28.08.22 大 仏 殿 NO.1259
奈良の大仏は柔和な面持ちで鎮座していますが、あの巨大な仏像は時の天皇の恣意で造
営されたものです。 主として(奴隷的な身分の階層)の過酷な使役によって建立され
たものです。 仏像が完成すれば放賤(身分賤しいものを開放すること)するという疑似餌
をちらつかせ行ったのもで、完成した時点ではその「放賤」は取り消されました。
主要材料の銅の融解や水銀化合物の鍍金の際に発生する有毒ガスによって、失明したり
廃疾者が出たりと、多くの民の犠牲の上で完成したものでした。
いつの時代もそういうことは変わりがありません。 第2次世界大戦がそうでした。 多くの国
民を犠牲にした国家の誤謬でした。 「1将功成って 万骨(卒)枯る」と言います。
偉大な造営物の陰には多くの民の苦しみと犠牲がある。
タージマハール・ピラミッド・スフインクス・アステカ遺跡・ローマ遺跡、世界中の遺跡も多分そ
うでしょう。
*大仏殿に関しては「天平大仏記」 澤田 ふじ子 を参考にしました。