黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

なでしこリーグ第8節 対浦和レッズレディース戦「灼熱のピッチ、押し切れず」

2009-06-08 06:37:42 | アルビレディース


なでしこリーグ ディビジョン1 第8節
2009年06月07日 13:00K.O 駒場スタジアム(2128人)快晴 芝良 風強し 主審 井脇真理子

アルビレックス新潟レディース 1-1(0-1、1-0) 浦和レッズレディース

32分失点(PK)、78分オウンゴール


第2クールのスタートである。


新潟と比べて確実に暑いさいたま市。「ピーカン」というのはこういう天気のことをいうのかな?

開門前でも30℃くらいになっていた。

子供達は元気でピッチ上で技を磨いていた。

普通のサッカー教室ではなく、球舞のテクを教えていた。

やはり小学生相手のイベントを組むと入場者は増えるなぁ。


プロ契約の選手のグッツが新発売になっていた。売り上げが年俸に直結するんだろうか?

駒場は常設の売店が使えるから準備しやすいみたい。

駒場ウィークと銘打ったイベントをしていた。市街地だとこういうことができるんだね。


大型ビジョンを使えるだけのお金があるって良いな!とちょっとだけ思った。アルビも観客数を増やして将来的にこういう演出にまで手が回るようにしたいね。

土橋のことが紹介されていた。アルビにとって大原学園時代から立ちはだかる嫌なタイプの右サイドバックの職人だ。旦那の転勤に伴って移籍をしているけど、もう暫くはレッズなのかな?


[浦和レッズレディース]

------山郷------
-土橋-熊谷--矢野-竹山-
----庭田--高橋----
-柳田---安藤---堂園-
------北本------

SUB:GK小金丸、DF森本、MF木原、MF岩倉、FW堀田
監督:村松浩

59分 堂園→岩倉
77分 高橋→木原
89分 竹山→堀田

後藤が入口のところにいたので不出場だということは直ぐにわかった。代表合宿が一週間前まであったので疲労か怪我だろうな。日本代表的には早く復活してもらわないと。

ということで、CBに熊谷、左SBに竹山、左SHには堂園と至って若い面子を入れてきた浦和レッズ。その中にサッカー選手としては超ベテランの部類に入る山郷や高橋そして土橋がいるのは素晴らしい。クラブチームとしては珍しい年齢構成だと思う。

北本の1トップ気味に見えたのだけど、安藤との2トップだったのかな?



[アルビレックス新潟レディース]

