なでしこリーグ ディビジョン1 第11節
2009年06月28日 14:30K.O 東総運動場(347人)雨 芝水含み 微風 主審 山岸佐知子
アルビレックス新潟レディース 2-1(0-1、2-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
21分失点、48分大石沙弥香、65分大石沙弥香
[ジェフ千葉レディース]
------船田------
-後藤-柴田--浅野-日置-
----吉本--井上----
-海老澤-------安田-
----石田--牧野----
SUB:GK斎田、DF阿部、MF三上、FW金野、FW清水
監督:上村嵩士
57分 海老澤→三上
57分 井上→清水
67分 牧野→金野
ジェフの上村嵩士監督はいつも素敵な笑顔でファンと交流している。
忙しい時とかイライラしている時もあるだろうに、味方・相手構わず来場した人全てに自ら大きな声で挨拶をしてくれる。
人間として尊敬のできるところである。
さて、ジェフ千葉のスタメンは、清水をリザーブに。怪我の具合がまだ芳しくないのだろうか?
ジェフは第1クール好調だった高橋の離脱がかなり痛いのだと思う。
今季控えGKをベンチ入りさせずに試合に臨んできた上村監督だが、この試合は入れてきた。何故だろう?
[アルビレックス新潟レディース]
----口木--大石----
-小原--上尾野辺--山崎-
------川村------
-山本-詫間--東山-波佐谷
------大友------
SUB:GK諏訪、DF井上、MF中村、MF斎藤、MF佐伯
監督:奥山達之
79分 山崎→中村
84分 口木→佐伯
アルビは右SHに山崎選手、CFWに口木選手が入った。
U-20組では菅澤選手は出場できなかったが、小原・山崎両選手は出場可能だった。試合前の準備は不十分だとは思うが、U-20のトレーニングの成果を試すには最高の舞台だろう。
第2クールに復帰した大石選手がここ3試合絶好調なのでこの試合も期待が出来る。
朝から曇り模様の天気は、前座のJFLの試合終了頃からポツポツと降り出し、なでしこリーグの練習時間になると本降りになってきた。
ピッチは水を含み、スリッピーな芝の上をボールが速く移動していった。
スパイクだと陸上トラックの上がとても滑るらしく、怪我をしそうで心配だった。
ジェフの試合では、試合前に出場メンバー表を観客に配布してもらえる。
これは下手なマッチデープログラムよりもありがたい。できたら試合結果もスコアー表をそのままHPにアップしてしまえばいいとも思っている。
残念のことがあった。試合前の選手紹介でアナウンスをしていた人が、選手の紹介をする時にゲラゲラ笑いながらやり、名前も間違えていた。
他の会場ではほとんど考えられないことであるし、サッカーをバカにされているようで不愉快だった。ジェフの主催試合は毎回こんな感じなんだろうか?
選手・スタッフやサポーターを見ていると皆真面目な感じの人が多いのだけど、クラブの体質は別なのかな?
試合前からずぶぬれで、気温もあまり高くなく、はっきり言って寒い東総競技場。
前回、福島・長岡とここまでジェフ千葉には良いところがないアルビの再起をかけたリベンジマッチ。
いつもよりちょっと遅めの昼下がり、定刻14:30、K.O。
試合開始早々、アルビペース。
相手陣内で試合を進められるのは久しぶりだ。
時折、サイドを突破されてカウンターを食らうも、DF陣がよく凌いでピンチの芽を摘んでいく。
特に右サイドに入った山崎選手の押しが強く、右からどんどんと攻めていくことができる。
残念ながら最後の精度のところで、枠を捉えられないものの、アルビの推進力としてプルパワーを出していた。
雨が降っていたせいもあり、白いユニフォームは泥だらけで、どこの高校球児?というくらい真っ黒になった山崎選手は守備でも思い切ったスライディングで勝負を挑んでいた。
これまで、試合に出れなかった時もあったが、腐らずに練習に励んできた甲斐があったというものだろう。
が、前半20分、カウンターに侵入してきた石田に対し、詫間選手がチャージ。
これが、びっくりするくらい飛んでいってしまい、詫間選手に黄紙。
正面からだったので、悪質ではないのだろうが、綺麗に吹っ飛ばされたらレフリーもファールを取らざるをえないかな?
