※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
※①の続きです。
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【前半あらすじ】
時は大正時代。駆け落ちを約束した恋人彦乃を金沢で待つ竹久夢二は、
隣村で鬼松という殺人鬼が、妻とその愛人を殺して逃亡中らしいという噂を耳にします。
彦乃はなかなかやって来ず、夢二は湖上で遭遇した脇屋巴代と逢瀬を重ねます。
鬼松に殺された男は巴代の夫で、どうやら夢二は脇屋夫妻と以前から知り合いである様です。
さらに夢二と巴代は、以前恋仲にあったらしいです。
そしてある日彦乃の手紙をもったお葉が現れます。
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さて、夢二のもとにやって来たお葉は「宵待草」というカフェーで女給として働くことになります。
そしてお葉の誘いで、その店へ夢二、お葉、女将で連れ立って遊びに出かけます。
「宵待草」で女給たちと戯れ遊ぶ夢二のそばへ、ピエロの扮装した男が近づいてきます。
なんと、脇屋(夫)です。死んでなかったのです。
「遊びがすぎると思いませんけ?」
と女将がいいますが、見てるこっちも事情を飲み込むのに時間が掛かりましたよ~。
「私が脇屋だと、なにか不都合でも?」
そう言って満足気な脇屋。
だいたいこの脇屋って・・・・原田芳雄さんなんですけどね。中途半端な長さの金髪といい
身のこなしといい、めちゃくちゃ怪しいよ・・・
すると、なんとお葉がいけしゃあしゃあと言うではありませんか。
「『宵待草』自体がワナだった。」
「二人で嵌めたのよ。先生を。」
脇屋とお葉はグルでした。だまされ連れてこられた夢二も、
「あなたはなぜ、お屋敷に戻らないんです。」
「奥さんがお嫌い?」
と応戦し、3人でグダグダ言い合うのでした。
しかしアテクシ、夢二はいったい脇屋にどんな弱みがあるのかイマイチ理解できてない
んですが・・・映画の冒頭にピストルもって揉めてた相手は脇屋ですよね?
絵画をめぐってのことか、巴代をめぐってのことか、あるいは両方・・・
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そしてなぜか、官憲による「鬼松狩り」を見学しようと3人連れ立って山へ出かけます。
途中、茶屋で休憩しているシーンで、また新しいキャラが登場します。
「たった今、あなたの弔いを済ませてきたところです。」
と脇屋に言って現れたのは稲村御舟という画家です。
丸めがねを掛けた玉三郎・・・・昭和天皇に似てる・・・
「人が悪いなー。死んだ振りして妻の心を確かめるとは。」
などと話をしていると、なんと突如、
鬼松が白馬に乗って鎌を振り回しながら脇屋をめがけて襲い掛かってきました!
恐い。ゴジ監督恐すぎです。
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さて、鬼松からは何とか逃れ、いろいろ事情がわかってきたところで全員連れ立って、
脇屋のお屋敷に帰ります。バカ夫のご帰還に、巴代は他人行儀な物言いに徹し、
「竹久さん。どなたですのこの方。」
「違います。脇屋ソウキチは死にました。」
と頑として夫の存在を認めません。
「誰なんだ俺は。」 という脇屋に
「あなたは名無しです。」 と宣告する御舟。
考えてみたらこいつ何者なんでしょうか?
さっき出てきたばっかりなのに決めゼリフを担当・・・怪しいです。
一方、夢二にすがるような声で
「逃げないで」 と言う巴代に、
「私には、あなたは描けそうにない。」 と言い放ってトンズラしてしまう夢二。
オイオイ女にここまで言わせといてそらないんじゃないの?薄情~~
そして、夢二の態度に傷ついた巴代を巧みにさりげなくフォローする御舟。
巴「脇屋に頼まれて、私を描きに来たんでしょう。」
御「あなたがいれば、絵は余計です。」
巴代、目が据わってる・・・・っていうか御舟も脇屋とグルですか??
ああ~、誰か説明してー。
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その頃、そろそろ皆に存在すら忘れられていそうな気がする彦乃なんですが、胸の病をおして、
ついに東京から出て来ました。
しかし道中倒れてしまい、なんとよりによって脇屋に助けられ彼の別宅に匿われます。
彦乃さんホントに駆け落ちするあんのか?と思ってましたが、どうやら本気だったご様子。
そして脇屋の元から夢二に電話をする彦乃。
匿ってもらっている相手のことを聞かれ、(脇屋が)名乗らないため名前がわからない事を告げると、
「知らない男の世話を受けてるのか!」
と憤る夢二・・・そんなこと言ったって彦乃病気なんだから動けないよ!
