山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

<July>と<August>=シーザーとオクタヴィアヌス

2018-12-06 00:12:55 | 文化・芸術
今日は水曜日-
いつものように九条にやってきた岸本おじさんと
いつものように共に2時間ほどを過ごしたが
近頃些か眼につく彼の衰弱ぶりが、気にかかる……



<July>と<August>=シーザーとオクタヴィアヌス -2005.11.02記
 シーザーことユリウス・カエサル-Juliuss Caesar-が暦のJulyにその名を止めたのはつとに知られたことだが、そのカエサルが制定した太陽暦としてのユリウス暦は、ローマで紀元前45年から採用され、以後、より誤差の少ないグレゴリオ暦が制定される16世紀までの長い期間、ヨーロッパ世界に普及していたことになるから、彼の誕生月にその名を残しているのも肯けようというもの。
もう一人、カエサルの後継者でローマ帝国の初代皇帝となったオクタヴィアヌスことアウグストゥス-Augustus Caesar,-もAugust=8月にその名を止めるが、そこに面白いエピソードが一つ挿入されていた。
それまで8月は小の月で30日だったのを、7月と同じ大の月として31日に変えさせたのだという。理由は勿論、カエサルの7月より自分の月が一日少ないのを嫌ったからで、他の月を一日削って調整したらしい。
カエサルの場合は決して自分から望んで名を残したのではなく、彼の死後、贈られたものだが、後塵を拝する権力者というものはその偉大さを競うあまり在世のうちにそれを欲したがる。
同じような歴史的事象にも表と裏ほどに実相は異なることに気づかされるのは愉しいことだ。



<今月の購入本>-2013年10月
◇大岡 昇平「レイテ戦記 <上巻>」中公文庫
◇大岡 昇平「レイテ戦記 <中巻>」中公文庫
◇大岡 昇平「レイテ戦記 <下巻>」中公文庫
◇日本戦没学生記念会「第二集 きけわだつみのこえ」岩波文庫ワイド版
◇広渡 常敏「夜の空を翔ける―広渡常敏戯曲集」三一書房
◇太宰 治「走れメロス」Kindle版

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