そのFKを柴田がゴール前の混戦状態のところへ放り込む。
ちょうど相手選手のブラインドになった感じもするのだけど、GK大友選手がボールを見送ると、そのままボールはゴールにネットにコロコロと。
ここまで良い内容できていたのに、凡ミスが出て先制される。
第1クールだとここで意気消沈してずるずると行ってしまうのだけど、今のアルビレディースは違う。
直ぐに切り替えて、またまたアルビレディースペース。
前半22分、ジェフの柴田がアルビの選手を倒したということで黄紙。
でも、いくらなんでもこれはないと思う。(と言っても、アルビから文句を言うわけにもいかないし。)
このあたりからレフリーがぶれまくる。
副審のCKなどの判定がさらに「?????????」だったこともあり、両チームの選手がやりづらそうだった。
女性の副審の時は走力の関係や酸素不足からくる走りながらの判断力の低下の問題もあり要注意だとあらためて思った。
せめてレフリーと選手・監督らとの話し合いの場が持てればもうちょっと改善されるのだろうけど。この試合は両チームから不信感を持ったまま終ったんじゃないだろうか?
結局、お互いに良いチャンスは作るのだけど、最後が決まらずに前半を終了。
内容が良いだけに負けているのだが、悲観的な雰囲気は丸で無い。後半に期待。
HTでの交代は無し。珍しくアルビの選手が先に出てきて円陣をといてジェフを待つ。
後半は相手選手の疲労もあって、後半はほとんど相手陣内での試合となる。
右サイドの山崎選手がジェフ相手に個人技で突破を図り、ずるずると相手DFが後退していく。
後半1分、山崎選手からのクロスはGKがキャッチ。
後半2分、今度はCKから小原選手が受けてシュート。GKが防ぐ。
後半3分、ゴール前のバイタルエリアで大石選手がボール奪取。そのままシュートは同点弾。
相手陣内で試合を続けることで、ゴールのチャンスが格段に増えてきた。
小原選手に対して1対1になると完全に突破されてしまうので、ジェフは左に守備の意識を。
そうすると上尾野辺・山崎選手といった前への押し上げる力の強い選手がぐいぐいと突破を仕掛けていく。
時折、この3人でポジションチェンジをするので、相手の守備が混乱していった。
同点に追いつかれ、自陣での戦いを余儀なくされるジェフは後半12分に三上と清水を同時投入。
ジェフの運動が上がり、清水の突破からアルビ陣内へ侵入されるも、東山選手や詫間選手の鋭い出足で防御。
後半14分、三上の鋭いミドルシュートはバーの上。
後半15分、小原選手がアルビ陣内でボール奪取。そのままアルビの特有の上尾野辺・山崎・口木・大石らがオートマチックに相手ゴールへ向かってGO!
スイスイスイとすり抜けて、相手陣内に侵入した小原選手はアッと言う間にゴール付近へ。
アルビアタッカー陣が綺麗にゴール前に並んで、小原選手からクロス、そのまま大石選手の前に誘われたボールは鮮やかに蹴りこまれてビューティフルシュート!
本当にサッカー漫画に出てくるような、綺麗な攻撃だった。
もし、この攻撃をこれからも続けられるのなら、きっとこのチームはもっと強くなるだろう。
守備の時は全員で耐えて、攻撃の時は全員で攻める、アルビレックス新潟がクラブとして目指すサッカーが垣間見れた瞬間だった。
逆転されたジェフは直後に後半運動量の落ちた牧野をベテラン金野に交代。
だが、流れはアルビのまま。
山崎選手はDiv.1初ゴールと狙って攻撃し続けるが、次第にペースダウン。まだスタミナは高卒1年目、致し方ない。
後半39分に山崎選手を中村選手に代え、全体の運動量が戻る。
残りわずかのところで、口木選手に代え佐伯選手をそのままCFWへ。
体格の良い佐伯選手はボールを持つと相手選手を吹っ飛ばしていく。
残念ながら女子サッカーなのでファールを取られることもあるが、佐伯選手らしいパフォーマンスだった。
そのままロスタイム3分が経過して試合終了。
ミスもあったんで100点満点とは決して言えないが、自分達がやりたいことをできた試合だったのではないだろうか。
口木選手は口木選手の味を十分に出していたし、川村選手は広いエリアを上手くバランスをとって守っていた。
個人の力量が上がってきたことが、今回みたいな連動性を生んできていると思う。
こういうシーンをホームでも見たい。
次は高槻戦。
ジェフのように攻めてきてくれるチームはやりやすさがあるのだが、守備を固められたチームからどう得点を挙げるか?
