もう10年以上前になるでしょうか。両親と信州白馬へ旅行したことがありました。当時は父母もまだまだ丈夫で、毎年、家族で旅をしていました。この絵を見ていると、今はもう歩行さえ辛くなってしまった母が元気に歩いていた姿を思い出して、懐かしくなります。
白馬の山麓で、偶然、前沢百体観音に行き当たりました。千国街道は俗に「塩の道」と呼ばれますが、その山の斜面に多くの石仏が並ぶ場所で、写真をかなり撮りました。それをもとに油絵にしたのが、掲載した作品です。近くには、塩を運んだ牛を休めるための牛方宿という大きな茅葺きの建物もあって印象に残っています。
この作品は日本画の大家に見ていただく機会がありました。その方は、左上の木はいらないこと、背景の斜面が描き切れていないこと、スケッチをもとに描くようにするともっと色彩が生まれることの3点を的確に指摘してくださいました。その通りだと思います。
この時期は石仏をモチーフにして、日本画的なテイストの油彩画を描くということをテーマにしていました。F6号です。
白馬の山麓で、偶然、前沢百体観音に行き当たりました。千国街道は俗に「塩の道」と呼ばれますが、その山の斜面に多くの石仏が並ぶ場所で、写真をかなり撮りました。それをもとに油絵にしたのが、掲載した作品です。近くには、塩を運んだ牛を休めるための牛方宿という大きな茅葺きの建物もあって印象に残っています。
この作品は日本画の大家に見ていただく機会がありました。その方は、左上の木はいらないこと、背景の斜面が描き切れていないこと、スケッチをもとに描くようにするともっと色彩が生まれることの3点を的確に指摘してくださいました。その通りだと思います。
この時期は石仏をモチーフにして、日本画的なテイストの油彩画を描くということをテーマにしていました。F6号です。