山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成25年 行政視察・都市環境委員会「四国のエネルギー分野」

2013-10-31 | 視察報告

 

今年度は都市環境委員会の委員長として10月21日(月)~23日(水)の2泊3日で四国に行政視察に行って参りました。

行き先と内容に関しては、委員長一任をいただいておりましたので、今回は四国全体として、特に過疎化している地域を中心にして、再生可能エネルギー発電の導入に熱心に取り組んでいる状況ということもあり、エネルギー分野に絞って視察先を選定しました。

環境省案件「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」でも、平成23年度(初年度)に、徳島県(小水力、太陽光、バイオマス:元県議が旗振り)、高知県(太陽光、小水力:県主導)が採択されているなど、活発な様子がわかります。

四国を地形的に分類して語ると(再エネ種別)、
 太平洋側(高知県)、瀬戸内海側(愛媛県、香川県)、四国山地(主に高知・徳島)に
 分けられます。
 ①太平洋側:日照率が高いので、太陽光には恵まれる。
 ②瀬戸内海側:雨が少ない地域なので、太陽光には恵まれる。塩田跡地とかでメガソーラー計画。製造業の撤退後の工場跡地を使った事例等も多い。
 
 ③四国山地:風力(山の上、平地から吹き上げる風が強い)、小水力(急峻な川が多い)
 
・県別に再エネ資源からその可能性を論じると、
 (1) 高知県:太陽光(晴天率が高い)、小水力(四万十川に見られるように水資源豊か)
        バイオマス(森林も多いので、資源量は豊か。ただし、温暖な地のため
         熱需要が少なく、事業運営的には難しいかも。)
 
 (2) 徳島県:小水力(水資源豊か、山側は急流が多い(発電量大))、
         風力(四国山地部分は風が強い)
         太陽光・バイオマス(ほどほどはあると思われます。)
 
 (3) 愛媛県:瀬戸内海に面しているので、太陽光発電。
        佐多岬半島(伊方原発のある九州側に伸びた半島)周辺で、風力。
 
 (4) 香川県:瀬戸内海に面しているので、太陽光発電。
という前情報を基に、今回は発電事業だけでなく、自治体ごとにその立地環境を改めて見直しながら進めている環境施策を視察してきました。
地方は過疎化と少子高齢化により、急激な変化を求めれています。
 
以下、区議会のホームページに掲載されている視察報告書をご覧ください。
 
今後は、これらの視察で得た貴重な情報を区政に活かして参ります。
 
【区議会ホームページより転載】

香川県高松市 

(1)地域公共交通の強化について
(2)多核連携型コンパクト・エコシティについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-10.pdf

愛媛県今治市

(1)中心市街地再生基本計画について
(2)今治自然塾 環境プログラムについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-11.pdf

愛媛県東温市

(1)とうおん太陽の恵みスマイルプロジェクトについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-12.pdf

 

以上