こんばんは
今日は「藁の盾」という映画を見に行ってきました。面白かったです。
さて、本日はこちらの記事を紹介します。
偏在対策なき定員増では医師不足解消せず-仙台厚生病院・目黒理事長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130426-00000002-cbn-soci
医療介護CBニュース 4月26日(金)18時43分配信
医学部新設を目指している仙台厚生病院(仙台市)の目黒泰一郎理事長は、キャリアブレインの取材に対し、「医師の有効な偏在解消策がないまま既存の医学部の定員を増やしても、東北の医師不足は解消しない」と述べ、東北地方に医師を定着させる制度を持った医学部を新設する必要性を強調した。卒業生を東北に定着させるため、大学が指定する医療機関での一定期間の勤務を条件にした奨学金制度などを設ける方針だ。
目黒理事長はまた、全国医学部長病院長会議などが「医学部新設で入学試験の難易度が下がり、医師の質が低下する」との懸念を示していることについて、「学生側の問題ではなく、教育の質の問題だととらえるべきだ」などと反論。
自民党の「東北地方に医学部の新設を推進する議員連盟」が、東北での医学部新設を認めるよう政府に求める方針を決議したことについては、「追い風が吹いていると感じている」と語った。
同病院では、東北福祉大(同)と連携して医学部新設を計画。基礎医学講義や研究は東北福祉大のキャンパスで、臨床実習は仙台厚生病院を中心に複数の既存病院で行う構想だ。【高崎慎也】
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ここで「入試のレベルが低下する」と書かれているのは、それはもちろんある一定レベルを担保する必要はありますが、むしろ教育の質でしょうね。
何を阿呆なことを・・・というのは入試で学生のレベルが低下することと、医師のレベルが低下することと一般的には並立しないはずなんですがね。CBTや国家試験に通らなければ医師になれないのですから。
まぁ、だいたい偏差値40で合格する今の国家試験の制度(ある一定レベルを担保しているという前提ですよね)を改めればいいだけで・・・。
今までも書いてきましたが、医学部新設問題は…一番重要なことは「教育の質」を担保できないこと、2つ目が現場の医師を教育現場に引き込むことで地域医療などが破たんする可能性が高いこと…だと思っています。
だから僕はこの5、6年間ずっと「まずは大学病院の医師の待遇から改善するべき」と言い続けてきました。ちなみに個々の待遇がよくなれば、大学病院に優秀な医師はそれなりに集まり、教育の質も改善します。論文だけでなく、臨床にも強い医師が。
そして個々の大学の定員を増やし、状況を見て医学部新設にかじを切る・・・というプランがよいのではないかと考えています。
意見はずっと変わらないです。状況があまり変わっていないので。
ただ、この病院群+東北福祉大…に関してはもしかするとうまくいくかもしれません。ただ、おそらく血液疾患も含めてあまり見れないものがいくつか出てくるのではないかと思っていますが・・・。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
P.S
本当はCBTに合格すれば決められた臨床実習病院(各大学病院や大病院)をどこでも実習できるようにしておけば、こんな話はすぐ解決するんですけどね。CBTはそのための呼び水になると思っていたのですが。