山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

杉並区長の交代について

2022-07-07 | 活動日誌

先の杉並区長選挙では、3期務められた田中良現職区長が、僅差で新人の岸本さとこ候補に敗れました。

私は今回の選挙ではどちらの選対にも参加をしていなかったため情勢を肌で感じる事が出来ず、現職が敗れたことには「まさか」との思いを最初に抱き、しばらくは事態を飲み込めない状況が続いていました。

 

田中区長がまだ都議会議長だった頃、地域のまちづくり活動をしていた折に、夫を含めて仲間4人と議長室で面談をして下さり、私たちの話を熱心に聞いてくださいました。

今は順調に整備が進んでいる都立高井戸公園ですが、その頃は全く整備の予定が無く、民間企業に売却されマンション計画があるなどの地域での噂があり、心配した仲間と「久我山緑の散歩道」という団体を作り、将来にわたり子どもたちに緑豊かな環境を残し、思いっきり遊べる空間を作っていく為に、都立公園を推進してほしいと要望をする為でした。

息子がまだ4歳で幼稚園に通っていて、私がインテリア設計をしながら美大の通信で勉強している頃でした。

この写真は息子が8歳くらいだったかな。

 

その際に、地域活動をしているのなら、行政の情報をいち早く入手できる議員になった方が良いとお声を掛けて頂いたのが、私が区議に転身したきっかけです。それまで政治とは無縁でしたので、「この人、何を言っているのだろう。」というのが第一印象でした。その後、8カ月以上返事を保留していましたが、区議補選があるとの事で、思い切って挑戦したのが最初の選挙でした。結果は惜敗。「あぁ、私にはやっぱり向かないんだ。」と思ったものでしたが、その後の本選ではご信託を頂くことが出来ました。

 

区議として田中区政を間近で見てきた11年間でしたが、その間、東日本大震災を契機にした防災に関する機運の高まりを受けた施策、障がい者のご家族からご要望が強かった、親亡き後の障がい者の支援体制の整備、保育園や特別養護老人ホームの整備、そして新型コロナ対策では杉並区内民間病院との連携した医療体制の構築などはご功績として特筆すべきと考えますが、一方で賛否が分かれる道路整備や公共施設の改築、特に児童館の施策などに関して、反対をされる方のご意見に耳を傾けて行く姿勢は十分とは言え無かった事、議会運営においては、議会前には事前に議員に予算案の説明を丁寧にした上で、意見聴取に努めて下さったことには感謝しますが、一方で、特定の議員により対応を変え、一般質問などでもご自分で答弁をされない様子(私にもご自身では答弁をされませんでした。)などには閉口しました。

全国の自治体で取り組みが進む公共施設の建て替えに関しては、賛否が拮抗する場合が容易に想定される中、まずは地域性や課題を地域で理解を深めて行く為の住民協議会を提言してきましたが、意図が汲まれること無く、未だ実現していないのは残念です。

ブログ⇒「杉並から始めよう! 23区初の! 自分ごと化会議!!」第1回目を開催しました!

     https://blog.goo.ne.jp/akemiyamamoto/e/f7d5f2a8493404f46631461aca932044

 

明日、田中区長と辞表を出された吉田副区長の任期最終日との事で退任式が行われますが、改めて3期12年間においてご尽力賜った事にお礼を申し上げると共に、今後のご活躍をお祈りしています。

 

来週7/11から任期が始まる岸本さとこ新区長においては、まだ実際にはお会いしたことは無いのですが、行政や議員の経験が無い中で57万人都市の首長として杉並区政を担う重責ではありますが、区民からのご信託に応えるべくご尽力いただきたいと考えています。

また、私がこれまで提言を続けてきた、・省エネ住宅・脱炭素まちづくり・公共施設省エネ化など、環境施策に関してが造詣が深いと聞いており、この分野で杉並区が先進性を持って取り組みが進むことを期待しています。

http://yamamotoakemi.com/report/yamamotoakemi_report_2021_31.pdf

 

当たり前の事ですが、区民の方は様々な方がいらっしゃいます。自民党支援者の方もいれば、立憲民主党やその他の政党を応援している方もいらっしゃる。もちろん、無党派層の方も多くいらっしゃる。

そして、当たり前の様に生活を続けていられる方ばかりではなく、病気や障がいなどで支援が必要な方や、子育てや介護などでは、行政の取組み姿勢が大きく生活に影響を及ぼしていく。

区政を担う以上は特定の政党に加担せず、区民全体の利益に対して貪欲であってほしいと考えますし、多くの意見を集約してより良い方策を見つけて行って欲しいと考えています。

そして、区役所の職員の方々の能力を最大限に伸ばし、個人の意見を尊重し、成長し続ける組織づくりを目指して欲しい。

 

私は、と言えば、新旧区長の交代があったとしても、自分なりの調査研究活動を通じて区政へと提言をしていくという姿勢は変わることなく、より一層、沢山の区民の方との関わりの中で発見していく、杉並区のあるべき姿を行政へと追及して行きたいと考えています。

 

ご意見やご提言等お寄せいただけましたら幸いです。

yamamoto.akemi1965@gmail.com