新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

少子化問題など:子供を育て、国力が上がり、経済が回れば・・・

2018-01-04 07:06:10 | 教育

こんにちは

 

ちょっと紹介したい記事があります。SNSで流れてきたのですが、少子化に関してです。僕も同意見ですので、紹介します。

 

 

2018年にぶっ壊したい、少子化日本の8つの矛盾とは?

 2018年始まりまって早々、僕はムカついているんです。この日本社会に。

 世界一のスピードで少子化にまっしぐらなんです。でも明らかにおかしいだろ、っていう制度が山積みなんですよ、我が国は。

 今日はそれを皆さんにご紹介したいと思います。

(1)少子化なのに、出産費用は保険が効かない

 僕たちは妊娠相談ダイヤルやってるんですが、こういう相談が来ます。

 「妊娠中なんですが、お金がなくて病院に行けない。自宅で産もうと思う」

 自宅出産は、母子の命に関わります。

 そんな明らかに危険な行為を、なぜせざるを得ないのでしょうか。

 日本では、出産費用が平均約50万円かかります。

 東京だと平均約61万円です。

 日本では「出産は病気では無い」から、保険は適用外です。(先進諸国の多くは無償)

 その代わり、出産一時金という補助金が出ますが、これが42万円。

 東京だと平均20万円以上の、全国だと約10万円の差額持ち出しがかかってしまうわけです。

 「普通の家庭」にとっては、多少かかっても、おめでたいことだし、問題はないでしょう。

 でも、未婚の母だったり、ひとり親だったり、精神疾患で働けなかったり、貧困状態にあったりする場合、その負担は彼女たちを、深く深く追い詰めてしまうのです。

 世界一の少子化って言ってんだったら、出産無償化しましょうよ。

(以下略)


ちなみに問題点としてあげているのは次の項目です。

(1)少子化なのに、出産費用は保険が効かない

(2)養親縁組増やさないといけないのに、LGBTや事実婚世帯は「親」になれない

(3)母親が希少なのに、マザーキラー子宮頸がんのワクチン推奨がストップ

(4)虐待通告が増え続けているのに、親権強すぎ

(5)待機児童多すぎなのに、保育園は「配給制」

(6)ひとり親貧困率54%なのに、養育費支払い率2割

(7)子どもの貧困が深刻なのに、母子加算引き下げ

(8)空き家が増え続けるのに、空き家を寄付したら「罰金」

 

普通に読んでいて同感と思いました。

 

僕はこのブログでもずっと書いておりますが、基本的な信念があります。

 

生活すべてが平等である必要はないが、生きるチャンスと教育を受けるチャンスなどは平等でなくてはならない

 

というものです。

 

可能性を持って生まれてきた子供が、育った環境でその能力を発揮できない国は未来はないと思います。

 

すなわち、今の日本に未来はほとんどないと思います。それゆえ子供たちのことが気になるわけですが・・・。

 

国の未来を作るためにも、自分の子供ももちろんですが、すべての子供たちに自分の能力を見出すチャンス、そして発揮するチャンスを与えて欲しいと思います。

 

そのためには教育や福祉など「生活のベース」になる最低限は保証できることが重要だと思います。生活のベースが整えば、他のことにもお金をかけれます。未来に不安がなければ貯蓄が最低限でも、心配せずに生きていけます。

 

より良い生活を・・・というのは嫌いです(特に生活保護を悪用している人間)が、僕は子供がいる家庭については最低限を保証して欲しいと思っています。

 

むしろ、子供のいる家庭だけでもいいので、子供の成長と教育などに関わる生活費は別に支給して欲しい(現物支給でもいいので)とすら思っています。

 

本当は学校教育に関しても思うところがあります。一律の「国語、算数(数学)、理科、社会、英語、体育、家庭科、技術、美術」に加えて、毎日1時間で良いので、「自由な選択授業」のようなものを作って欲しい。子供たちが様々な可能性を見出すために、好きなことに挑戦できる環境にして欲しい

 

そう思っています。

 

脱線しましたが、少子化対策の様々なことに加えて、教育や福祉の充実・・・。特に子供が高校に行くくらいまでは様々な補助をして、「子供を国を挙げて育てる」「それに伴い、国力が上がる」「教育費に心配がなくなり、経済が回る」そんな世の中になって欲しいと思っています。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

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4 コメント

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今年も応援しております (sunny)
2018-01-04 22:23:51
アンフェタミン先生、遅れましたが明けましておめでとうございます。昨年も一昨年も喪中でしたので、今年は久しぶりにお正月らしいお正月を過ごしました。
実家に帰省する時は父の仏壇がある和室でいつも寝ているのですが、昔のことを思い出して苦しくなることも少なくなり、うまく言えませんが父がいつも側で見守ってくれているような懐かしい感覚に変わりつつあります。親だからかも知れませんが。時薬という言葉の意味を実感しています。
先生の記事もなかなかすべて拝見できていないのですが、またおじゃまさせてくださいね。
個人的にCAR-T療法(で合ってましたか?)については引き続き注目しています。
少子化対策については私も、同意見です。
患者向け書籍を出版された暁には必ず購入させていただきますね。
今年もマイホーム建築やお子様の成長を糧にお仕事にも精力的に活躍されることと存じます。
私も今年はもう少し自分を解放してあげてさまざまなことを吸収していきたいと思っております。本年もよろしくお願いいたします。
返信する
今年もよろしくお願いいたします (アンフェタミン)
2018-01-05 12:25:09
>sunnyさん
こんにちは、コメントありがとうございます。

