あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

4/23 探偵~哀しきチェイサー②(女優編)

2011-04-25 23:36:53 | ドラマ・舞台
さて、舞台の感想をつれづれに書いてみようかと思いますが、
じゅりのことはひとまずおいといて、女優さんについての所感から。

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今回の注目ポイントの一つは、麻里亜役の女優さんが
一昨年の公演時と変わってることなワケですよね。

名古屋、神戸、福岡、札幌などの公演を見た、アテクシが交流のある
J友や先輩方に感想を聞いた限りでは、「蘭ちゃんのほうが良かった」
という声のほうが多いかな~という感じかしら。
まあ確かに、蘭さんは元トップアイドルだけあって、すごく華やかでしたよね~

折れそうな細ボディに「一般人はまず着ないよね」な、ピンクのパンツスーツ、
カナーリ明るい色の茶髪で、後れ毛はクリクリさせててぬかりは無いし、
コケテッシュな魅力全開で、『グッバイ・マリア』の主人公をそのまま具現化した
みたいな雰囲気があったと思いますわ。

このお話って、短い時間にかなりのエピソードが詰め込まれてるのもあって、
新さんがどうして麻里亜に惹かれていったのかな~?という過程が、
ちょっとわかりにくい部分が、もともとあると思うんですけど、

そのへんのストーリー的に弱い部分も、蘭さんのちょっと現実感薄い雰囲気というか、
「物語的な存在感」が、うま~くカバーしてた面があった気がするんです。

で、そこいくと、高泉淳子さんの麻里亜は、キリッとキャリアウーマン風になってて、
ファッションも黒髪に地味色スーツで、「あれー?前回と雰囲気違うわ~」というのが
率直な第一印象。

ちょっとキレイでちょっと才気ばしった感じではあるものの、
ぐっと一般の生身の女性に近い印象になってませんでした?

鉄兄が「えらい別嬪さんや~」とか「この店始まって以来やで~」
というほどのヒロインオーラでは、正直無かったし、

海の見えるベンチで「このまま謎めいた女で居たいわ」といった麻里亜は
その時点で既に、あんまり謎めいた印象ではなかった・・・気がする。
不思議ですよね~。セリフはまったく同じなのに。


でもじゃあ、高泉さんの麻里亜はイマイチか?っていうと、
アテクシ個人としては、決してそんなことは無いと思いましたよ。

何て言うんだろ、全体的に存在感にリアリティがあるので、
麻里亜という役柄の「報われなさ」加減が、
より説得力を持って浮かび上がってきてたんじゃないかな~と。


ストーリー的なことで言うと、
この「麻里亜」の半生って、ほんとドロドロじゃないですか。

継母とうまくいかなかった少女時代。
都会に出て看護師になって、12年付き合った外科医の男にポイ捨てされて、
半ばヤケクソで不倫略奪婚。
そしたら今度は夫の連れ子とうまくいかず、夫は元妻とヨリを戻すし、
マジかよ~ってんで、自分もまたヤケクソで不倫・・・

確かに「言ってて吐きそうになる」話だけど、
この独白シーンを聞いてて、アテクシ今回は、

「この人(麻里亜ね)、女としての"立ち回り"が上手くないよなあ・・・
いつもがむしゃらに頑張ってんのに、その割には全然ケナゲに見えないし。
損だよね、こういう女・・・・貧乏くじ引いてるよなあ・・・・」

って思っちゃったんですよね。

・・・・蘭ちゃん麻里亜のときは、ドロドロの半生を告白してても、
若干棒読みっぽい?(蘭さんゴメンナサイ)セリフ回しのせいか、
はたまた姫っぽい雰囲気のせいか、あんまりそう思わなかったんだけど。
高泉さんの麻里亜は、ややハスキーな声で、情感たっぷりなもんで、
セリフを聞いてると、どんどん内容に引き込まれちゃう感覚があったもの。

「そうなんだ・・・マリア~(←友達か)アンタ、バカねえ・・・辛かったのねぇ・・・」
と語りかけたくなっちゃう感じ。



あのですね。
独断と偏見ですけど、男性って、ちょっとほんわかしてて謎っぽい、
「不思議ちゃん」風な女性が好きな人、多いじゃないですか。
例えば、リアルじゅりだって・・・・・・・ってまあ、それは、
今は置いときますけど。
ってか、ずっと置いときますけど(汗)

で、この脚本だと、前妻の本城登美子役なんかも、そのタイプですわよね~

友永と(元夫婦とはいえ)不倫関係になった経緯を
「まあ、なんとなく・・・・そういうことに・・・(しおらしい顔)」と、
おっとり清楚な主婦っぽい雰囲気キープのまま、
いけしゃあしゃあとご披露したときにはアテクシ、

「"なんとなく"って、何なのかしら~っ?お前は田中康夫かぁ~!」

とツッコミたくなりましたけど、
男性的には、きっとこういうのがいいんでしょうねぇ。ええ。

で、死んだ友永(麻里亜の夫)も、最後に心を許していたのは本城登美子だったわけで、
結局誰からも一番愛しては貰えなかった麻里亜、超カワイソスでしょ~。

最後の最後まで、本城登美子に(登美子はそんな気なかっただろうけど結果的に)
してやられたわけで、
「あの女ーっ!!」とバシバシベッドを叩いて激高するのも解るわ・・・
(↑このシーンの迫力がハンパ無かったっす。蘭ちゃんマリアの何倍もの迫力・・・)


