28.08.19 顔 見 な い NO.1256
一昔前までは、お医者さんに行くと下まぶたを見て・口を開けさせて・舌を見て・聴診器を
胸や背中あて聴診し・お腹を押さえたり・揺さぶったり・左手の掌を胸や背中に当てて右手
指2本でコンコンと軽くたたいて、触診するのが通常でした。
ところが、いつのころからかお医者さんはそういうことを一切しなくなりました。 そればかり
ではなく、患者の顔さえ見なくなりました。 パソコンの画面ばっかり見ている。
大宅壮一は「男の顔は履歴書」、顔を見れば大体のところは人格・性格等その人の特徴は
解ると言いました。 お医者さんも本当のところは、患者の顔を見れば病気の症状を如実
知ることができるハズなのに、そういうことをしない。
血圧測定だって機械まかせ・採血だって看護師まかせ・検査結果は検査会社任せで、出て
きたデーターをもとに薬を出す。 随分と楽な稼業になったもんなだと羨ましいかぎりです。
でも、ご近所のお歳よりのお話では、そういう医院には行きたくない。
・・・ということで、患者さんの顔を見て話を聴いてくれるお医者さんはどこへ行っても超満員
で時間がかかって仕方がない。 その待ち時間に本でも読むとしましょうか?