胎内の試合は、前回高槻で苦労して1-0で勝った時以上に難しくなると思う。
先制点を前半の内に挙げられると言う展開に持ち込めると良いのだが。
山崎、佐伯、波佐谷3選手。若手の台頭が無くしてアルビレディースの先は無い。
2009年06月28日 14:30K.O 東総運動場(347人)雨 芝水含み 微風 主審 山岸佐知子
アルビレックス新潟レディース 2-1(0-1、2-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
21分失点、48分大石沙弥香、65分大石沙弥香
[ジェフ千葉レディース]
------船田------
-後藤-柴田--浅野-日置-
----吉本--井上----
-海老澤-------安田-
----石田--牧野----
SUB:GK斎田、DF阿部、MF三上、FW金野、FW清水
監督:上村嵩士
57分 海老澤→三上
57分 井上→清水
67分 牧野→金野
ジェフの上村嵩士監督はいつも素敵な笑顔でファンと交流している。
忙しい時とかイライラしている時もあるだろうに、味方・相手構わず来場した人全てに自ら大きな声で挨拶をしてくれる。
人間として尊敬のできるところである。
さて、ジェフ千葉のスタメンは、清水をリザーブに。怪我の具合がまだ芳しくないのだろうか?
ジェフは第1クール好調だった高橋の離脱がかなり痛いのだと思う。
今季控えGKをベンチ入りさせずに試合に臨んできた上村監督だが、この試合は入れてきた。何故だろう?
[アルビレックス新潟レディース]
----口木--大石----
-小原--上尾野辺--山崎-
------川村------
-山本-詫間--東山-波佐谷
------大友------
SUB:GK諏訪、DF井上、MF中村、MF斎藤、MF佐伯
監督:奥山達之
79分 山崎→中村
84分 口木→佐伯
アルビは右SHに山崎選手、CFWに口木選手が入った。
U-20組では菅澤選手は出場できなかったが、小原・山崎両選手は出場可能だった。試合前の準備は不十分だとは思うが、U-20のトレーニングの成果を試すには最高の舞台だろう。
第2クールに復帰した大石選手がここ3試合絶好調なのでこの試合も期待が出来る。
朝から曇り模様の天気は、前座のJFLの試合終了頃からポツポツと降り出し、なでしこリーグの練習時間になると本降りになってきた。
ピッチは水を含み、スリッピーな芝の上をボールが速く移動していった。
スパイクだと陸上トラックの上がとても滑るらしく、怪我をしそうで心配だった。
ジェフの試合では、試合前に出場メンバー表を観客に配布してもらえる。
これは下手なマッチデープログラムよりもありがたい。できたら試合結果もスコアー表をそのままHPにアップしてしまえばいいとも思っている。
残念のことがあった。試合前の選手紹介でアナウンスをしていた人が、選手の紹介をする時にゲラゲラ笑いながらやり、名前も間違えていた。
他の会場ではほとんど考えられないことであるし、サッカーをバカにされているようで不愉快だった。ジェフの主催試合は毎回こんな感じなんだろうか?
選手・スタッフやサポーターを見ていると皆真面目な感じの人が多いのだけど、クラブの体質は別なのかな?
試合前からずぶぬれで、気温もあまり高くなく、はっきり言って寒い東総競技場。
前回、福島・長岡とここまでジェフ千葉には良いところがないアルビの再起をかけたリベンジマッチ。
いつもよりちょっと遅めの昼下がり、定刻14:30、K.O。
試合開始早々、アルビペース。
相手陣内で試合を進められるのは久しぶりだ。
時折、サイドを突破されてカウンターを食らうも、DF陣がよく凌いでピンチの芽を摘んでいく。
特に右サイドに入った山崎選手の押しが強く、右からどんどんと攻めていくことができる。
残念ながら最後の精度のところで、枠を捉えられないものの、アルビの推進力としてプルパワーを出していた。
雨が降っていたせいもあり、白いユニフォームは泥だらけで、どこの高校球児?というくらい真っ黒になった山崎選手は守備でも思い切ったスライディングで勝負を挑んでいた。
これまで、試合に出れなかった時もあったが、腐らずに練習に励んできた甲斐があったというものだろう。
が、前半20分、カウンターに侵入してきた石田に対し、詫間選手がチャージ。
これが、びっくりするくらい飛んでいってしまい、詫間選手に黄紙。
正面からだったので、悪質ではないのだろうが、綺麗に吹っ飛ばされたらレフリーもファールを取らざるをえないかな?
