満 干 NO.444
「満つれば欠ける世の習い」といいます。 満月は欠けるし・満潮の後には干潮が来る。
欧州中央銀行(ECB)が、景気対策としてマイナス金利に踏み込みました。 マイナス金利とは、つまり銀行に1億円を預けたら、一年後には10万円の預
り賃を取られるということです。(逆金利)
これによって、貸し出し金利を引き下げ・貸し出しを増やして景気を刺激しようというものですが、そんなことしたって決して景気が良くなることはないでしょ
う。
資本主義のシステムそのものが制度疲労を起こし、お金を投資しても利益を上げられるビジネスそのものがなくなっているからなのです。
私が高槻で家を買った時の住宅ローンの金利は9.8%でした。
つまり、1億円の預金がある人は当時銀行預金の金利は6%でしたから、年間600万円の利子所得があったのです。
景気がよくなるのも悪くなるのも金利が理由ではありません。 金利はその結果なのです。
なのに、貸し出しをジャブジャブ増やせば、そのお金は地球規模的に石油資源や穀物の買占めに回る投機資金になるでしょう。
「満つれば欠けるは世の習い」 これ以上下がらないところまで下がってしまった金利の次は「ハイパワーインフレ!?」