黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

女子サッカーの光と影② なでしこリーグオールスター戦

2010-08-26 23:48:55 | 女子サッカー
なでしこリーグオールスター 2010
2010年08月22日 16:00K.O 東京都・西が丘サッカー場(3362人)晴 微風 芝良 主審 井脇真理子

なでしこSUSERI 4-1(2-0、2-0) なでしこCUCURI

5分 長船加奈(東電)、40分 上尾野辺めぐみ(アルビ)、52分 上尾野辺めぐみ(アルビ)、82分 安田有希(ジェフ)、75分 川村真理(アンクラス)


[なでしこCUCURI(ククリ)] 

INAC神戸レオネッサ(兵庫県)/岡山湯郷Belle(岡山県)/福岡J・アンクラス(福岡県)/ASエルフェン狭山FC(埼玉県)

※なでしこリーグカップ予選Bグループ

-------福元-------
-神成--板谷--津波古-安田-
----------------
-櫨---岩澤--川村真-中野-
-----齋藤--川澄-----

SUB:GK海堀、DF甲斐、MF田中、MF花田、FW瀬
監督:松木安太郎

HT後 福元→海堀
HT後 神成→甲斐
HT後 岩澤→花田
HT後 中野→田中
HT後 齋藤→高瀬

後半はINACの選手中心に切り替え。




[なでしこSUSERI(スセリ)]

東京電力(福島県・東京都)/アルビレックス新潟レディース(新潟県)/ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(千葉県)/伊賀FCくノ一(三重県)

※なでしこリーグカップ予選Aグループ

-----安本--菅澤-----
-上尾野辺--------清水-
----宮本----上辻----
-鮫島--川村優-長船--阿部-
-------船田-------

SUB:GK大友、DF山本、DF道倉、MF安田、FW堤
監督:早野宏史

HT後 船田→大友
HT後 菅澤→安田
73分 阿部→山本
73分 宮本→道倉
73分 安本→堤

元伊賀の宮本と現伊賀の道倉・堤のピッチ上の競演を避けたのは菅野コーチの配慮か?






お待ちかね。華麗なるなでしこリーガーの浴衣姿競演。
選手にじゃんけんで勝ったらプレゼントをもらえる企画。


レッズ竹山。若い。若すぎる。


こちらアイドルなでしこリーガーのはしり、狭山の櫻田。こういう場では段違いに光るな。








アルビの浴衣美人は堂下選手。


撮影大会!!


『浴衣美人』
#19 MF堂下弥里(アルビ)、#26 DF竹山裕子(レッズ)、#18 DF村上今日子(東京電力)、#20 MF井上友利恵(ジェフ)、#5 DF池内里紗(伊賀)
#15 DF小林海咲(ベレーザ)、#2 DF宮迫たまみ(INAC)、#13 FW中島依美(INAC)、#8 FW加戸由佳(岡山湯郷) 、#18 MF正手亜希子(福岡)、 #2 MF櫻田有幾子(AS狭山)


堂ちゃんに1枚もらいました。


竹山さん、はい、1枚もらいました。


北区の皆さんによる縁日。
今年はとても暑くて、カキ氷やジュースが飛ぶように売れていたのだけど、結局やきそばとか食べ物も完売したというから凄い売れ行きだ。
ゴール裏とかにビールを売り子に来てくれたなら、もう2割くらい売り上げ増だったかもしれない。