そのFKを柴田がゴール前の混戦状態のところへ放り込む。
ちょうど相手選手のブラインドになった感じもするのだけど、GK大友選手がボールを見送ると、そのままボールはゴールにネットにコロコロと。
ここまで良い内容できていたのに、凡ミスが出て先制される。
第1クールだとここで意気消沈してずるずると行ってしまうのだけど、今のアルビレディースは違う。
直ぐに切り替えて、またまたアルビレディースペース。
前半22分、ジェフの柴田がアルビの選手を倒したということで黄紙。
でも、いくらなんでもこれはないと思う。(と言っても、アルビから文句を言うわけにもいかないし。)
このあたりからレフリーがぶれまくる。
副審のCKなどの判定がさらに「?????????」だったこともあり、両チームの選手がやりづらそうだった。
女性の副審の時は走力の関係や酸素不足からくる走りながらの判断力の低下の問題もあり要注意だとあらためて思った。
せめてレフリーと選手・監督らとの話し合いの場が持てればもうちょっと改善されるのだろうけど。この試合は両チームから不信感を持ったまま終ったんじゃないだろうか?
結局、お互いに良いチャンスは作るのだけど、最後が決まらずに前半を終了。
内容が良いだけに負けているのだが、悲観的な雰囲気は丸で無い。後半に期待。
HTでの交代は無し。珍しくアルビの選手が先に出てきて円陣をといてジェフを待つ。
後半は相手選手の疲労もあって、後半はほとんど相手陣内での試合となる。
右サイドの山崎選手がジェフ相手に個人技で突破を図り、ずるずると相手DFが後退していく。
後半1分、山崎選手からのクロスはGKがキャッチ。
後半2分、今度はCKから小原選手が受けてシュート。GKが防ぐ。
後半3分、ゴール前のバイタルエリアで大石選手がボール奪取。そのままシュートは同点弾。
相手陣内で試合を続けることで、ゴールのチャンスが格段に増えてきた。
小原選手に対して1対1になると完全に突破されてしまうので、ジェフは左に守備の意識を。
そうすると上尾野辺・山崎選手といった前への押し上げる力の強い選手がぐいぐいと突破を仕掛けていく。
時折、この3人でポジションチェンジをするので、相手の守備が混乱していった。
同点に追いつかれ、自陣での戦いを余儀なくされるジェフは後半12分に三上と清水を同時投入。
ジェフの運動が上がり、清水の突破からアルビ陣内へ侵入されるも、東山選手や詫間選手の鋭い出足で防御。
後半14分、三上の鋭いミドルシュートはバーの上。
後半15分、小原選手がアルビ陣内でボール奪取。そのままアルビの特有の上尾野辺・山崎・口木・大石らがオートマチックに相手ゴールへ向かってGO!
スイスイスイとすり抜けて、相手陣内に侵入した小原選手はアッと言う間にゴール付近へ。
アルビアタッカー陣が綺麗にゴール前に並んで、小原選手からクロス、そのまま大石選手の前に誘われたボールは鮮やかに蹴りこまれてビューティフルシュート!
本当にサッカー漫画に出てくるような、綺麗な攻撃だった。
もし、この攻撃をこれからも続けられるのなら、きっとこのチームはもっと強くなるだろう。
守備の時は全員で耐えて、攻撃の時は全員で攻める、アルビレックス新潟がクラブとして目指すサッカーが垣間見れた瞬間だった。
逆転されたジェフは直後に後半運動量の落ちた牧野をベテラン金野に交代。
だが、流れはアルビのまま。
山崎選手はDiv.1初ゴールと狙って攻撃し続けるが、次第にペースダウン。まだスタミナは高卒1年目、致し方ない。
後半39分に山崎選手を中村選手に代え、全体の運動量が戻る。
残りわずかのところで、口木選手に代え佐伯選手をそのままCFWへ。
体格の良い佐伯選手はボールを持つと相手選手を吹っ飛ばしていく。
残念ながら女子サッカーなのでファールを取られることもあるが、佐伯選手らしいパフォーマンスだった。
そのままロスタイム3分が経過して試合終了。
ミスもあったんで100点満点とは決して言えないが、自分達がやりたいことをできた試合だったのではないだろうか。
口木選手は口木選手の味を十分に出していたし、川村選手は広いエリアを上手くバランスをとって守っていた。
個人の力量が上がってきたことが、今回みたいな連動性を生んできていると思う。
こういうシーンをホームでも見たい。
次は高槻戦。
ジェフのように攻めてきてくれるチームはやりやすさがあるのだが、守備を固められたチームからどう得点を挙げるか?
胎内の試合は、前回高槻で苦労して1-0で勝った時以上に難しくなると思う。
先制点を前半の内に挙げられると言う展開に持ち込めると良いのだが。
山崎、佐伯、波佐谷3選手。若手の台頭が無くしてアルビレディースの先は無い。