日記塊~77と97に関する幾つかの考察~

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正捕手とは勝ち取るものである

2012-06-11 22:37:18 | 2012年までの記事
岸がきっちり抑え各打者が繋いで快勝。
その中でも自分が印象に残ったのが炭谷の打席。
昨日上本が爆発して、尻に火がついたかな?
インサイドワークに大差が無ければ、
あれだけ打つ方を使いたくなるに決まってるし。
オーティズも来たら指名打者で使うだろうし、
そうしたら攻撃力重視で上本にマスクを、という策もある。

本来奪い取るはずだった椅子が突然空いてしまって、
戦うこともなく座ることになった正捕手の座。
それが「超高校生級」の成長を止めてしまったのではなかろうか。
そんな中、ようやっと訪れたかもしれない
正捕手陥落の危機、というチャンス。
目を背けるな、死ぬ気で守れ。
「向こう10年正捕手には困らないね」
ずっと言いたかったこの台詞を、
そろそろ口にさせてくれないか。



画像は仲間内で雨男と揶揄される2人のバックショット。
降らなかったぞこの野郎!

平日神宮に関する幾つかの考察

2012-06-11 00:01:18 | 2012年までの記事
神宮の平日ナイター。
東京の野球ファンの心をこれ以上にくすぐる言葉があるだろうか。

カレンダーと縁のない生活を送る者としては、
やはり開門前には足を運びたい。
人影まばらなレフトスタンドで、
小気味良く響く打球音を肴に、ビールを流し込む。
真剣勝負の舞台とは思えない長閑な空気をいっぱいにあびるのだ。

試合が始まり、回が進むにつれ、
背広姿がスタンドを埋めていく。

ある者は定時に仕事を切り上げ。
ある者は得意先回りを早めに切り上げ。
ある者は同僚の飲みの誘いを断って。

年甲斐もなく信濃町から早歩きで向かったであろう彼らに、
満席や札止めという不安はない。
神宮の平日ナイターだからだ。理由はそれで充分だ。
指定だとか前売りだとか、そんな野暮な言葉は
平日の神宮には似合わないのである。
それでも彼らは早歩きで向かう。
一瞬でも長く野球を観るために。

そうして愛すべき馬鹿どもでスタンドが埋まる頃、
グラウンドはクライマックスへと動き出すのだ。

舞い上がる白球を見上げるその瞳は、
気難しい上司でも役立たずの部下でもなく、
野球少年だったあの頃と同じ輝きだ。

神宮の平日ナイター。
その響きにくすぐられ、今年も花の京に向かう。
カクテル光線に照らされた、我らがヒーローに会いに行くのだ。



だから雨ふんなよ今日みたいに。