登美子は何にもしなかったけど、私はあなたの娘のカタキを討ったのよ!
私のほうがあなたのために、これだけのことをしてあげられる!ってんで

♪愛のため人を刺し~♪

だったわけですよね・・・・・
うーん、確かに、報われない話だわ。



で、結局何が言いたいのかと言うと。

新さんと麻里亜が恋愛関係になる過程は、
蘭ちゃんバージョンのほうが違和感無かったけど、

麻里亜が「犯罪の動機となる心情」に至る過程は、
高泉さんバージョンのほうが説得力があった。


と、そういうことが言いたかったのでした。


長々と勝手な感想を書き散らしてすみませんね~
でも、それが箱クオリティなんで・・・・
じゃ次はいよいよ、じゅり編ということで。
(え、もういい?)

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hiromi)
2011-04-26 11:43:58
むづかしいことはわからないけど、
役者さんは、皆さん演技上手でした。
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ヤマダノボル・・・ (まゆ)
2011-04-26 13:39:20

この女優さん、
前に山田のぼるっていう男児キャラを演じてて、
そのイメージが強すぎて、私的にはちょっとダメでした。

それ以前に、私はもともとランちゃんが好きだから
どんな女優さんに代わっても、違和感はあったかも~。

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hiromi様 (あいら)
2011-04-26 17:46:39
つい、グダグダ長く書いちゃってすみません。

役者さんは皆、上手でしたね~
生の舞台は躍動感が伝わってきて、
とっても見ごたえありましたわ。
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まゆ様 (あいら)
2011-04-26 17:52:05
あらら、ヤマダノボル(←知らんけど)の役のイメージが強すぎちゃったのね。
高泉さんは、確かにちょっとハスキーな声だから、
男の子役の声もハマりそう。

彼女、歌はなかなかお上手だったと思いますわよ。
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リアルやろ? (ケンケンジ)
2011-04-26 20:06:45
私も、今回拝見した時は「エライ、リアルじゃのぉ~マリアさん」と思いましたよ。

蘭ちゃんの時はそう感じなかったけど。

やっぱりそう見えるよね。(やらかしてる事もねぇ)

でも、セリフ以外の所は迫力あったし、じゅりとの掛け合いもよかったし(歌唱・・)

笑顔が案外可愛いですよ。

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ケンケンジ様 (あいら)
2011-04-27 17:51:58
久々の音楽劇、ばっちり堪能してきました~

そうですよね~リアルな感じでしたわ。
脚本が同じでも、女優さんによってずいぶん印象が変わりますよね。
役者の数だけ違う作品になって、違う味わいがあるんだな~と。
そこらへんも舞台の楽しみですね♪
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女優人生は残酷 (マダムJ)
2011-05-02 21:15:09
初めまして…

このお芝居見たかったけれど逃しました。しかし、行かなくてよかったのかも?と思いました。余りにも彼女にはきついシチュエーションの配役。

20年も青山円形劇場でア・ラ・カルトという大人気激戦チケット演目を一緒に作ってきた旦那様を共演した女優さんに略奪されちゃいましたからね。まあベタな話ですが最近の「欲望という名の電車」のチラシ見たら、やはり彼女は略奪しそうなルックスだったので苦笑しちゃいましたが。

舞台って意外と役者の人生そのものかもしれませんね。私は共演者の中に昔呑んだ役者がいたので懐かしかったですが…実はクドカンもその席にいたというのに私は、それっきり繋いでいませんで…大後悔ざます(笑)
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マダムJ様 (あいら)
2011-05-03 06:57:48
初めまして。ご訪問ありがとうございます。

今回は2度ほど観劇いたしましたが、とても素晴らしい舞台でしたよ~
お芝居には全く詳しくないんですが、
舞台で実績がおありの女優さんだけあって、
演技のキレがいいし、上手いなーという感じでした。
昨日無事千秋楽を迎え、出演者スタッフの皆さまは
ホッとされてるところかと。

演劇の世界も色々なのですね(汗
舞台役者さんにお知り合いがいらっしゃるなんてすごいです~
マダムJ様はもしかして、劇団関係のお方・・?
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ご返信有難うございます (マダムJ)
2011-05-03 09:26:12
あいら様~

早起きざます(笑)

しかし、私は一介の演劇ファンに過ぎません(過去形)
2ちゃんねるを見たら、世間の裏は聞こえてくるものでございます。

舞台って華やかですが一寸先は闇ですね。

でも観客やってる分にはお気楽ですけど(笑)
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マダムJ様 (あいら)
2011-05-03 13:37:39
あ、○ちゃんねるでございましたか。
あそこでは、JULIE関係もいろんな情報が飛び交ってて、
鵜呑みにはできないものの、情報量は確かに多いし、早いですよね。

華やかな世界も、皆さん裏では苦労されているのでしょうね。
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