出陣式に発売されるグッズ二点が発表になりました。
2011年新グッズ第一弾。あ、達磨があったか。
タオルには「掲げて応援するもよし」との文言が。
っつってもねー。300じゃ映えないよなあ。
1000は欲しいけれど・・・球団からしたらリスキーですわね。
さて、今回の本編は先日の俺自主トレの模様。
書いてて気づいた。長くなります。すいません。
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一月の下旬に四連休を頂くことになった。
シフトによる勤務体系をしいている我が職場では、カレンダー通りに休みをとることがまず無い。
出勤時間も夕方から早朝まで様々なので、驚くほど曜日感覚を失ってしまう。
出勤時の電車のダイヤで「そういや今日は日曜か」と思うこともざらである。
そんな生活なので、盆暮れ正月も無関係である。
過去にも二度年越し夜勤を経験しているし、今年も大晦日は出勤日だった。
とはいえ、本社側も「この時期くらいは休ませてやろう」と思うらしく、
年末年始のシフトは計三日、追加で公休日が設けられる。
「どうせならCS休みか日本シリーズ休みをくれよ。
せめて沖縄に休みを使わせてくれんか。」
そんな願いもむなしく(沖縄に関しては実際に申告したものの却下)、
オープン戦もキャンプすらもないこの時期に連休を与えられることとなった。
さて、長らくこちらをご覧頂いている方々は既にご承知の通り、
当方野球が無ければ完全なる無趣味人間である。
オフに休みを与えられたところで、することが無いのだ。
とはいっても、家でぐうたらするには四日間は長すぎる。
家にいたところで取りたててすることもない。
部屋を片づけろ、という意見はありがたく無視するとして。
色々話し合った結果、長野県は白馬に行くことにした。
何故白馬かというと、相方が過去に長期間仕事をしたことがあり、
事あるごとに「また是非行きたい」という話をしていたからだ。
「白馬には野球場が無いから」という理由でスルーしていたが、
今回せっかく時間があるので、足をのばしてみようと思ったのだ。
移動手段は車にした。
高速バスなどでも充分いける距離だが、どうせなら向こうでもあちこち巡りたい。
相方お勧めのスポットも、車が無いと少々厳しい。
雪道の運転経験は無いが、第二候補に挙がっていた南房総に行く際の首都高に比べれば道も単純だし気は楽だ。
なにより、最近入手したETCカードの恩恵も受けられる。
スタッドレスタイヤもレンタカーのオプションで付けることが出来た。
準備は万端。そう思っていた。
出発当日。
ETC割引を活用し、且つ白馬での滞在時間を長くするため、出発は深夜に決めた。
連休初日は準備や仮眠に充て、夜通し運転して朝から遊ぶ、という寸法だ。
しかし、いきなりハプニング。
寝れない。全く寝れない。
当日の朝は何故か九時という休日にしては健康的すぎる時間に目覚めた。
すなわち、昼寝をしないと零時一時にはいい大人でも眠くなるのは明らか。
しかし寝れない。ベッドに寝ころんで努力はしたのだが、全く睡魔が来ない。
仕事中には頻繁に襲ってくるというのに、助けてほしいときにやってこない。
とんだ逆ウルトラマン野郎である。もしくはよけいなことしかしないゾフィー。
仕方なく、タウリンやらカフェインやらを投入。
道中はことのほかスムーズに進んだ。
レンタカーゆえ最初は慣れない車種に手間取ったものの、
それもしばらく運転するうちに馴染んできた。
高速に乗ってもトラブルもなく、
「深夜の高速はトラック多いなあ。キノピオハイウェイみたいだなあ」
などと考える余裕もあった。
ちなみに、この日の天気予報は
「全国的に大荒れ。雪国はドカ雪」
とのことだった。
正直かなりビビったが、長野県内に入り高速を下りても雪の気配は感じない。拍子抜けだ。
しばらく下道を走っていたら、やっとのことで雪が降ってきた。
ああ、この辺りからは少し降ってるんだねえ。
そんなのんきなことを話して進むこと数十分。
前が見えない豪雪。
車線どころか壁との境もわからない積雪。
