黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

なでしこリーグ第10節 対ベレーザ戦「痛恨の采配ミスで勝ち点を逃す」

2009-06-21 22:45:55 | アルビレディース

この試合は「人権を守ろう!」とのタイアップ。亀田製菓さんからも「しゃり蔵」の提供が。


「人KENあゆみちゃん」。たぶん暑い。中の人。


この日、試合をサポートしてくれたアルビレックス新潟レディースU-18とJAPANサッカーカレッジレディースの面々。
仕上げはピッチを使って状態チェック。見た感じは「アルビレックス新潟レディースU-18(15歳以下チーム) VS JAPANサッカーカレッジレディース」の無観客試合のようだが、これはあくまでも芝生の確認。一応そういうことにしておこう。




なでしこリーグ ディビジョン1 第10節
2009年06月21日 13:00K.O 新発田市五十公野公園陸上競技場(887人)快晴 芝良 微風 主審 大畠千枝

アルビレックス新潟レディース 1-2(1-1、0-1) 日テレ・ベレーザ

11分川村優理1、14分失点、88分失点





[日テレ・ベレーザ]

------松林------
-近賀-岩清水-豊田-南山-
----宇津木-須藤----
永里亜--------原--
----永里優-大野----

SUB:GK小林詩、DF中地、MF小林弥、MF木龍、FW岩渕
監督:星川敬

HT後 南山→小林弥
76分 原→木龍
76分 永里亜→岩渕


アルビの公式記録でさえも間違ってしまったのだが、今年のベレーザには小林姓が2人いる。

交代したのは小林弥生である。詩織は東海大学工学部に通う理工系のGKである。

また、監督は星川であって星山ではない。現役を知る人はどれくらいいるんだろうか? 

ほっそりした印象だったが、今はがっしりしたイメージだ。

この人ほど日テレ・ベレーザと女子サッカーのことを知っている人は少ないので、アルビのスタッフは見習った方がいいんじゃないだろうか。

布陣は前回の対戦の4-3-3から4-4-2に変更してきた。

これだと永里優季と大野の2トップになるのでかえってやりづらい印象だ。

この日本代表FW2人を抑えないことにはアルビの勝利は絶対にない。

リザーブも超豪華。前半を耐えても後半に代表クラスが投入されるわけだから辛いの何の。

このチームから勝ち点を奪うには今回の対戦ならチャンスが若干ありそうだが(次は米国帰還組がいるのでさらにハードルが上がる)、そう簡単にはこちらの思惑道理には行かせてもらえないだろう。

守備をどれだけミス無く行けるかが最大のテーマだと思う。


相手左サイドには近賀・岩清水・宇津木そして永里亜綾乃と代表クラスがずらっと並んでいるわけで、これを突破するのは至難の技だ。

むしろしっかりと守備をしないと突破されると一気にゴール前へ持ち込まれる。



今年の鬼軍曹役は熊山陽香トレーナー。ほとんどコーチ兼任。公認C級保持。


[アルビレックス新潟レディース]

----菅澤--大石----
小原---上尾野辺--法師人
------川村------
山本--詫間--東山-波佐谷
------大友------

SUB:GK諏訪、DF井上、MF口木、MF中村、MF斎藤
監督:奥山達之

61分 菅澤→口木
71分 法師人→中村
89分 小原→斎藤


スタメン・リザーブ共に前節を変更無し。

やはり法師人選手をスタメンに起用。このメンバーで第2クールは勝ち点を挙げているので代えづらい。

メニーナ育ちの緑の血が流れる選手を敢えてベレーザ戦に起用してきた。(青い血と赤い血も混ざっているとは思うが)

夏場の試合でもあり暑さもあって、ベテラン法師人選手を起用する場合は問題となるのは代え時だろう。

後半途中のどの段階で交代するか? 引っ張り過ぎると足が止まって命取りになる。そこら辺がベンチワークとして求められる。

当たりに負けない山崎・落合両選手がベンチ入りしていないので全体的にメンバーが軽量級である。ベレーザ戦ということもあり、不安を覚える。

ベンチ入りできなかった選手には相当頑張ってもらわないとアルビの走るサッカーだと夏場の連戦は耐えられない。本当に頑張ってもらえないかな。

他のチームと違い、本日の対戦相手のベレーザはこちらのミスを逃してくれない。アルビのミスは即「負け」を意味する試合である。

経験値では大人と子供の差ほどある選手と監督であるが、今できることの最大値を出し切ってこの試合に挑んで欲しい。そんな試合前の思いである。



日テレ・メニーナ出身の法師人選手がご挨拶。日テレさんへの気配りかな。



ピッチ上は30℃を越す暑さ。無風。朝方の雨は上がったが、逆に湿度が大変なことになった。(でも雨よりは晴れの方が良い。)




