ホー・チ・ミン廟近くに建つ仏教寺院の「一柱寺」へ。
蓮池の中に建つ 高さ4m 直径1m余りの石柱1本の上に
蓮花台と呼ばれる楼閣が乗っている。
宙に浮いたように見えるこの寺は
独特な建築様式として ベトナムの歴史・建築・美術遺跡に認定されている。
李朝の王リー・タイ・トン(在位1028-1054)が1049年 創建し
正式な寺院名は「延祐寺」で 王の長寿を願って命名された。
先の太宗は 蓮華の上で子供を抱いた観音菩薩の夢を見てから
間もなく子供を授かったことから
太宗は夢の観音に感謝し、ハスの花に見立てて
この寺を建立したと言い伝えられている。
そのため 今でも世継ぎの誕生を願って
お参りするベトナム人が多くおり
花が供えられ線香の煙が揺らいでいた。
建設当時は楼閣だけだったが
周囲に池を掘り回廊を設けるなどしてきたが
幾度となく戦禍にさらされて
現在の姿になったのは1955年のこと。