通潤橋の放水が、澄み渡った青空のもと行われた。
長年にわたり福岡市のランドマークの役割を務めてきた、海の中道海浜公園の大観覧車の解体が始まった。
例年ならば秋が深まった頃に、観覧車から眺めことができた花畑の地上絵も今年は見られない。
多くの人々の心の中に観覧車から望むことができた、玄界灘の青い海の風景が記憶のどこかに残ることだろう。
例年ならば途上絵の大役を引き受けてきた、コスモスやマリーゴルド等の花たちが別れを惜しむように見上げている。
この風景は二度と見ることもなくこころの引き出しの中にしまわれる。
足もとを花束のように飾る花たちと、紺碧の青空とドングリが秋の記憶とともに見送っている。
バイバイ