みなさんこんにちは。
はぴです。相変わらずチョコマカして動き回っております。
そうそう、今年はAMDの攻勢の年のはずなのに、音沙汰なくなっておりますね。
いや、音沙汰はあるけれど小出しな感じ・・・ちょっと心配な流れですね^^;
1.RADEON RX480が6月末に登場する
これは、一時のRADEON HD4870やRADEON HD5870あたりのミドルクラスで人気を得た感じになっております。
半導体プロセスの進化のおかげで低消費電力なコアが開発できる分、ビッグダイにせずお手頃価格で普及させようとする戦略はわかります。
CROSSFIREにてGTX 1080を迎え撃とうというのは間違っていないと思います。
まぁ、ブツが出てからだねこりゃ。
2.Bristol Ridgeが発表!・・・モバイル版だけど?デスクトップ版は?
去年のCarrizoと似たような雰囲気になりましたね。Carrizoもモバイル版だけで日本にはほとんど輸入されてこなかった幻のCarrizoでした。
今回も似たようなことにならないと良いのですが。とはいうもののOEMあたりでSocket AM4マザーとAPUを使用したデスクトップ版の写真が
あったりすることを考えると今回のSocket AM4なBristol RidgeなAPUは自作PC界隈にも出てきそうですか、信じていいんですかねAMDさん。
3.ZenなCPUは年末か2017年に延期される可能性が高い?
既存在庫の調整?だそうです。しかしなぁ、AMDにとってはこれって販売にも経営にもよくないんじゃないの?
とかいう心配もありますが、もうちょっとSocket FM2+も生きていけそうな感じがしてます。
AMDのAPUを使用して「ファンレス」と「ACアダプタ駆動」に特化したMINI-ITXマシンを組んでいたりします。
完全ファンレスは可能ですがA88Xチップの排熱対策が重要と難易度が高めです。
ですので今回は冷却ファンはそのままに
ACアダプタ駆動に特化してみました。冷却ファンは有ります!
冷却ファンが搭載できればcTDPを搭載したAPUでACアダプタ駆動が可能です。
Socket FM2+マザーもSocket AM3+マザー同様枯れつつあるプラットフォームになっております。
ここ最近、新しいSocket FM2+マザーが発売されていますが、主にUSB 3.1とM.2の搭載など小粒な追加にとどまっていますね。
今回使用するマザーはMSI A88XI AC V2です。
当時はGodavariなAPUに対応するというのがうたい文句でしたが・・・MSI A88XI ACの改良版?(中身は一緒?)みたいなものですね。
いたって普通のマザーです。
AMD A88Xチップセット
PCI-E Gen. 3.0 x16拡張スロット
DDR3メモリスロット2本
SATA 6Gbps 4個
Gigabit LAN
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac + Bluetooth 4.0
HDMI,DVI,D-Sub出力
個人的にはDisplayport出力があったら良いなぁぐらいですが。
使用するAPUはA10-7860K
言わずと知れたGodavariなAPU。
TDPは65W、もちろんcTDPにも対応していてACアダプタ駆動に最適と思われる45Wにも設定可能です。
なんのことはなくKaveriの改良版みたいなもの。Kaveri-Refreshとも呼ばれているし。
今回はACアダプタ駆動を目指すのでcTDPで45W設定出来るのがポイントでしょう。
新型タイプのCPUクーラーが付属しています。
Wraithクーラーではありません。
「95W Quiet Thermal Solution」と呼ばれるCPUクーラーです。
取り付け自体は特に問題はありません。
メモリはAMD RADEON MEMORY PC3-17000 2133MHz CL10 8GBx2を使用。
MINI-ITXケースに取り付けます。
今回使用のケースはキューブタイプです。
電源部の取り付けスペースはまるっきり存在せず。ACアダプタ駆動が前提のようなケースです。
MSI A88XI AC V2マザーのA88Xチップに取り付けてあるヒートシンクは薄っぺらく、ファンレス運用時の検証で発熱による熱暴走がおきました。
ですので効果のほどはわかりませんがアルミ製のヒートシンクを両面テープで取り付けてあります。
サウスチップのシートシンクはもっと放熱性の高いものが良い気がします。
今回、ACアダプタ駆動に必要な重要パーツ!
