新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

人生の目的としての「医療」と「教育」

2017-07-25 21:30:20 | Blogを書く理由

こんばんは

 

先ほどより色々考えております。

 

若い頃は毎年mission statementを作成しておりましたが、最近はそういったこともしていませんでした。

 

余裕がなくなったという感じでしょうか。

 

昔はこんなことを書いていました。

Mission statement 30歳バージョン:三十路突入~

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私の人生の行動基準として「自分自身を含めたすべての人を愛し、すべての人の幸福のために行動する」こととする。 

 

すべての物事に楽しみを見出し、すべての物事に多くの人のかかわりを見出し、すべての物事に感動を見出し、そのことに感謝をし、自分自身もできるだけ多くの人に貢献する。 

 

人とのかかわりの中で、一人では達成できないことも多くの人と相互に協力をして、助け合い、お互いが幸福になるように行動する。そしてそのことがより多くの人の幸福に寄与するように生きていく。 

 

自己評価を高い状況で維持し、他人の評価や所有物ではなく、自分がやろうとしていること・自分の存在に意義を見出し人の忠告や意見を感謝しながら聴き、それを持ってさらに自己を発展させ多くの人のために貢献できるようにする。 

 

すべての忠告や意見の中に自己を発展させ、人の幸福に貢献するチャンスを見出すこと。 

 

将来のVisionを明確に持ち、Visionを達成するために多くの人と協力していくこと。 

子供たちが他人の評価ではなく、自己評価でもって活動できるように、愛情を持って接していく。彼ら・彼女らが日本の、世界の将来を担い、一人一人が素晴らしい人間であり、何らかの才能を持って、それを使用して貢献するために生まれてきたことを教え、その才能を見出していく。 

 

また、すべての人が自分自身の生き方に楽しみを見出せるように支援していく。少なくとも、楽しみを見出しながら働く見本となる。 

 

医者としての活動を通して多くの患者のために尽くし、そこから様々なものを学び取り、感謝し生きていく。また、医者としての最終目標である「腫瘍の撲滅」を達成するべく活動していく。楽しいし、人の役にも立つので臨床も研究も両立させていく。 

 

社会人の一人として、この社会・この国全体が良くなるように何か貢献することを模索していく。そのことに楽しみを見出し、自分自身が何かを考えることで何かが良くなったらどれだけすばらしいことか・・に喜びを見出していく。 

 

友人として、自己の不利益にならない範囲で最大限に仲間が困っているのを助け、助けられること。不利益になる状況であれば、そのことをしっかりと伝え、今の関係を維持しながら将来を共に歩むべく、別の手段を提案していく。 

 

家族として…互いに助け合い、互いが見本になれるように、互いが尊敬し合えるように生きていくこと。 

自己の内面をより発展させ、誠実に、厳しさと優しさをもってすべての人と接していく。 

 

今行っている行動が誰のためになっているのか、それで誰かが幸福を得られるのか、常に自問しながら一生をかけて考え、行動していくこと。 

以上 

2008/10/14 書き記す

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この頃は「腫瘍の撲滅」というのを目標にしていたわけですね。今もその気持ちはありますし、僕は感染症は無理でも腫瘍はできると思っているので、そういうことにトライしたいとは思っているのです。
 
ところが、自分の出身大学を含めそういう機会に恵まれず・・・。
 
だんだん惰性で人生を歩んできてしまったというところでしょうか。
 
 
ただ、いろいろな思いはまだ胸の中に残っています。
 
 
僕は医療と教育で人に貢献したいと強く思っています。
 
医師として患者さんの役に立ちたいと思っていますし、医療を学ぶことは面白いですし。まさに天職だと思っています。
 
そして僕自身ができることは限られていることもわかっていますので、より良い医師、より良い人を世の中に出していくことができればとも思っています。これは教育者としての考えです。
 
素晴らしい教育者というのは「知識」が多い人、というよりは「知識を持った人をより多く育て上げる人」だと思っていますので、そういう人間になりたいとは思います。
 
天才的な頭脳を持つ方は教育者には向かないと思っています。往往にして・・・学生が「何故わからない」かがわからないから。時々、そう思うことがあります。
 
僕は医療が好きで、医学が好きで、人が好きで・・・というだけで、天才的な頭脳というものとは縁がないです。それゆえに何が難しいかがわかる(時折、想定を超える学生もいますが)と思うので、良い教育者にはなれるかもしれないと思っています。
 
