27.04.15 も の 書 き NO.766
・・・と言えば今は作家を差さします。 ところで、佐藤 雅美の著書に「物書き同心居眠り紋三」シリーズ
というのがあって、これが結構面白い。
江戸時代の物書き同心と言えば、あまり地位は高くはないが今でいうところの裁判所書記官を指しました。
昼間に居眠りをする癖があってつけられたあだ名でした。でも、日々裁判上の文書をしたためているから
頭脳は明晰です。
で・・・同心の地位にありながら難問・難事件を解決し、こじれきったもめ事をお白州(法廷)外での和解に
導く。 ところが、才能を評価されて昇進し、他の地位に就くとこれがさっぱりダメで、元の地位に逆戻り
するという設定です。
これは紋三さんに相談しなきゃ・・・と次々に難問・珍問・愚問が津波のように持ち込まれる。
こんどこそはどうにもならないな~などとつぶやきつつ、それでも何とか解決してゆくストーリーは、面白く
って読みだしたら眠れない。 私が、昼間眠たいのはそういうことが原因です。
でも、眠たいのは読者だけでなく紋三さんも、それを書いている作家もそうでしょう。
人を眠れさせないほどの作品が書けたら、作家も一流です。
*都都逸にこんなのがあります。 夢に見るようじゃ 惚れよが足りぬ 真に惚れたら 眠られぬ。
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