picoPSU-160-XT
マザーボードのATX電源コネクタに直挿しすることで電源部を確保できるという優れもの。
もちろんACアダプタ必須になります。
パチモンみたいなのや、より大容量の給電ができる物とかあるようです。
接続可能なACアダプタは12Vタイプのものです。
19Vタイプも汎用品として使われていますが、使えません。12Vタイプのものです。注意しましょう。
マザーへの給電で大事な12Vですが、定格8Aの96W給電が可能です。実使用でもこれ以下になるようにしないといけませんね。
瞬間では15Aの180W給電が可能ですが60秒以下の制限。合計で200W以下に抑えてね。と書いてあります。
OS立ち上がってからの実使用環境は96W以下・・・余裕見て90W程度といったところでしょうか?
何をどのくらい使うかで変わってくるかと思います。
接続ジャックは一般的な外形5.5mm・内径2.1mmタイプの物です。
このPCケースだとそのDCジャックを取り付けるための穴が空いていません。
マザーボードのバックパネルにDCジャックがついていることを想定しているようです。
なのでドリルで穴を開けました。8mm径のドリルであけるとピッタリです。
picoPSU-160-XTに付属のDCジャックはこんな形状。
ネジを外して取り付けるのみとシンプルです。
いつも同じ状況なんですが配線が・・・
冷却ファンがあるだけでも安心します。
特にAMD APUだと発熱が心配ですし。
picoPSU-160-XTそのものですと、マザー用12Vコネクタと、ペリフェラルとS-ATAのコネクタが1個ずつとなっています。
今回の接続デバイスですが、
1.OS用のSSD
2.データ保存用のHDD
3.光学ドライブ
と豪華にする予定ですので、分岐ケーブルを用意。
ストックしていた中から、S-ATA分岐ケーブルと、ペリフェラルをS-ATA端子に変換するケーブルの2種類。
さくさくっとSSDとOSを取り付けて消費電力を測定してみました。
それぞれ計測中で最高値の消費電力を示します。
まずはA10-7860KのcTDPの変更による消費電力(デバイスはSSDと光学ドライブ)
消費電力(W) | OS起動まで | OS安定 |
cTDP 45W | 85.5 | 18.2 |
cTDP 65W | 107.5 | 19.7 |
cTDP 45Wの消費電力が優秀です。
cTDP 65Wですと瞬間で100Wを越えます。
ACアダプタ駆動でも全然大丈夫そうですね。
cTDP 45W時、3TB HDD追加時の消費電力(デバイスはSSDと光学ドライブとHDD)
cTDP 45W設定時の詳細 | ||
消費電力(W) | OS起動まで | OS安定 |
SSDのみ | 85.5 | 18.2 |
3TB HDD追加 | 98.6 | 27.7 |
ACアダプタ駆動をするうえで余裕を持たせるためcTDP 45W設定の固定とします。
SSDと光学ドライブ、さらにWD30EZRXを追加してみました。
OS起動まで100Wギリギリの消費電力を計測しました。
OS安定時は3TB HDDの追加分9.5Wほど増加しました。
アプリ動作時の消費電力(cTDP 45W、デバイスはSSD,光学ドライブ、3TB HDD)
cTDP45W設定時 | |
ファイル展開中 | 74 |
CINEBENCH R15 CPU実行中 | 77.8 |
CINEBENCH R15 GPU実行中 | 82.6 |
CPUやGPUに負荷のかかるCINEBENCH R15実行時で77.8W~82.6WとpicoPSU-160-XTで十分賄える消費電力となりました。
ちょいパワーのあるKaveriなAPUでもACアダプタ駆動が可能ですのでコンパクトなPCを作るのにpicoPSU-160-XTは役に立ちそうです。
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