※①の続きです。
-------------------------------------------------------------------------------
横顔のシルエットも綺麗 写真が小さくて残念だけどまさに「美少年」って感じ
-------------------------------------------------------------------------------
7.純白の夜明け
ある夜、突然の嵐が港にやってきた。
・・・・夫人はソファに身をふせて、ふるえおののいていた。
・・・・もう一度雷鳴はとどろき、夫人は少年の胸の中に崩れ折れた・・・
冒頭から悩ましく甘い声で囁くように歌うじゅり。静かな部屋で一人で聴きたい一曲です!
伴奏はピアノがメインでアンニュイなタッチに女性コーラスとストリングスが華を添えます。
間奏のトランペットもメロウで素敵。
8.二人の生活
あの夜をさかいに、少年はもう自分のアパートに戻らなかった。
愛が二人を結び合わせたのだ。
・・・・戻らなかった。戻らなかった。戻らなかった。って反芻してる場合じゃありません(笑)
前半短調、サビは長調。珍しく3拍子のリズムです。
サビのアコーディオンの三連符が軽快でいいですね~。これが愛のヨロコビってやつですわね。
じゅりの歌がちょっとつたない感じのする声で頼りなげなのも、曲のイメージにぴったりです。
9.愛に死す
こんな幸福な日々は、生まれて初めてのような少年は気がした。
二人とも船乗りのことを忘れようとつとめ、・・・・二人の愛は美しく燃えさかった。
冒頭は中低音のピアノで静かに始まったと思ったら、後半ストリングスがが重奏となり、やがて
バイオリンとホルンがゴージャスな和音に。
そしてエンディングは華やかでジャズっぽいピアノがフェードアウトしていく・・・・という、
たった2分の中に色々てんこ盛りの何とも目まぐるしい曲。
めくるめく愛を音楽で表すとこうなるってこと?
お約束の転調もあり。曲後半のじゅりの歌い上げは見事です!!
10.許されない愛
船乗りが突然帰港した。
誰も許してはくれない二人の愛。・・・・それはもう手のとどかないところに行ってしまうのだ。
シングル曲につきレビューは省略。
レビュー過去記事は→こちら
11.嘆きの人生
少年は愛を捨てた。
なぜなら愛するあの人は、少年が憧れ、尊敬している人の妻なのだから。
・・・・きっと、憧れ尊敬する男の妻だからこそ愛したんじゃないかしらね?
マイナーコードのアコギにのって入るかなり暗いイントロだわ~。
途中からブラスがハデに入ってきて、じゅりの歌も自嘲的な心情吐露の詞に合わせて、次第に
激しい調子になります。
愛を捨てた少年は、少々自暴自棄になっているようです。
ただどうしても「笑えよ かもめ♪」で思わず笑ってしまう・・・ゴメンなさい。
12.船出の朝
絶望の中をさまよった少年は、海が自分を待っていることを思い出した。
・・・・小さな貨物船で、見習い船員を募集しているのを見つけ、少年は船に乗った。
前の曲に引続きアコギの伴奏ですが、ベースがかなり目立ってますので硬質な印象です。
癒えない傷を心に残しながらも、新しいスタートを切る少年の心象風景に思いを馳せつつ聴くべし、
ってところでしょうか。
間奏が非常に綺麗なんですが、フルートと共演しているのはチェンバロですか?
(ちょっと自信ナイ)
ラストは波を思わせるハープの音がフェードアウトしていきますが、この音は1曲目の「霧笛 」の
イントロと全く同じフレーズですね。最初気がついた時感動したのを覚えてますわ~。
-------------------------------------------------------------------------------
【全体を通してのまとめ】
・年上の女性との「許されない愛」に苦悩する美少年という今後のじゅりの路線を
明確なコンセプトとして打ち出したアルバム。
・サウンド面では、前作に引き続きフルオーケストラをメインに据えているが、バンドの比重がやや
高くなっている。 曲中の転調が多い点も前作と同様。
・作詞面では全12曲を通して一つの物語となっていて、山上氏の文学的なんだけどリアリズムを
タブーとしない詞が前作の安井かずみワールドと対照的。(←あくまで個人的見解ですから~
・作曲に井上尭之、大野克夫両氏を起用し、新しい作風を取り入れている。
【感想】
アルバムの一曲目イントロとラスト曲エンディングに同じフレーズを題材として使っているところなど
編曲者は交響詩的なものを念頭においてるんでしょうかねー。
波の音をハープで表現している点といいリムスキー・コルサコフの「シェ-ラザード」を連想します。
(←って調べたら交響組曲だった・・)
ともかく何てったって、じゅりはデビューアルバムと比べてかなり歌唱力がUPしていて
素晴らしいです!さすが~
やたらと転調する曲が多いのだって、音域の狭い歌手ではとても対応できないでしょうし。
(しかもかなり音が飛んでませんか?)
