黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

第10節 対日テレ・ベレーザ戦 「掴みかけたベレーザのしっぽ」

2008-07-06 22:01:06 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第10節 2008年7月6日(日)12:00K.O 東北電力ビッグスワンスタジアム

アルビレックス新潟レディース 1-2(1-1、0-1) 日テレ・ベレーザ

得点者 37分失点、44分牧野、47分失点



梅雨の最中とは思えないくらい暑い鳥屋野潟。東北電力ビッグスワンの中はほぼ無風で熱が逃げない状況になっていて正午頃にはピッチ上は気温32度になっていたと思われる。
おそらく今シーズンの中では一番暑い日だろう。天然の冷却装置の鳥屋野潟も効果は低く、むしろ湿度を上げる原因になっている。

人KENまもる君がお出迎え。声が出たんでびっくり。


新潟はダンスが盛んらしい。それにしてもこの立ちくらみがしそうな暑い日にも関わらず、あるび君・スワンちゃん・人KENまもる君・人KENあゆみちゃん・トッキー&キッピー(トッキッキ)と何体着ぐるみがいるんだい?。華やかなんだけどとっても大変そう。


さてこの試合の相手は、目下のところ首位を走る日テレ・ベレーザ。女王である。
日本代表でもスタメン落ちするくらいの選手層が厚く、リーグ創設期よりトップに君臨する名門クラブである。



ベレーザ

       小野寺
永里亜 豊田 中地 四方
      加藤 澤
小林弥         木龍
     大野 荒川


SUB:松林、岩清水、近賀、原、永里優
監督:松田岳夫

宇津木はメンバー外。怪我か?
第1クールはレギュラーだった南山もメンバー外。
神戸で見たTASAKI戦とほぼ同様なメンバー。現在のレギュラーなんだろう。
四方がスタメン。おそらくサイドバッグに近賀が後半出てくるだろうから要注意。
というか、このSUBのメンバーでもう1チームできそうだ。


この日のご挨拶は上尾野辺めぐみ選手。


アルビレックス新潟レディース

     菅澤 牧野
     上尾野辺
野村         與山
      川村
山本 田中  東山 深田
      大友

SUB:橋本、中島、大堀、詫間、中村
監督:奥山達之

だいぶ変更してきた。野村選手は今シーズン初出場。深田選手が右サイドバッグでスタメン。
前回駒沢での対戦とはメンバーがかなり違う。



東北電力ビッグスワンではお馴染みの大型映像を使った選手紹介。クラブも魅せる。観客にとっては良いことだ。




新発売のアルビレックス新潟レディースのタオルマフラーがスタンドにたなびく中で選手入場。
ビッグジャージの上の方に若干の風が流れれているのものピッチ内の気温はどんどん上がっていく。
もあっとした空気のピッチに選手が散らばり本日も定刻にK.O。



この試合、技術に上回る日テレ・ベレーザがボールポゼッションし、アルビレディースがカウンターを狙うという展開が終始繰り返される。
この日の日テレ・ベレーザは両サイドにボールを振りながら、ゆっくりとじっくりと陣地を確保しながらアルビゴール前へ前進する。
何とか身体を張ってゴールを守るアルビ。時に枠の中にシュートが飛んでくるも、GK大友が落ち着いてキャッチ。
課題の入りの5分は無失点で押さえることができた。
その後は、日テレ・ベレーザがボールをキープし、アルビが奪うという展開で30分が経過。
両チームの選手共に気合が入っていて、あたりは強烈であるが、本日のレフリーはあまり止めずに流してくれる。

ベレーザは両サイドを使って、最後は荒川へボールを送りたいようなのだが、この日のCB東山選手は完璧に荒川を押さえ込んで、荒川が身動きできないようにしてしまう。
そうなると、両サイドからドリブルで持ち込むか、大野の個人技頼みとなる。
もう一人のCB田中桜選手の運動量が半端ではなく、右に左に前へ後ろへ走り回って、バイタルエリアへ侵入させない。まさにベレーザキラーである。

あくまでもサイド攻撃を仕掛けようとするベレーザに対して、アルビは上手く守備の受け渡しができていたので、撃たれてもそんなに怖くはない。(最終的には20本以上のシュートを撃たれたのだが、試合中はそんな感じがしなかった。)

何とか前半を0点に押さえられるかなと思った矢先、大野の個人技で中央突破。一度はGK大友選手がボールに触るも、大野が追いついてゴール。
GK大友選手の飛び出しが良かっただけに惜しかった。

先取点を取った後、ベレーザはしばし休憩モード(に感じた。)
1時近くになってきて、ピッチ上の気温は40度近くになっていたに違いないので無理もない。
アルビも反撃を試みるのなかなか前へ進めない。

澤・加藤の中盤の動きが1枚上なこともあり(読まれちゃうんだよな。)、取っても取り返されてしまう。

アルビのパスが短すぎてボールを奪ってもインターセプトされたり、パスとFWの向きが逆だったり、せっかくのチャンスを自らつぶしてしまうことが多かった。これは技術的に修正可能な課題だろう。