----菅澤--大石----
小原---上尾野辺--法師人
------川村------
山本--詫間--東山-波佐谷
------大友------

SUB:GK諏訪、MF口木、MF中村、MF斎藤、FW山崎
監督:奥山達之

63分 小原→口木
75分 菅澤→中村
85分 法師人→斎藤


開幕戦ではアルビのサッカーが全否定されたわけだが、奥山監督なりの出した結論がこのスタメン。

U-19日本代表合宿の様子を見ると山崎選手の右SBがあると思ったのだが、奥山構想にはなかったようだ。

守備を優先で前節同様波佐谷選手を右SBで起用。

トップ下を上尾野辺選手に代え、法師人選手を右SH。

左SHには小原選手が久々のスタメン。

リザーブにずらっと攻撃的な選手を並べたが、もしDFに不測の事態が起こった場合には中盤に山崎選手を起用して川村選手をDFへ移動するつもりかもしれない。

レッズ同様に、こちらも菅澤選手が一週間前までU-19日本代表合宿だったので疲労の心配がある。



天気は雲ひとつない快晴だが、風がゴールからゴールへ吹いていて、前半は向かい風、後半は追い風となる。


講談社の取材陣がゴール横に。特集雑誌を組みそうだ。是非発刊されることを願う。


汗ばむほどの暑さの中、定刻13:00K.O。

この試合のシュート数は、レッズ17に対しアルビ6。

この数の差が示す通り、開始から風上のレッズに押し込まれる。

ギリギリでGKとDFの身体を張ったプレーで逃れるものの、なかなかハーフウェーラインが越えられない。

ただ、菅澤選手のポストプレーはこの試合ほとんどキープしてくれたので、繋げば途中までは形になってきた。

菅澤選手のおかけで、大石選手が前を向いてプレーできるようになったので、そこは第1クールとの違いを感じる。

レッズは相変わらず2列目から飛び出してくるし、土橋のオーバーラップと柳田のキープ力に手を焼く。

堂園はまた上手くなっていたが、後藤に比べて速さが無い分、対処ができた。

庭田がそこの方でいてくれれば良いのだが、前線に絡むと一気に押し込まれる。

30分頃にペナルティエリア内で庭田に接触。庭田が倒れてPK。

男子サッカーの感覚だとPKは無いかな?って感じではあるけど、女子サッカーだとPKになってもしょうがないかな。という判定。

もし男性のレフリーが笛を吹いていたらどうだったか知りたいところ。

日本代表キャンプでかなり激しいプレーを見た後なので、なでしこリーグとのギャップは感じる。

と言っても判定は主審の特権事項なのでPKはPK。

大友選手がコースを読んだのだけど、惜しくも安藤にゴールを献上。またしても安藤だ。

その後もゴール前の攻防からカウンターで持ち込むものの最後でスローダウン。

左サイドの小原選手はやはり実戦になると力が出る。正直U-19日本代表キャンプの時の練習を見ると大丈夫なんだろうか?と思ってしまったのだが、試合の時の位置取り、感性は並みの新人ではない。

右サイドの法師人選手は大柄なレッズの選手相手だと寄せられると苦しい。

メニーナ特有のボール扱いの妙はあるのだが、ボールを持ち過ぎて囲まれてしまう。

小原選手のように簡単に他の選手にあずけて裏を取れば良いのだろうけど、今の型が法師人選手の個性なんだろうな。中盤の時ととサイドの時と同じ感じした。

サイドはアルビも選手層がそこそこいるが、ベテランの法師人選手が選ばれているのは、攻撃と守備のバランスなんじゃないかと思っている。

小原選手がかなり切れ込んでいるだけに、誰でも良いが、右サイドの選手がもうちょっと押し込めないとシュートチャンスが増えないのではないだろうか。

これまでは1点取られると、シュンとしまっていたアルビレディースだが、この日は直ぐに切り替えられる。これが一番良かったことだと思う。

実際問題、PKこそ取られたが、守備は悪くなく、あとは攻撃がもうちょっとなんとかなれば五分には持ち込めそうな雰囲気が漂っていた。

風下を1失点で押さえたことのは大友選手の貢献は大なのだが、この日はちょっとキックが繋がらない感じがした。

大友選手というより受けての問題かもしれないが、サイドラインを割ってしまうことが多かったので残念。




後半は両チーム共にメンバー交代無し。

風上に立ったことの影響もあり、アルビが次第にレッズ陣内で試合をするようになる。

後半になると、何だかレッズの選手の動きがおかしい。足がもつれたり、転んだり、明らかにバテ始めている。

後半14分、左SHの堂園を岩倉に交代したのを皮切りに両チームのベンチが動き出す。

後半18分、アルビも疲れの見えた小原選手に代え近頃好調の口木選手を投入。小原選手には次節に期待。この悔しさをINAC戦にぶつけて欲しい。

さらに後半30分、前線で身体を張ったポストプレーをしていた菅澤選手をスピードスター中村選手に交代。ちょこまかと口木選手と中村選手が前目で動く。相手はただでさえ疲れているのに、嫌だろうな。

この日最大のビッグプレーが飛び出す。パスを受けて前線から裏に飛び出した川村選手がGK山郷と1対1に。

思いっきり蹴ったシュートは山郷の脚に当たって跳ね返る。これはさすが山郷さんっていう見せ場だった。惜しい。残念。

後半32分、足の止まった超ベテランボランチの高橋に代え、こちらもベテラン木原梢を投入。柳田がボランチの位置に。

アルビはこの辺になると体力面で優位に立ち、レッズゴールを襲う。

大石選手の働きが大きくて、枠に跳ぶシュートでレッズゴールを脅かす。

最後はその多いし選手のシュートのこぼれ球をレッズDFがオウンゴール。

相手を押していたからこその得点だった。

後半に入ってちょっと体力的に厳しそうだった法師人選手も気合の守備で貢献。

いつものように最後はヘロヘロになって後半40分、斎藤選手に交代。

もうちょっと早い段階で交代させてもいい気がするが、ここはベテランなんだから頑張れってことか。

押しつ押されつ、最後の最後でDF竹山に代え堀田を投入。村松マジックの布石?

ロスタイムにも得点は奪えず試合終了。

開幕戦で村松監督に全否定された90分走りきるサッカーを今回は実践できた。奥山監督と選手達の意地を感じたし、やりきってくれたことが嬉しかった。



暑い中、首位のチームから敵地での勝ち点1奪取は上出来だとは思うが、後半勢いがあっただけにもう1点が取れなかったのは残念。

バイタルエリアの中での攻撃のアイデアはレッズの方が格段上だったので、アルビも攻撃の工夫がもうちょっと増えてくると、シュート数が増えそうなんだけど。

それにはその前に両サイドの選手が攻撃時のミスをどれだけしないかっていうことなんだけど、第2クール中にどれだけ修正できるだろうか。



やはり東山選手がいると試合が締まる改めて実感。

上位陣とのアウェー連戦になるが次節もアルビらしい繋ぐサッカーを見せて欲しいな。