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観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

前沢百体観音

2008-10-02 02:45:03 | マイ・ギャラリー
 もう10年以上前になるでしょうか。両親と信州白馬へ旅行したことがありました。当時は父母もまだまだ丈夫で、毎年、家族で旅をしていました。この絵を見ていると、今はもう歩行さえ辛くなってしまった母が元気に歩いていた姿を思い出して、懐かしくなります。
 白馬の山麓で、偶然、前沢百体観音に行き当たりました。千国街道は俗に「塩の道」と呼ばれますが、その山の斜面に多くの石仏が並ぶ場所で、写真をかなり撮りました。それをもとに油絵にしたのが、掲載した作品です。近くには、塩を運んだ牛を休めるための牛方宿という大きな茅葺きの建物もあって印象に残っています。
 この作品は日本画の大家に見ていただく機会がありました。その方は、左上の木はいらないこと、背景の斜面が描き切れていないこと、スケッチをもとに描くようにするともっと色彩が生まれることの3点を的確に指摘してくださいました。その通りだと思います。
 この時期は石仏をモチーフにして、日本画的なテイストの油彩画を描くということをテーマにしていました。F6号です。
 

クマのぬいぐるみ

2008-09-26 03:09:35 | マイ・ギャラリー
 知人の結婚式に列席した際、帰り際に配られた小さなぬいぐるみです。新婦の趣味なのでしょう。明るく知的で、美しい花嫁さんでした。私は、新郎の知人として招かれ、新婦とは初対面でしたが、ウエディングドレスをエレガントに着こなしていました。もう7~8年前のことになります。
 半年ほど前、久しぶりにご主人(新郎)に会いました。転職したという報告でしたが、同じ業種なので不安はないようでした。奥さん(新婦)は元気だということで、会えませんでした。
 このぬいぐるみや絵を見ていると、幸せそうな二人の姿が思い浮かびます。二人は今もうまくいっているようで、うれしい限りです。ずっとそうあってほしいと祈っています。
サムホールという小さなサイズです。私はこの大きさが好きで、一時はかなり描きました。
 

生口島の思い出

2008-09-20 16:26:51 | マイ・ギャラリー
 恥ずかしながら、今回よりときどき、私の油彩画を見ていただきたいと存じます。6~7年以上前の作品ばかりですが、今まで誰にも見せたことがありません。ブログ上の画廊という感じでご高覧いただきたいと思います。
 今回は静物画です。廃棄寸前の椅子をいただき、その上に大好きなバランタインの空き瓶、夏蜜柑、壊れた瓦を乗せました。バックにあるのはマリリン・モンローのモノクロポスターです。題して「生口島の思い出」としましょう。
 10年近く前、尾道を拠点に瀬戸内を歩きました。しまなみ街道となる橋がかかる直前でした。生口島は、平山郁夫画伯生誕の地であり、美術館がオープンした直後でした。耕三寺は、日本の名寺院建築を集めた夢のような寺。その後、訪れた向上寺の参道で拾ったのが、メインの瓦です。海を望む高台に建つ五重塔は、国宝であり、若き平山画伯のモチーフでもありました。この塔がなければ、日本画の巨匠も誕生していなかったかもしれない、そう思うと感慨無量でした。F6号です。