作中の少年同様ほんの少し大人になった、23歳若じゅりの魅力が満載の一枚でございます。(完食)
-------------------------------------------------------------------------------
横顔のシルエットも綺麗 写真が小さくて残念だけどまさに「美少年」って感じ
-------------------------------------------------------------------------------
7.純白の夜明け
ある夜、突然の嵐が港にやってきた。
・・・・夫人はソファに身をふせて、ふるえおののいていた。
・・・・もう一度雷鳴はとどろき、夫人は少年の胸の中に崩れ折れた・・・
冒頭から悩ましく甘い声で囁くように歌うじゅり。静かな部屋で一人で聴きたい一曲です!
伴奏はピアノがメインでアンニュイなタッチに女性コーラスとストリングスが華を添えます。
間奏のトランペットもメロウで素敵。
8.二人の生活
あの夜をさかいに、少年はもう自分のアパートに戻らなかった。
愛が二人を結び合わせたのだ。
・・・・戻らなかった。戻らなかった。戻らなかった。って反芻してる場合じゃありません(笑)
前半短調、サビは長調。珍しく3拍子のリズムです。
サビのアコーディオンの三連符が軽快でいいですね~。これが愛のヨロコビってやつですわね。
じゅりの歌がちょっとつたない感じのする声で頼りなげなのも、曲のイメージにぴったりです。
9.愛に死す
こんな幸福な日々は、生まれて初めてのような少年は気がした。
二人とも船乗りのことを忘れようとつとめ、・・・・二人の愛は美しく燃えさかった。
冒頭は中低音のピアノで静かに始まったと思ったら、後半ストリングスがが重奏となり、やがて
バイオリンとホルンがゴージャスな和音に。
そしてエンディングは華やかでジャズっぽいピアノがフェードアウトしていく・・・・という、
たった2分の中に色々てんこ盛りの何とも目まぐるしい曲。
めくるめく愛を音楽で表すとこうなるってこと?
お約束の転調もあり。曲後半のじゅりの歌い上げは見事です!!
10.許されない愛
船乗りが突然帰港した。
誰も許してはくれない二人の愛。・・・・それはもう手のとどかないところに行ってしまうのだ。
シングル曲につきレビューは省略。
レビュー過去記事は→こちら
11.嘆きの人生
少年は愛を捨てた。
なぜなら愛するあの人は、少年が憧れ、尊敬している人の妻なのだから。
・・・・きっと、憧れ尊敬する男の妻だからこそ愛したんじゃないかしらね?
マイナーコードのアコギにのって入るかなり暗いイントロだわ~。
途中からブラスがハデに入ってきて、じゅりの歌も自嘲的な心情吐露の詞に合わせて、次第に
激しい調子になります。
愛を捨てた少年は、少々自暴自棄になっているようです。
ただどうしても「笑えよ かもめ♪」で思わず笑ってしまう・・・ゴメンなさい。
12.船出の朝
絶望の中をさまよった少年は、海が自分を待っていることを思い出した。
・・・・小さな貨物船で、見習い船員を募集しているのを見つけ、少年は船に乗った。
前の曲に引続きアコギの伴奏ですが、ベースがかなり目立ってますので硬質な印象です。
癒えない傷を心に残しながらも、新しいスタートを切る少年の心象風景に思いを馳せつつ聴くべし、
ってところでしょうか。
間奏が非常に綺麗なんですが、フルートと共演しているのはチェンバロですか?
(ちょっと自信ナイ)
ラストは波を思わせるハープの音がフェードアウトしていきますが、この音は1曲目の「霧笛 」の
イントロと全く同じフレーズですね。最初気がついた時感動したのを覚えてますわ~。
-------------------------------------------------------------------------------
【全体を通してのまとめ】
・年上の女性との「許されない愛」に苦悩する美少年という今後のじゅりの路線を
明確なコンセプトとして打ち出したアルバム。
・サウンド面では、前作に引き続きフルオーケストラをメインに据えているが、バンドの比重がやや
高くなっている。 曲中の転調が多い点も前作と同様。
・作詞面では全12曲を通して一つの物語となっていて、山上氏の文学的なんだけどリアリズムを
タブーとしない詞が前作の安井かずみワールドと対照的。(←あくまで個人的見解ですから~
・作曲に井上尭之、大野克夫両氏を起用し、新しい作風を取り入れている。
【感想】
アルバムの一曲目イントロとラスト曲エンディングに同じフレーズを題材として使っているところなど
編曲者は交響詩的なものを念頭においてるんでしょうかねー。
波の音をハープで表現している点といいリムスキー・コルサコフの「シェ-ラザード」を連想します。
(←って調べたら交響組曲だった・・)
ともかく何てったって、じゅりはデビューアルバムと比べてかなり歌唱力がUPしていて
素晴らしいです!さすが~
やたらと転調する曲が多いのだって、音域の狭い歌手ではとても対応できないでしょうし。
(しかもかなり音が飛んでませんか?)
作中の少年同様ほんの少し大人になった、23歳若じゅりの魅力が満載の一枚でございます。(完食)