黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

なでしこリーグ杯 準決勝

2010-08-14 23:49:51 | 女子サッカー
プレナスなでしこリーグカップ2010 決勝トーナメント

2010年08月14日 西が丘サッカー場(東京都)



〔準決勝 第1試合 16:00 K.O〕
浦和レッドダイヤモンズレディース 3‐2(2-2、1-0) INAC神戸レオネッサ
4分 北本(浦和)、16分 田中(INAC)、29分 那須(INAC)、32分 柳田(浦和)、85分 岩倉(浦和)



レッズは4分、庭田のクロスを相手DFがブロックしてCKゲッド。
柳田がゴール前に放り込む。GK海堀とINACのDFが重なったところで窪田が足下のボールを決め先制。
試合全体に言えることだが、ボール支配はレッズ。
このままレッズが楽に試合を進めると思いきや、INAC田中が右サイド中央付近からレッズの隙を突いてミドルシュート。
そのままゴールネットを突き刺す。同点。これで試合の流れが変わる。

30分にINACがFKをゲッド。田中のシュートを撃った位置くらいで、ゴールまではかなりある。30~40mくらいかな。
が、那須が振り切った弾丸ライナーはそのままゴールネットへ。
これでINACが同点に。
試合を支配していながら、レッズは追いかける展開になった。

その後にレッズが怒涛の攻め。
岩倉がGKとDFのスペースにボールを入れる。北本が教科書通りのつぶれ役をして、詰めていた柳田が押し込んで同点。

CKと言い、斜めに切るパスと言い、レッズの得点はアルビ戦に見せた得点シーンとほぼ同様。

後半に入り、INACはFW高瀬を中心に攻め込むも、単体で攻めるINACに対して組織で守るレッズなので、コースを切られてしまってシュートはDFやGKの正面を突くものばかり。

オフサイドギリギリのところで勝負しようとするのだけど、そこはレッズDFラインの方が一枚上手だった。

元千葉の小川の惜しいチャンスがあったがGK小金丸が何とか抑える。

終盤、荒川が入ってきて完璧に流れはレッズに。歳を取っても足が速いわ、荒川。

88分、途中出場でボランチに入っていた熊谷が中盤にパスカット。
受けた荒川がトップスピードでINACゴール前へ。
荒川が撃つと見せかけてパス。右から走りこんでいた岩倉が決勝ゴール。

浦和としてはこんなに難しい試合にしなくても良い感じはしたのだが、前半に早い段階で2点目が決まらなかったのが原因かと。
まあ、こういうチャンスの場で岸川とかは結果を出しているから恐ろしいチームだ。
ちょっと藤田が厳しい感じがしたのは、周りのレベルが上がったからかな。

試合後の村松監督の渋い表情が印象的な試合だった。

この大会、小金丸と岩倉には何か期するものを感じる。
このまま、レッズが優勝したら大会MVPは岩倉にあげたいと思ったりする。








〔準決勝 第2試合 19:00 K.O〕
日テレ・ベレーザ 1-0(1-0、0-0) 東京電力女子サッカー部
36分 伊藤(日テレ)


ベレーザと東電の試合は開始から終了まで終始ベレーザペース。

個々の選手の高度なテクニックをベースに細かなパスとドリブルで相手陣内に侵入するベレーザ。

それに対して、後3枚を固定して最終ラインを固める東電。
両ウィングも守備に奔走し、ようやくボールを確保したらすぐさま前のターゲットへ放り込んで陣地を得るサッカー。
そこでベレーザにボールを奪われて、また、パスとドリブルで東電陣内へ。

そんな対照的なサッカーを交互にしていった。

東電もいつものように伊藤美菜子の倒れこみFKゲッドとか、それぞれ個性を出していたが、得点の匂いがするのは前線で走り回っていた安本だけだった。


35分に東電のサイドチェンジのボールを下小鶴が手を使って止めたのをハンドと見なされる。
まあ、男子サッカーだったら明らかにハンドだが、女子サッカーでハンドを取るのは結構珍しい。流される方が多いと思う。
結局、このFKを伊藤が直接決め、決勝点に。
天野の身長なら手を伸ばせば届きそうでもあったが、そもそも反応できなかったのでしょうがないかな。
撃った伊藤のFKは何度もやられた印象が大きいのだが、冷静に見ると綺麗な弾道で良いコースに行くな。

後半も、ベレーザがボールを持って、東電がロングボールで反撃というパターンは続く。
東電側の観客席もよく分かっていて、ロングボールが放たれると沸く。観客も盛り上がる。

途中、南山が負傷退場したが大丈夫だったのだろうか?

東電の森本が出てきて運動量が上がったが、さて、森本に何をさせたかったのだろうか?
確かに森本の動きは良かったが、連動していなかった。
森本もこの大会に期するものを感じる。

東電は5人目のカードとしてGK山根を投入。
もうロスタイムだったが、これはこれで会場は沸く。
そして、身体の大きい山根から放たれるキックは直接相手ゴール付近まで飛んでいくので、どよめく。
ずっと菅野監督からキックの位置を支持されていたが、やはり、放り込み用の砲台として使ってきたか。

まあ、結局、個々の技術の差は如何ともしがたく、ベレーザの圧勝だった。




この試合、第4の審判員は和田りつ子だったが、菅野監督との掛け合いは絶妙だった。
退席処分ギリギリの対応だったと思うが、結局、菅野監督、お咎めなし。
この大会で監督が退席になったら、どういう処分になっていたんだろう。
それにしても和田りつ子、第4の審判であったとしても恐ろしや。





〔決勝 2010年08月22日 18:45 K.O 西が丘サッカー場(東京都)〕
浦和レッドダイヤモンズレディース ‐ 日テレ・ベレーザ