カーナビの時計は午前三時過ぎを示している。
当然真っ暗。明かりはわずかな街灯と我が車のライトのみ。
通る車が無いので、まともな轍も無い。
だいたいここらへん?と思いつつ勘を頼りに車を滑らせる。
なんとか道の駅にたどり着き、しばし停車。
今回の宿となるペンションには朝六時頃一度お邪魔する旨伝えている。
このとき午前四時前。
さすがに早すぎるので、ここでしばし仮眠をとることに。
ここでも寝れない。
というか、暴力的に降りしきる雪に不安を隠せずそれどころではない。
このまま車体が埋もれてしまいそうな勢いである。
相方が寝ている横で、携帯で「雪 車内 凍死」と検索しながら過ごす。
五時五十分頃、ペンションに向けて再出発。
ペンションは道の駅から五分程度の距離にある。
除雪車が早めに動き出したので、先ほどよりは運転もしやすくなった。これで一安心。
・・・と思ったのも本当に束の間。
国道県道レベルの通りならいざ知らず、ペンション近くの路地には除雪車の通った気配は無い。
雪は降りしきり、一面真っ白。
もはやそこが道かどうかの区別も付かない。
まさに吹雪吹雪氷の世界。
そんな状態で小さなペンションを見つけるのはかなりの難題。
案の定、曲がるべき道をわずかばかり行き過ぎてしまう。
引き返さなきゃ。
でもこの先は当分一本道っぽい。
この視界でぐるりと正確にまわってくることができるか?
それよりもちょっとしたスペースで切り返したほうがよさそうだ。
あ、あそこに車が何台かあるスペースがあるぞ。
あそこに頭を入れて切り返そう。
失礼いたします。
よーし、ギアを切り替えてバックして・・・。
動かない。
あれ、おかしいな。
もう一度アクセルを踏む。
動かない。
懸命にアクセルを踏む。
そして聞こえる絶望的な空回り音。
あー。死ぬな。
あっさりと現世への未練を絶った自分とは対照的に冷静な相方の指示の下、
押してみたり足場を固めたりしてみるが、全く動かない。
やっぱりここでさよならだ。
また会う日まで。会えるときまで。
辞世の句を認めんとする自分の横で、ペンションに連絡をとる冷静な相方。
するとご主人がヘルプに来てくれた。心広いね白馬の人は。
結局事態は思ったより深刻で、さらにご主人の友人が助っ人に現れて、一時間半の格闘の末脱出。
朝起きたら他県ナンバーに庭を荒らされていた家主の方も、広い心で許してくれました。
ペンションに着いた後緊急会議。
今日は車を使わずに移動することに満場一致で決定。
ペンションの奥さんからストップを推奨されたのもあるけれど、
それ以前にマイ鶏肉魂があっさりと限界を迎えていたので。
幸いにも目的ポイントの一部は徒歩圏内だったので、今日はそこを中心に攻めることに。
部屋で着替えた後、奥さんの車でスキー場に送っていただく。
せっかく白馬に来たんだから、少しくらい滑らないと。
足腰の鍛錬にもなりそうだし、ということで、初日の午前中は滑ることにしていたのだ。
さて、今回のスキー場で勤務経験のある相方はマイスノボを持参。
一方自分はオールレンタル。スノボいっさい経験無し。
となると自ずとスキー一択になるところだが、今回はあえてファンスキーをチョイス。
ファンスキーとは簡単にいうと短めのスキーで、ストックが無い。
スキー経験はわずかしかないものの、テレビ等で何度か見て、一度やってみたいと思っていたのだ。
名前からして簡単そうだし。ファンだし。
レンタルショップで注文すると、これがなかなか出てこない。
一度渡されたブーツも、
「あ、ファンスキーか。じゃあこれじゃダメだ」
と取り上げられる始末。
どうやら使用頻度は相当に低いらしい。大丈夫かファンスキー。
しばらくした後、なんとか一式レンタル完了。
ウェアも一番安いのを希望したところ、真オレンジのものを進呈された。
完全にスキー教室スタイルである。
まあいいか。ゲレンデが溶けるほど恋をする気もないし。
ロマンスの神様に出会ったところで願うのは日本一だし。
とにもかくにもレンタル臭(純粋に臭いの意)のするウェアを纏って、いよいよスキー場へ。
(つづく)