このまま前半が終わってしまいそうなロスタイム1分。
山本選手から放たれたベレーザのDFの裏に出たボールを牧野選手が受け、GK小野寺と1対1。冷静に流し込んで同点ゴール。
東北電力ビッグスワンはお祭りモードで湧き上がる。

直後に前半終了。



何とか追いついたものの両チーム共に体力の消耗が半端ではない。
こうなるとカウンターサッカーをしているアルビレディースが不利だ。
選手交代、リザーブの選手の力量が問われる展開だ。



後半開始直後、アルビ側の右サイドでクリアミス。これをベレーザが繋いでアルビ側の左サイトへ展開。
このままでは、シュートを決められてしまうので、とっさに菅澤選手がファールで逃げるもFKを与えてしまう。
結局、このFKをハーフタイムで交代していた日本代表DFの岩清水が上手くマークをかわしてゴール。
流れの中でのDFが良かっただけに、この時間帯のセットプレーによる失点はもったいなかった。

1点ビハインドになったアルビは、疲れの見えてきた與山選手に代わり中島選手を投入。これで若干押され気味になっていた状態を押し戻す。
両チーム膠着状態になり、アルビは深田選手を俊足中村選手に、ベレーザは木龍を永里優に同時交代。
永里優が入り、若干ベレーザペースも、俊足中村選手が誰よりも先にボールに到達できるおかげで大事には至らず。さりとてチャンスも作れず。
さらにサイドバッグの永里亜を近賀に交代され、主導権がベレーザに。
バーに助けられることもあり、何とか失点を逃れていると、牧野選手が脚を攣り大堀選手と交代。
快速両ウィングのおかげで陣地は稼げるのだけど、シュートまでは至れず。試合終了。



惜しいシーンが何度かあって、ゴール前でシュート態勢に入るのだけど、ベレーザのCBを中心としたDFの寄せが速い。
そのためシュートが撃てないシーンがあった。このスピードは初体験。ベレーザくらいなもんなんだろうけど直ぐに3人くらいで囲まれてしまう。
その場面で1本でもシュートが撃てたら試合展開は変わったんだろう。
ゴール前でのシュート、という日本サッカーの課題をこの試合で垣間見てしまった。あの状況で撃つのは技術的に難しいんだろうね。



日テレ・ベレーザとの対戦という最もハードルが高い課題を与えられたJFAからの研修生菅澤選手だが、こんな経験、アカデミーにいたらできなかっただろうからこの研修の目的は果たしていると思う。
試合後半になって見る見る体力が落ちていったのがわかったのだが、あと20分頑張れる体力と精神力を身に付けたらU-20日本代表入りも見えてくるのではないだろうか?
できたら斜めと言うか横にきれる動きも見せてくれると、他の選手が空いたスペースに飛び込みやすいのだが。
ものすごいペースで進化しているので、今後に期待したい。頑張れ研修生!


贔屓目もあるのだが、今のGK大友選手の状態を見ると、北京五輪の予備登録の候補に入ってもいいんじゃないかと思う。
キックの正確性と反射神経は山郷や海堀と比べても遜色ないと思うのだが。むしろ良く飛ぶぞ!
もちろんGK防御率などの数字は悪いので、そんなに大きなことは言えないのだが。


とにかく蒸し暑い中、90分間、熱射病と脱水症状と闘いながら走り回った選手達に敬意を払いたい。
新潟市陸でJサテライトリーグ「アルビレックス新潟 VS 東京ヴェルディ」が行なわれたが、この後に入れ替え入場で新潟市陸のナイトゲームででもできなかったんだろうか?
もちろん東北電力ビッグスワンでのダブル開催も良かったと思うのだが。使用料の問題があるのでどうなんだろう?
東北電力ビッグスワンはもちろん良いスタジアムなんだけど、この時期に12:00K.Oのゲームはかなり過酷だと思うのだが如何なものだろうか?
相手のチームの関係も大きいので何とも言えないのだが、日テレ・ベレーザだったら18:00K.OでもO.Kしてくれたかもしれないと思ってしまった。
今回のカードがカードだけに。もちろん梅雨の時期、雨でも降ったらこの考え方も成り立たないのは重々承知なんだが。


激戦の後にはスワンフィールドでいつも通りのサッカー教室+サイン会。これは本当に凄いことだと思う。普通はやれない。










ちょっと会場についての補足。

アルビレックス新潟レディースの試合会場では飲食物の販売もグッズ販売も行なわれている。この日は「ごんべい農場」さんらが出店。
グッズ売店では新発売のレディースタオルマフラーが飛ぶように売れていた。よしよし。


冷たいビールも買えるのよ。グビッ!(20歳以上の運転しない人に限る。)
カップを返すと100円が返ってくるリサイクルルール適用中。


サイン会も開かれることがある。





最後に全国の灯子ちゃんファンの皆様へサービスカット。(ヘアースタイルがいつもと違うのがポイント)


さらに波佐谷灯子選手と口木未来選手のダブル笑顔はどうでしょうか?