逆で高関税をかけて相手側から解決策を提案させるという手の内は見せないあくどい手法を取っている。これではどの国も大変な事になるでしょう。
★スーパー301条は、1974年の通商法301条を強化した法律で、不公正な貿易国を特定して交渉し、成果を得られなければ関税引き上げなどの報復措置を実行することを定めています。
参考まで、コンピュータとの思いで(その22:TRON)
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