しばたあやめ祭りの為に駐車場が足りなくなる事態が起きかけた五十公野公園。

女王日テレ・ベレーザを迎えた第2クール3戦目。

まるで夏の暑さのような、そんなもやっとした空気に包まれて定刻13:00K.O。


いきなりベレーザに押し込まれることを覚悟していたが、暑さの為か、ベレーザの動きが鈍い。

逆に大石選手や上尾野辺選手がシュートを放つ。

11分、CKからのゴール前の混戦で大石選手がシュート、こぼれたところを川村選手が押し込んでアルビが先制。

川村選手は本当にこういう大事な試合でのゴールが多い。試合勘が良いんだろうな。


これでベレーザにスイッチが入り、アルビの右サイドへ猛攻。

法師人・波佐谷選手らがフィールドの妖精原を止めることができず、最終ラインを突破される。

そのままゴール前にマイナスのパスを通され、最後は永里優に詰められ14分にゴール。

勢いが付くとやはり止められない。


17分には大野のミドルシュートが飛んでくるは、28分には宇津木のミドルが飛んでくるわで、この試合も大友選手は大忙しだ。

アルビの左サイドを近賀・宇津木・永里亜らが攻め立てるのだが、この試合、実によく左SHの小原選手が守備を耐える。

U-20日本代表候補ボーダー上の選手ではあるが、リアルなでしこジャパンを相手に一歩も引かない守備をする。

そのためにベレーザは左サイド(アルビの右サイド)からの攻撃を余儀なくされる。


アルビの右サイドから攻めてきたものに対して、体力のある前半はベテラン法師人選手も動いてくれて、相手の最終ラインまで侵入するがクロスの精度が低い。

菅澤・大石選手らがシュートを撃つも枠を捉えられない。

そのまま前半終了。この暑さで両チーム共に厳しい戦いになった。



ハーフタイムに人権くんが。たぶん、こういうことが無い限り、一生人権くんをことを知ることは無かったと思うよ。



ハーフタイム終了後、ベレーザは南山に代えて小林弥生を入れてくる。

小林を真ん中に入れ、須藤を左SBに下げる。

これでベレーザの守備は完全に固まる。

アルビはメンバー変更無し。

で、いきなり小林弥生のロングシュート。さらにバー直撃の永里亜紗乃のシュート。

宇津木に原にシュートを撃たれ、完全に後半はベレーザペース。

メンバーチェンジで動きがリフレッシュされている。

アルビも大石選手が反撃に出るも、逆に押し込まれ、東山選手の守備で何とか逃れたりして、これまた厳しい状況。

後半16分、菅澤選手に代わり口木選手が投入。

これでアルビに運動量が出る。

後半18分、その口木選手がドリブルで抜け、GK松林と1対1に。チャンス!

が、松林のセーブにあう。惜しい。惜しいよ。

さらに大野が攻め立てる。アメリカへ行った方が良いんじゃないだろうか。本当に。

後半26分、完全に動きの止まった法師人選手に代わり中村選手を投入。これで右サイドの運動量を上げたいところ。

だが、なかなかスペースを作れない。というか押し込まれる。

そしてベレーザは星川監督は後半31分、原に代わり木龍、永里亜紗乃に代え岩渕のダブル交代。

これで完全に流れはベレーザ。

いきなり岩渕にドリブル突破されシュート。かな~りやばかったのだが、GK大友選手が辛うじてセーブ。いつもありがとう。

お次は近賀のシュートがポスト直撃。

中村選手が単発でゴール前へ放り込むも人数が掛からない。


アルビのDF陣の足が止まり掛けた試合時間も残り2分程。

最後の力を振り絞って、小原・上尾野辺選手らが左サイドからアタック。

ベレーザ陣内に侵入。

アルビは攻撃を選択。

が、逆にパスカットされカウンター。

ボールはアルビの右サイド方向に渡り、ベレーザのパスが見事に通されていく。

永里優が止められず、最後は大野に渡って決勝ゴール。勝負有り。

最後に残り時間も無くなったところで反撃の試みる為か?小原選手を斎藤選手に交代。

わずかの時間が流れタイムアップ。

あと2分で勝ち点を逃した試合となった。



試合終了後、両チーム共にぐったり。消耗戦を物語っていた。

ゴールを決めた直後、大野がベレーザサポに向かって大きくアピールしていた。

なでしこリーグでは大変珍しいシーンではあるが、それだけそのゴールの思いが強かったんだろう。

こちらからしてみれば、「決められた~!」って感じだが。


ベレーザサポは他のサポや応援団と違い、屋根のあるメインスタンドではなく、炎天下のバックスタンドで応援をしていた。

さすがベレーザサポだと思ったが、目の前でゴールシーンを見られて、されに選手にアピールしてもらったのだから、多少の暑さなんて我慢できるだろう。

アルビのそういうシーンを増やしていきたいね。




日テレ・ベレーザ相手に良い試合をしたとは思うが、勝ち点を取れなかったことには変わりはないので、そういう意味では奥山監督のミスかなと思う。(誰のせいかという点において)

あれだけ後半攻められていて、あと5分という状況で、アルビレディースにはどういう指示が送られていたんだろう。

勝ち点3を狙うのか、勝ち点1を狙うのか、その辺が曖昧になってような気がする。

とは言え、相手ゴール前まで行けば当然攻めるのが人間の本能だとは思うが、キープすれば女王から勝ち点1は奪えた。

どうもアルビレックス新潟はクラブとして時間稼ぎはしない方針のようで、残りの交代枠を時間稼ぎに使うという選択肢はなかったと思われる。


以前と比べれば何とか形になってきたような日テレ・ベレーザ戦ではあるが、やはり勝利=勝ち点3を奪う為にはまだ何か足りないような気がする。

たぶん、攻撃の精度、攻撃のミスを無くさないとあれだけ個々の能力の高いチームから試合の主導権を奪えないと思う。

もう一回、今年はチャンスがあるので、何とか攻撃の精度を上げて一矢報いてもらいたい。



これだけの消耗戦、次節の千葉戦に影響が少なければいいのだけど。