あけましておめでとうございます。
多くのことで、時間が解決してくれるというものはあると思います。時間というものはそういう意味でも大事だと思います。

CAR-Tについてはこれからも話が出てくると思います。将来は色々な病気に適応できる日がくると思います。

患者さん向けの書籍は今は作る話はありませんが、いつの日か出すことがありましたら、よろしくお願いいたします。

お忙しい中だと思いますが、時々ブログに遊びに来ていただけますと嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

また、コメントいただければと存じます
返信する
子供は被害者? (女王様)
2018-01-06 05:22:22
高齢化はもはや仕方ないとして、ですね。
望まれて産まれてこれない赤ちゃんが少なくないのは 胸が痛みますね。
女性も大学を出るのが当たり前になり バリバリ仕事をすると必然的に結婚や初産が遅くなり、二人目は難しい。 これもまあ現実としてやむを得ないでしょう。

でも 未成年やシングル等、お金がなくて妊婦検診も行けない人が 育てるお金を捻出できるわけがない。
厳しい言い方だけれど 何故避妊をしないのか理解しかねます。
今出来ても育てられない・心から喜んで迎え入れてあげられない。 自分が一番わかっているはずです。
性暴力でもない限りは 一時の快楽やなりゆきで、お腹の赤ちゃんが被害者になってしまうんです。
勿論 避妊しない男性や責任を負わない男性は論外。

堕胎する費用もなくトイレで産んだとか せっかく無事生まれてきたのに虐待を受けてつらいだけの子供とか 聞くに耐えない思いがします。
そのお母さんもおそらく 愛情や教育がなかったのでは‥。

お産や数回の検診は補助が出るようになりましたよね。
正しいかどうかはわからないけれど、未成年や経済困窮者へは中絶費用の半額援助があってもいいのかな?と思います。
赤ちゃんポストの是々非々と同じで 不幸な命、望まれない命を増やさないためには必要悪なのでは。

性転換手術に保険適用するより、不妊治療とか妊娠検査などに回すほうが当然だと思うんですけれどねえ。
厚労省の考えは凡人にはわかりません。

今の日本は 子育てにやさしくないですよね。
お金の問題もそうだけれど、朝からうるさい!とラジオ体操がなくなり、盆踊り大会がなくなり、騒々しいからと公園の大声も禁止。 図書館や美術館も幼児だけはお断りだったり 集合住宅とか近所密集だととても気を遣わないといけない。
乗り物でも片身が狭い思いをしなくちゃならなくて お母さんたちも子供たちも息苦しい社会です。
子育て環境は経済のみならず、皆が寛容で協力しなくては改善していきません。

金銭的に潤沢でなくても 教養は磨けますよね。
アンフェタ先生の考えの変化形というか、私は週1時間、図書室で読書があってもいいかな?と。 自分は本の虫で昼休みは図書室にいましたが 今の子は本当に読書をしません。
一時間静かに過ごすことも教育になるし、普段読まないジャンルに手を伸ばすきっかけにもなるでしょう。 小学生からスマホ中毒はやっぱり異常。
図書室の文献で調べたほうが 間違いなく記憶に残ります。

市の図書館も 幼児専用フロアがあったり児童書や図鑑がたくさんあれば素敵だなー といつも思っております。
教育無償じゃなく そういうところに税金を使ってほしい。

大学入試も迫ってきました。 日本は受験だけで万単位の費用がかかるのは変です。 学費も高すぎます。
もっと安くして真剣に学びたい学生にチャンスを。 なんなら試験ももう少し簡単でいい。
その代わり、勉強しないとどんどん落第や退学。 入る時だけ猛勉強して 入ったらバイトに合コンにすぐ就活って人を育てる機関としてズレているのではないかと…。

日本は学歴に固執しすぎて 教養や徳の面が足りていない。 品、というのかなんというか。学問だけではない知性ですね。


男の子の「なりたい職業」の1位が 学者・博士になったとのこと。
素晴らしいけど もっともっと文化人が育つ世の中であってほしいです。
アンフェタ先生は子供のころからお医者さんを夢みていましたか?

ちなみに私は作文に「舞妓さんか芸者さんになりたい」と‥。なんでやねん!
そして「高校野球で甲子園に行きたい」。
アホな夢は当然叶うわけもなく、せめて球児の母となりアルプススタンドで熱狂すら夢と終わりました(笑)。

子供たちはせめて皆、健康で食べることに困らない社会であるように。
何より 戦争やテロのない国であるよう我々大人はしっかりしないといけないですね。
返信する
同感です (アンフェタミン)
2018-01-06 23:14:57
>女王様さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

生まれてくる子供に対して、親や大人たちが責任を取らないというのは問題だと思います。
虐待などの話も本当に胸が痛みます。本当は社会がそう言ったことがないように見ていければ良いのですが・・・。

今の日本が子供に対して優しくないというのは同感です。子供が重要な宝だというのが、わからないかしらと思ってしまいます。

週1時間、図書館で読書。いいですね。そういう時間も重要だと思います。

大学入試、学費の問題。そう言ったことも問題だと思いますが、おっしゃられる「大学に入ってからの学び」は重要だと思います。

僕は小学校1年生から高校2年生までは一貫して「生物学者」です。生物学者になる夢を諦めて、医師になりました。生き物全般から、人間を対象に絞り込んだ感じです。けど、実際に勉強して楽しいですし、良かったと思います。

子供たちが「幸せ」を感じて生きていける社会にできたら良いと思います。

また、コメントいただければと存じます
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