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あみの3ブログ

升方城@富山県魚津市升方 令和三年(2021)5月15日

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升方城は松倉城の支城のひとつで、標高230mの城山山頂に築かれた山城である。山頂部は、平らな本丸があり、その下には本丸を取り巻く帯曲輪状の二の丸があり、二の丸は土塁・石垣で固められている。さらにその下には升方集落方面に三の丸、石の門方面には多数の空堀や土塁が設けられている。
升方城の城主は松倉城主椎名氏の家老小幡九郎と伝えられており、その後佐々成政の家臣佐々新左衛門がこの城を守ったと伝えられている。
魚津市教育委員会、、、(現地案内板より)

本城松倉城の記事は→こちら



場所は魚津市升方
自宅からは北陸自動車道・滑川IC下車、県道137号線を魚津方面に向かって走行、早月川を渡ってすぐに「升方城址」の案内標識があるので右折。
升方地内に入ると城址案内看板に従って左折し山の方向に登っていく。


山頂付近の送電線鉄塔脇に「升方城址・石の門」案内看板があります。
分岐の辺りには駐車スペースがあるので、ここに車を停め徒歩で向かいました。


林道は舗装されており、緩やかな登りなのでのんびりと歩く事5分。展望台が見えてきました。


最近訪れた山城にはたいがい展望台があり、高いところが苦手なくせに登って絶景を愉しんでいます(;^ω^)
眼下には魚津市街から富山湾を挟み、水平線の彼方には能登半島まで望むことができます。


一帯はトイレも併設された城址公園として整備されています。


公園の向かいに升方城登り口があります。
裾野を通る林道の先には、石の門側から登城する登り口もありますので、こちらは「公園側登り口」となります。




ここで升方城の縄張り図と当日の行程を紹介します。(佐伯哲也氏著 越中中世城郭図面集2より)  
※赤文字はブログ管理者加筆


図面左手が公園側登城口で、遊歩道を登るとすぐに最初の平坦地「E郭」があります。
周囲は土塁で囲まれ、西側には堀切もありました。


遊歩道は非常に歩きやすく整備されています。その遊歩道がクランクして、両脇に土塁が見て取れます。これは上段の「D郭」に入るための虎口のようです。



D郭も周囲は土塁で囲まれています。
中央の小高い所には井戸の跡も見つかっているようです。



D郭から主郭下の二の丸に向かう途中には、2回クランクした虎口が設けられています。
そこを抜けると二の丸入り口となる門が再現されていますが、調査に基づく復元なのかは分かりません。


門を入ると主郭に登る道と、主郭下を取り囲む二の丸の時計回り、反時計回りの三差路が待ち受けます。
お楽しみは後回しにして、まず二の丸を時計回りに一周することにします。
なので門をくぐって左折、西側から北側削平地へと進みました。


二ノ丸北側削平地土塁


主郭下を一周する帯曲輪は途中で狭い道となっています。
この辺りに石垣があるハズなんですが、残念ながら見つけることができませんでした。


南東側には麓に降りていく階段があります。
これは搦手道のようで、その先は石の門側登城口に繋がっています。


主郭下の二の丸と帯曲輪をぐるっと時計回りに一周し、元の場所に戻りました。
ここには井戸があって、地元の方のお話では今も水は枯れることが無く、モリアオガエルの産卵地になっているとか。


ここから主郭に登ります。


主郭削平地


主郭北側に設けられている休憩所


休憩所には等身大武者姿の顔出しパネルがあるので、記念に一枚いかがでしょうか?


標高235.8m、主郭からの眺望


主郭東側に設けられた「升方城址石碑」


この石碑が建つ小高い部分は櫓台跡でしょうか?


実はこの部分に石垣が残っているのでした。
段数は少ないですが、角の丸い「川原石」を積み上げた「石塁」です。



主郭南東側に設けられた帯曲輪への出入り口「搦手」


搦手虎口
主郭下の帯曲輪と麓からの登城道が交わる主郭への裏手出入り口の防衛施設。


ここを抜けて麓の林道方向へ降りていきます。
すると城の裾野の斜面に施された防御施設である「畝状空堀」を見ることができます。

城の東側斜面に設けられた畝状空堀
まずは横堀で直進してくる敵を封じ、


回り込んだ敵の横移動を防ぎます。


東側斜面の規模は少ないですが、足場が良いので斜面に進入して観察することができました。



南側の斜面には最大規模の畝状空堀が施されているようですが、林道からでは確認することが難しく、雑木林の中は下草が伸びて分け入ることが難しく断念しました。
冬場に再訪して是非確認してみたいものです。



一旦車に戻り、この林道を石の門方向に走らせることにしました。
林道の南東側にある「石の門側登城口」分岐



さらに林道を進むと、次の目的地「石の門」「水尾城跡」方面となります。




【升方城】


名称(別名);ますがたじょう
所在地;魚津市升方
城地種類;山城
標高/比高;235.8m/100m
築城年代;14世紀末
廃城年代;17世紀初頭か?
築城者;
主な改修者;
主な城主;岡崎氏・佐々新左衛門・竹田宮内・小幡九助
文化財区分;市指定文化財
主な遺構;削平地・切岸・土塁・竪堀・畝状空堀群・石垣・横堀
近年の主な復元等;


※出典、、、越中中世城郭図面集Ⅱ
地図;
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