行列も終点に差し掛かり熊野神社の参道に入った。
折角だから神社を参拝して帰ろうと階段のほうに向かうと、神官とお稚児さんが踏切を渡っていた。
稚児さんの一人でもこちらを向いてくれるとよかったのだが、そんな偶然はなかなか出会わない。
見上げるとやめとこうかと思うほど、一気に続く石段に迷ったけれども
階段を降りてくる中学生ぐらいの女の子に、何段あるのと聞いたばかりに教えてくれた段数を確かめることに。
まぁ日頃、足は鍛えているので148段上り切ることができた。
飾り山の向こうの町並みを山笠が進み、祭りはゆっくりとしたペースで町並みに溶け込んでゆく。
相知くんちは、唐津市相知町で毎年10月に3日間行われる祭りである。
お神輿や山笠、稚児行列などが、600m程の道のりを練り歩く。
日曜日だったこの日は、子供羽熊行列に山笠巡行が町中を、独特のお囃子に合わせ進んだ。
お囃子は、唐津くんちや浜崎祇園山笠に似ているが、地元の人の話によるとサビの部分に相違があるとのこと
似てるなとは思うが、ゆったりとして雅な趣がある。
山笠は、博多祇園山笠の流れを汲んだ勇壮華美な人形で飾られている。
笛を吹いていた少女にレンズを向け撮り続けていると、気が付いたのかこちらに目線をくれ微笑んでくれた。
微笑む直前の顔の表情が少女らしかった。