あかない日記

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ベトナム紀行(190) 一柱寺

2014-12-14 | ベトナム紀行

 

ホー・チ・ミン廟近くに建つ仏教寺院の「一柱寺」へ。

蓮池の中に建つ 高さ4m 直径1m余りの石柱1本の上に


蓮花台と呼ばれる楼閣が乗っている。


宙に浮いたように見えるこの寺は 

独特な建築様式として ベトナムの歴史・建築・美術遺跡に認定されている。


李朝の王リー・タイ・トン(在位1028-1054)が1049年 創建し


正式な寺院名は「延祐寺」で 王の長寿を願って命名された。

 
先の太宗は 蓮華の上で子供を抱いた観音菩薩の夢を見てから

 間もなく子供を授かったことから


太宗は夢の観音に感謝し、ハスの花に見立てて

この寺を建立したと言い伝えられている。

そのため 今でも世継ぎの誕生を願って

お参りするベトナム人が多くおり


花が供えられ線香の煙が揺らいでいた。


建設当時は楼閣だけだったが 

周囲に池を掘り回廊を設けるなどしてきたが


幾度となく戦禍にさらされて 

現在の姿になったのは1955年のこと。