山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成24年 第1回定例会での一般質問のご報告です。・放5と高井戸公園周辺まちづくりその3

2012-02-28 | 議会報告

つづき、まちづくりに関しての最後の質問です。




都市計画高井戸公園についてお尋ねいたします。

 

 昨年の12月26日に王子製紙のグラウンドを含めて、久我山にある3つの大きなグラウンドと一部民家が東京都によ優先整備区域に指定されたとの報告がされました。これまでの杉並区の働きかけには大変

感謝を申し上げますが、その後の進捗はどのようなものでしょうか?


 

 平成24年度の区政経営計画書の「都市計画高井戸公園」の中に、「みどりに囲まれたスポーツ・レクリエーションの場として、また地域の安全・安心の核となる都市防災の拠点として、高井戸公園の整備促進を図るとともに、公園整備と連携して周辺まちづくりを進めます。」とあり今後は都市計画高井戸公園の整備について、地域住民の意見を取り入れるべきと考えるが、区の見解をお伺いします


 

 「玉川上水・放5周辺まちづくり協議会」では、道路工事に伴い予想される用途地域変更の可能性についても議論がされました。魅力ある豊かな住宅街を形成するためには現在の一種低層のままを望む声もありますが、一方放射第5号線完成後に予想される騒音や振動の低減、また道路上で起きるかもしれない交通事故による火災の延焼をくいとどめるためには道路に面した建物の不燃化を求める声もあります。

今後、杉並区として、この地域の用途地域変更の予定はあるのか。また、予定されている場合にはどのような手順で進めていくのか。また、景観計画との関連はどのように考えられているのでしょうか


 

  東京都へ独自で進めたヒアリングを通して、東京都の公園計画決定に際しては杉並区の意見の聴取を行うとありました。その後計画の予定を発表し、広くパブリックコメントを求めてから集約をして計画を作っていくとの整備への道筋が示されました。

 杉並区に新たに出来る大きな都立公園への区民の期待は大きく、私の元へは防災機能の他にもさまざまな方面からご要望が寄せられております。

 そのひとつに、現在柏の宮公園と井草森公園で「子供たち自身が主体となって生きていける環境をつくるために」定期的に開催をしている、杉並区の冒険遊び場「のびっぱ ひろっぱ」を主催している杉並冒険遊びの会のメンバーの方から、杉並区に新しく出来る大きな都立公園の中にも子供たちにとってお仕着せでない、自由な発想で遊ぶことが出来るスペースを是非とも作って行って欲しいという要望をいただきました。

またこの地域に少ない図書館を求める声や、世代を問わずに利用できるコミュニケーションスペースを作って欲しいなどの声を多数頂いております。今後はこれらの声を杉並区として意見集約を図り、計画の予定が発表される前の段階において、区民の要望として東京都に届けて行っていただきたいと考えております。

 

 また、現在予定されている放射第5号線と都市計画高井戸公園という二つの大きな東京都による公共工事はまさしく隣接するものであり、一体的なみどりの形成や完成後の利便性向上という点からしても分離をせずに一体のものとして進めていく必要性があると考えています。東京都による公共事業という係わり合いを超えて、例えばランドスケープデザインを取り入れた新たな都市整備計画を杉並区から提案をするといった前向きでより一層踏み込んだ形での整備推進を要望しまして、次の質問に移ります。


平成24年 第1回定例会での一般質問のご報告です。・放5と高井戸公園周辺まちづくりその2

2012-02-28 | 議会報告

つづきです。

また、岩崎橋付近平面構造で最も心配されることは、岩崎橋を通る人が滞りなく道路を渡ることが出来るかという点です。


東京都の説明では道路の両側に信号を待つためのスペースを十分に確保をすることで解決を図るとのことですが、肝心の岩崎橋の歩行者通路の幅は1メートル70センチ、およそ畳の長さ位と大変狭く、通常の歩行者や車椅子・ベビーカーを押す人そして杖を使いながら盲学校に通う生徒さんなどが行き来する通路としては不十分と思われます。滞りなく放射第5号線を渡るためには岩崎橋の拡幅が必要と考えますが見解はいかがでしょうか?

 

 現在示されている計画では玉川上水沿いに新たに出来る緑地帯へ渡るため車道を横断する場所が少なく、、玉川上水生活と分断されてしまいます。現状のままでは新たな緑地は陸の孤島のようとなり、せっかく新設されるみどりに近づきづらい状況であり、たとえ足を運んだとしても逃げ場のない防犯上も大変危険な場所となと思われますが、区の見解を求めます。

 

 久我山の1,3キロの区間が完成しても、それに続く暫定供用区間の道路整備が完成しない新たな渋滞を巻き起こすと考えます。都が4車線化すると説明をしている暫定供用区間について現在の状況を伺います

 

この道路の整備が進み、多摩方面からの通過車両の交通が多くなると、生活道路への車両の流入が心配をされます。

現在、久我山駅に向かう岩通通りで行われている車両の通行時間規制は継続されるのでしょうか

 

 また、富士見丘駅に向かう道路では道路幅が狭い中で車と人の交通量が多く、抜け道としてスピードを上げて通る車や駐車車両の影響などが要因と考えられ、これまでも交通事故の件数が多い通りです。

この改善策を探るべく現在町会と商店の共同作業で交通量の調査を行っているとのことですが

この岩通通りや富士見丘通りを含む生活道路への通過交通の抑制によって区民の安全性を守っていくことについて、区の見解をお伺いします

 

 また、放射第5号線の開通後は、岩通通りのホタルまつりや富士見丘通りの夏祭りという地元の方々一から手作りで始めたという大変貴重なお祭り開催が危ぶまれるのですが、区の見解はいかがでしょうか