あかない日記

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ベトナム紀行(184) タンロン遺跡(世界遺産)

2014-12-08 | ベトナム紀行



文廟から 北にある 「タンロン遺跡」へ。

ここでも 卒業写真の撮影がなされ 

アオザイ姿の学生で広い広場が埋めつくされていた。


タンロン遺跡は 旧ハノイ城跡周辺とタンロン城跡をあわせたエリアになっており


7世紀から19世紀頃にハノイの行政中心地だった場所。


ベトナム最初の長期王朝を築いた リー・タイトーが

1010年に今のハノイへ遷都を行った際


1匹の黄金の龍が現れたことから 

都をタンロン(昇龍)と名付けたことに由来している。

その後 9代200年以上に及ぶ支配が続いたが 

1802年 西山朝2代皇帝阮光纉が滅ぼされ

最後の王朝となる阮(グエン)朝越南(ベトナム)王国が

首都をフエに定めたことで、タンロンは800年におよぶ栄華の幕を閉じた。

 しかし 仏領インドシナ時代にフランス軍の兵営を

建設するとして城は取り壊されてしまう。


北ベトナムの誕生とともにハノイは再びベトナムの首都になり

 タンロン城のあったところに 国会議事堂(バーディン大会堂)が置かれた。

社会主義共和国時代になって 2002年 バーディン大会堂を

隣接地に移転新築するため 基礎工事を始めたところ

李朝以前のものも含む巨大な遺跡が出土したのだ。

 
2010年 ベトナムで6ヶ所目の世界遺産に登録されている。