臨床と教育だけでなく・・・研究もやりたいのですけど、今直ぐにはなんとも。
 
まぁ、研究が苦手というつもりもないのですが・・・。研究するのも好きだし・・・。多分、僕にはできるだろうと思っているのですけど、手広く広がれば広げるほど中途半端にはなるかもしれません。それでも、できる範囲のことをやりますし、機会をもらったと思っていますので。

 

 
 
今回、たまたま執筆させていただく機会を得ました。そして2冊目も執筆させていただいております。ありがたい話で、僕が一般的な「教育者」として歩むことができない分、本を書くことで少しでも医療や教育に貢献できる機会を得たことは本当に嬉しく思っています。このような話があるとは思っていませんでした。このblogも「いつ死ぬかもわからないから、少しでも多くの人に何かを残したい」という思いもあり、書き始めました。もちろん、日本の医療などに対する問題意識などもあったのですが、時間の経過で、少し内容も変わってきたと思います。
 
 
 
もう直ぐ40歳になります(まだ38歳、今年39歳です)。孔子は40にして惑わずといったわけですが、40歳になるときには自分の道をしっかり決めて、多くの方々に貢献できるように生きていきたいと思います。
 
 
医師として、教育者として生きていければ良いなぁ。
 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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2 コメント

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はじめてです (アンフェタミン)
2017-07-28 06:41:28
>女王様さん
おはようございます。コメントありがとうございます。

教えることは、自らも学ぶこと。日野原先生の言葉ではありませんが、僕も色々学びたいと思います。

オスラー博士の本は読んだことはないのですが、「明日に回すな」という考え方など、僕も興味があります。時間を見つけて、探して読みたいと思います。
人生、常に勉強で完成というものはないかもしれませんが、頑張り続けたいと思います。

今日から休みを取って自宅に帰りますが、早く娘に会いたいなぁと思います。1ヶ月会わないとすごく成長していると思いますので。

また、コメントいただければと存じます
返信する
教え (女王様)
2017-07-28 03:01:45
亡くなられた日野原先生の著書に

私はたくさんの先人やたくさんの患者さんから 大切なことをいっぱい学んだ。
それを若い医師達に教え引き継ぐことが使命だと思っているし、まだまだ私も彼らから学んでいきたい

と書いていました。
学びは永遠に続きますし、次世代に繋ぎ導くのも とても重要だと思います。

アンフェタ先生はご存じかわかりませんが、100年近く前の医師 ウィリアム・オスラーという方がおります。
日野原先生が訳した本を読んだのですが
「25歳まで学べ。40歳まで研究せよ。60歳までに完成させよ」って格言があります。
ここでいう研究は 研究職ということよりは広義での研究、探究かと思いますが。
まだまだアンフェタ先生もいろいろな意味合いでの研究をし、私達患者の力になっていただきたいです。
アンフェタ先生の少し上の世代が、CMLに希望を持たせてくれました。
これからもっと 体に負担の少ない治療を アンフェタ先生や若い世代が開拓してくださる様願っております。

オスラー氏の格言に「今日1日の枠の中で生きる習慣を」 がありました。
自分にも響く言葉です。
明日に回してはいけない。明日を夢みて生きていくことと、明日があるんだから明日でいいや!は違いますね。

ぜひ読んでみてください。
オスラー博士の生涯 とか オスラー博士講演集 等あります。
お忙しいでしょうけれど 読書する時間は確保したいですね。
勿論 今はご自身が「書く時間」を確保しなくちゃですけれど‥。

お休みとれて良かったです。 お嬢様に会いたいですね。
まだ お姉ちゃん にはなってないんですか?
暑い中、大きなお腹の奥様も大変だと思います。どうぞ労って差し上げてください。
私が9月末生まれで、つまり真夏に亡き母は「スイカ抱えてるくらいしんどかったわ」とずーーっと文句言われてきました。
あんなに大変な思いして生んでやったのに‥と(汗)。

そりゃ4100gもあれば重たかったでしょうけれど。
それを鉗子で引きずり出す難産で 挙げ句に出来損ないでは文句も言いたくなりますね(笑)。
そうして産み育ててくれたのに、白血病なんかになっちゃってごめんね。 と遺影に謝っています。

何も悪いことはしてないのに、みんな患者は何故か謝ってしまいますね。
配偶者にごめんね を
きょうだいにごめんね を
親にごめんね を‥。

奥様とお嬢様と 楽しい夏休みをすごせますように。
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