こんばんは
予定よりだいぶ早く帰ってきました。と行っても、多くの方はまだ出張中で、僕だけが戻ってきた感じです。たまたまですが、明日から余計で緊急性の高い仕事が増えたので、急いでそれに手をつけて仕上げようと思っています。
今日からやらない理由は疲れているので、まずは体力と集中力の回復からです。
久しぶりにパソコン前に座りましたので、少し記事の紹介をします。
高偏差値「医学生」の留年が急増している理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170605-00174678-toyo-bus_all&p=1
6/5(月) 6:00配信
医学部の人気が沸騰している。今年の医学部志願者数は14万3176人(国公立、私立大学合計)と10年前より4割近く増えた。大学の定員数に対する志願倍率は実に15.2倍。82ある大学の中で、一番偏差値が低い大学は60前後(駿台予備学校のAランク判定)だが、それでも「母集団のレベルが高く早慶の理工学部並み」(予備校関係者)。そんな超狭き門の医学部だが、“出る”のも大変になっていることはあまり知られていない。
(中略)
都内のあるマンモス私立大学の医学部6年生は、「2年生から3年生に進級する時に10人~20人留年する。それ以外は5人程度。留年の増加理由は、臨床科目や実習が前倒しになっていて、入学すぐに猛勉強をしなければならなくなったから。医者も人間なので遊ばせてあげてください」と話す。中部地方にある地方国立大学の5年生は、「同期では2年次に15人、3年次に数人、4年次に10人近く留年してしまった。講義に沿わない理不尽なテストもあり苦戦することも多い」。
医学部の定員数は国によって制限されており、どの大学も1学年100~120人程度。10人留年すれば留年率は1割と他学部と比べて高い。私立最難関大学の医学部は「毎年3~4人で音楽活動をしている人ぐらい」だが、学費が高いことで知られる都内のある私立大学では、「2年次だけで毎年30~40人がダブる」と深刻だ。
(中略)
理由の一つは、少子化により18歳人口が減っているにもかかわらず、2007年まで7625人だった医学部の定員が、この10年間で9420人に拡大されてきたことだ。医学部志望者数が増えて偏差値は上がっていても、「全体の学生のレベルは若干落ちている」という見方が大学関係者からあがる。
■医師には強い目的意識や生涯学ぶ気概が必要なのに
また、近年過熱する医学部受験人気の弊害も指摘されている。東京慈恵会医科大学・教育センター長の福島統教授は、「医者になるには本来強い目的意識や年々新しく出る症例などを生涯学ぼうという気概が必要。高い偏差値で手に職をつけようと入学した学生にはギャップが生じやすい」と話す。
(中略)
本誌が現役医学部生に取ったアンケート結果では、留年する医学部生の特徴として「そもそも医者の仕事に興味がない」「医学部合格が目的で燃え尽きて、大学に来なくなった」というミスマッチをあげる声が出ている。
基礎医学が始まり専門課程に移行する2年次のほか、医学知識評価の共用試験(CBT)、客観的臨床能力試験(OSCE)を受けなければいけない4年次が留年生を量産する鬼門の学年。さらには、6年次に受験する医師国家試験も一般に「9割合格」といわれるが、実態は大学毎に合格率はまだら模様。本誌の調査では、実質的な合格率が6割の大学もあった。
(以下略)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事を紹介したのは、意外と的を得ているような気がしたからです。
僕も同じような意見を持っています。
医学部のレベルが全体的に落ちたような気がする・・・と。
理由も上の記事に書いている通りで、一つは人口減少による問題。もう一つは「医学部」にくるのが目的で、医師になりたいと思っていない人が意外といることでしょうか。
基本的に好きこそ物の上手なれ・・・という感じで、勉強し続けるには「好きだ」という感覚が必要だと思います。もしくは、「勉強する理由(面白いからでも、患者さんのためでもいいです)」が必要だと思います。
医学部に来るのが目的になっている学生は・・確かにあまり勉強しない印象を受けます。
どうすれば良い医師になるのか。おそらくですが、医学部に入る力がある人は「勉強」する力はあるはずです。僕は国家試験はそれまでに普通に勉強していたら、国家試験対策など不要(国試対策委員長でしたが・・・汗)と思っていました。僕くらいの人間は大勢いると思っていますので・・・僕が楽に合格できるならば、ほとんどの人は大丈夫だと思っていました。だから、あまり心配をしておらず・・・、ちょっと勉強の筋道を作ればみんな合格するだろうと・・・。
ついでに言えば、医師になったらみんな勉強するはず・・・医師を志望したのだから・・・と思っていました(性善説です)。だから、国家試験対策がうまく行って「医師」になれば、みんな「いい医師」として頑張るはず・・・と思っていたのですが、医師になっても見事に勉強しない・・・できない同期生もいたりしました(指導医の先生方に「お前があんな奴を国家試験に合格させるから・・・」と言われたことがあります)。
今の学生を見ていると・・・僕らの時よりも、もっとそういう傾向があるような印象を受けます。全員ではなくて、素晴らしい人は素晴らしいのですが。
ということで・・・医学部に来るのがいいのかどうかを早い段階で見極めさせる必要があると思います。医学部を卒業して、医師になっても他の仕事はほとんどできません。にもかかわらず医師として勉強せず、医療にも興味がなく、医師を続けることが苦痛になるのであれば・・・卒業する前に他の学部へ行った方が良いような気がします。
そんなことを思いながら、この記事を読んでいました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。