岡山湯郷BelleにINACのPRブース。
グッズが充実しとるね。


アルビのPRブース。アルビの職員が販売活動。
お隣のジェフさんはダーツで盛り上がっていた。


狭山は選手総出でブースを盛り上げていた。


レッズは選手が積極的にサポーターと関わっていた。ちょっとアルビには考えられない積極性。
伊賀はこういう東京でのイベントは地理的に難しいのかな。


チャレンジリーグのブースも設置。同日に国体参加の高槻もしっかり活動。


たぶん、一番、ポスターとか営業活動がしっかりしていると思われるチャレンジリーグのルネサンス熊本。大変珍しい株式会社の市民クラブ。


静岡産業大学のPRブース。バックは来年が最後の磐田市で開催される高校女子サッカー選手権のポスター。
高校女子サッカー選手権の冊子をいただいた。ラッキー。


かの有名な常盤木学園高校のセーラー服リカちゃん人形。
いけない角度で撮ってしまった。ごめん。


映画「アイ・コンタクト」のPRブース。




日陰でもピッチの上は40℃。













両チーム選手・審判団入場。
西が丘の場合は、コーナーのところから出てくる。


なでしこCUCURIのGKは2人共になでしこジャパンのGK。
川澄・中野となでしこジャパンの常連がチームの中核。

対するなでしこSUSERI(スセリ)はリーグ得点上位のアルビの菅澤・上尾野辺両選手の他、リーグNo.1の持久力を持つジェフの清水、U-20の船田や安本などが先発。

なでしこジャパンというフィルターでなく、プレナスなでしこリーグというフィルターで見ると実は結構個人成績上位の選手や出場時間数の長い選手が選ばれている。
まあ、さほど有名でないので、そんなことは一般の人は知ったこっちゃないのだろうが。






3362人。西が丘という器だとしても少ない。
国立競技場で開催された第1回は別格としても、やはりこの集客力は問題だ。
このくらいの人数しか集められないのなら、地方で開催した方がまだ可能性はあるかもしれない。
関西(堺トレセンや金鳥スタなど)で開催したとしてもこのくらいは集まるのではないだろうか?


楽しかった一時も終了。また来年も開催できると良いね。






MVPは上尾野辺めぐみ選手(アルビレックス新潟レディース)。賞品は和牛。




ジェフのGK船田。好セーブを連発。来週はお手柔らかに。


上尾野辺めぐみ選手(アルビレックス新潟レディース)。


リクエストしたら選手がもう一回踊ってくれた。センキュー。


オールスター戦では対戦チームも1周廻って挨拶してくれる。サービス抜群だ。



元日産レディース監督の早野監督も女子サッカーの進歩には驚いていたようだ。
これからもたまには試合を観に来てほしいな。旧L・リーグ出身のサッカー関係者なわけだし。

女子サッカーの光と影① なでしこ祭とその裏で

2010-08-26 06:56:13 | アルビレディース

1週間前に来たというのにまた来てしまった西が丘。大好きな競技場だ。




西が丘サッカー場のある東京都は日テレ・ベレーザの本拠地。
当然、リーグ戦の告知ポスターは貼られている。さすがは名門。
毎年、オールスター戦や全女等のカップ戦の決勝が東京都で開催されるのも東京都が一番女子サッカーに理解があるだろう。
日テレ・ベレーザの果たしてきた役割がこうして実っていると思って良い。

まあ、地理的にさいたま市に近いので、観客数的には浦和の本拠地みたいなものなのだが。



オールスター戦とプレナスなでしこリーグカップの決勝戦を伝えるTVクルーと機材。
年に数回しかない世間に女子サッカーをアピールする機会である。



なでしこオールスター戦は女子サッカー界の真夏の祭典としてここ東京都北区では認知されてきた。
心なしが訪れる人々もウキウキしている様子だ。

が、こんなめでたいイベントの裏で、大きなうねりの中に巻き込まれている女子サッカー界の現実がある。

例年、オールスター戦の前になでしこリーグの各チームのサポーターが集まってサポーターミーティングを開催している。
意外と知られていないのだが、そんなことをして、Jクラブ・企業チーム・街クラブといった出自が違うチーム同士の集団であるなでしこリーグでトラブルなくサポーターが活動する為の知恵を働かせている。
アルビなど新規組はなかなかリーグの流れを理解できない状況の中で伝統ある日テレ・ベレーザや浦和レッズなどサポーターの方々にリードし調整してもらっているのが実態だ。

試合終了後の両チームのコールの掛け方などは以前に開かれた全体ミーティングで決まったものだが、要はプロサッカーチーム以上にチーム形態が違うのでコミニュケーションを図ることが一番大事なことなのだ。


