26.07.03 霊 2 NO.470
次の日もその次の日も孫娘の状態は変わらず、夜中なにかに憑りつかれた
ように部屋の中に閉じこもり、なにかを一心不乱にやっているのです。
でも、中で何をやっているのかはわかりません。
ある夜彼は孫娘の部屋を気付かれないように、そっと覗いてみて驚愕しました。
1万円札ほどに切った濡れた新聞紙を、畳の上に並べて乾せている姿で、 そしてその姿は自分自身がやった自身そっくりの姿だったのです
自分の姿を見ているようで気持ちが悪くなりました。
この奇癖はその後も変わらなかったので恐ろしくなって、漁師は事実関係を警察に届けて贖罪するとともに、高僧に依頼してホトケの霊を慰めました。
そうすると、やがて孫娘の奇癖は治ったのでした。
「千載一遇のチャンス」であっても、他人様の不幸の上に成り立つチャンスなんかに手を出してはいけない・・・という戒めのお話です。
日本の政治家は、庶民の不幸の上で生きていますが、バチが当たらないのが不思議ですが・・・。