今年は『日テレ・ベレーザ(=東京ヴェルディ)の存続問題』というある意味女子サッカー界にとって最大級の危機の認識ができた集まりになった。
東京ヴェルディについては、東京ヴェルディという会社も、Jリーグも、サポーターも、経営的に非常に厳しい中で来季生き残れるかのギリギリのところで活動している。
そして下部組織である日テレ・ベレーザや日テレ・メニーナについても無関係ではなく、現実問題として、東京ヴェルディが資金的に手当てできない場合は存続できなくなる。
そこで日テレ・ベレーザのサポーターは存続活動しているのだが、Jリーグでは横浜フリューゲルス、旧L・リーグでは田崎真珠をはじめ数々のチームがそうであったように、サポーターの活動がクラブの存続に結びつくのは非常に難しい。
が、そうは言ってもクラブやチームの価値観を具体的に示さなければならないので、積極的に署名活動などを行なっているわけである。何もしないと即アウトになってしまうから。

東京ヴェルディ存続を求める署名

サポーターもHPやブログなどを通じて存続の危機、そして来季以降の存続を訴えている。


このまま何もしなければ、今年ももって日テレ・ベレーザも日テレ・メニーナも消滅してしまう。それは回避したいと頑張っているわけである。

この話は国体が終了したアルビレックス新潟や、今年国体が終了するジェフ千葉にとっても他人事ではない。明日は我が身である。
日本で一番有名が女子サッカーチームが消滅することになると、なでしこリーグ全体に及ぼすマイナスの影響も計り知れない。
まさか東京電力と浦和レッズの2チームでリーグ戦を続けていくなんてことは理論的には可能であっても、現実的には不可能で、その場合には複数の大学のサッカー部が参加して、それに資金力の無い市民クラブが少数参加してリーグを細々と続けていくのだろうか。
まさに暗黒時代が到来することになる。

日テレ・ベレーザが消滅すると当然日本女子代表の活動に支障を期すのだけど、そんなこと以上に東京都になでしこリーグのチームがなくなることが大問題だ。
せっかく女子サッカーが盛んになっているのに、競技人口最大の首都東京都に受け皿がなくなってしまう。


では、他チームのサポーターが何をできるかと言われれば、できることは限られる。それこそ署名活動に協力することぐらいだろう。

ただ、日テレ・ベレーザのサポーターの今の気持ちを理解しようとする努力はできる。
そして、各クラブのサポーターが自分達のクラブがそういう事態にならないような方策を考えることはできる。
女子サッカーにおいては、やはり、経営的に自立できる手段の構築なのだろうが(現実的になでしこリーグのチームで自立経営できているチームは一つもないわけで)、そのための第一歩としてやはり観客数というバロメーターは重要なのだと思う。
まずは女子サッカーという競技のトップリーグの存在を世間に知ってもらわないと、経営的な自立とかも絵に描いた餅になる。
各チームのサポーターが応援するチームのことを多くの人に知ってもらう、そんな実に地味な活動を日常的に続けることが大切なチームを存続される鍵なような気がする。

そういう意味では今回の「なでしこリーグオールスター戦」や「プレナスなでしこリーグカップ」は重要なアピールの場になるはずだ。


※オールスター戦をカップ戦と分けてもらいというのは、各チームのサポーターなら誰しもが思うことなのだろうが、大会名を見てわかるように今年もオールスター戦には大会スポンサーが付かなかった。
日程的な問題もあるにはあるが、カップ戦の決勝と抱き合わせでやらないと、資金的に開催できなかったことが容易に予想が付く。
リーグ関係者の苦心が分かるだけに、土俵際に追い詰められた女子サッカー界の現実を考えれば、開催できたことだけでもありがたいと思う。


楽しくておめでたい女子サッカーのお祭りを開催しているその場所で、長年リーグの先頭を走ってきたチームの来季存続活動をしている。
田崎真珠の時もとても嫌な感じがしたのだけど、今年はそういう現実がはっきりと形で見えているだけに、そのギャップが堪らない1日だった。

まあ、選手もサポーターも試合をしている時だけは本当に楽しいんだろうけどね。
それ以外の時は苦しいと予想できるだけに日テレ・ベレーザそして日テレ・メニーナはどんな形であれ、生き残ってほしい。とただそれだけを願うばかりだ。