お前が何とか迎えに行ってやれ~~。頼りにならない男です。
一方、妻に存在を否定されクサっていた脇屋ですが、偶然にも彦乃を手駒にすることができたので、
彼女を人質に脇屋家に対抗し、自分の復活祭を催し、夢二と御舟に妻を描かせると宣言します。
そして、だんだん彦乃にもいろいろな事情がわかってきます。
どうやら自分はまずい人に助けられてしまったらしい・・・
しかし夢二のために、敵方のいいなりになるけなげな女なのでした。彦乃はん、ええ子や~
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さて、そんな彦乃の気も知らぬ夢二は、女将を相手に呑みつつ焼き物の薀蓄を語っています。
なにげに多い女将との会話シーン。かすかに艶っぽさの漂う会話が粋です。
そして夢二、今日は女将にモデルを所望します。
「アタシが?こんな年寄りを?」
といいながら、やる気満々の女将。着替えのため、席を外します。
すると次々と幻の「夢二」が現れてきます。3人4人・・・
「お前は誰だ」
「夢二だ」
「お前は誰だ。」
「御舟に追いつけ追い越せの夢二だー。」
めっちゃ着飾って女将が出てきますが、そのとき夢二は泣いていました。
そして「夢二だー」「夢二だー」と叫びます。
これは芸術家としての苦悩が夢二に見せた幻影でしょうか。
どうやら御舟はかなり名声のある画家だということも解りました。
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脇屋のお屋敷では、宣言どおり脇屋の復活祭(実は生きてたからね)と銘打った宴が催されます。
同じ時、屋敷の奥では夢二と巴代が二人きり。
「昔片袖を差し上げました。今日はもう片袖を差し上げます。」
といいながら、脱いでみせる巴代。
「ご覧あそばせ」
「ははー。拝見つかまつる。」
とシュールな会話を交わしつつ、有名な(?)「股覗き」シーンです。
ここでもすごく思ったんですが、特にこのシーンの毬谷さんって、じゅり奥に似てるよね・・・
エロスがどうとかより、なんかすごく複雑な気持ちでドキドキしながら凝視してしまった。
あ、ちなみにここはHシーンではなく、あくまでモデルとしての巴代を夢二が描くというシーンですから~
片袖のない白い婚礼衣装がキャンバスです。
宴の会場では脇屋とお葉が話をしています。
葉「奥の二人、今頃どんな絵を描いているんでしょうか。」
葉「終わったら、夢二先生をピストルで撃つの?」
夢二を気遣うお葉にイラッと来た脇屋は
「なんだ、御舟じゃなかったのか。全く女ってやつはどいつもこいつも。」
といまいましげに言い、お葉を容赦なくどつきます。
まあ、周りの女がことごとく夢二を思ってるんじゃ、面白くないでしょうな(笑)
奥の座敷では創作を終えた夢二が、
「とうとうご主人に撃たれるのか・・・」
「不思議なことに、死のイメージが全く無いんだ・・」
と、魂が浮遊したような顔で言うのでした。
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ここで懸念されていた事態が・・・・鬼松が脇屋を狙って屋敷へやってきます。
しかし夢二や巴代の様子に気をそがれてしまい、脇屋の殺害をあきらめ、その代わりに2人に
付き合えといい山の中に連れて行きます。
3人で舟に乗っているシーン、舟が沈む寸前くらいに湖に浸かっていてハラハラしました。
夢二は首吊り自殺をする鬼松の辞世の句を書き取ります。
鬼松が首をつった後足をひっぱって、約束どおり自殺幇助をする巴代を横目に、ただただ
泡食っているだけの夢二。
こんなところは男と女の差でしょうか。ショックで放心状態の夢二は
「逃げよう」「逃げよう」と巴代に繰り返し言います。
「どこへ、どうやって逃げるんです。」という巴代の投げかけには答えません。
「この格好では人目につきます。着替えてきます。必ず戻ってきますから」
と家に戻る巴代。その胸に去来するのは・・・諦念でしょうか。
3人を追ってきた彦乃が巴代の尋常ではない格好をみてぎょっとします。
最後ススキ野原で佇む夢二の目が寂しそうで、でもとてもステキです。
エンディングは宵待草の屏風絵の映像が次第に遠のいてゆき、淡谷のり子が歌う「宵待草」が流れて幕。
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明確な結末みたいなものはありません。
この後夢二、巴代、彦乃、脇屋、お葉・・・それぞれがどうなったかは示されていません。
「必ず戻ってきますから」そう言った巴代は果たして夢二の元へ帰ってきたでしょうか。
待てど 暮らせど 来ぬ人を・・♪
というエンディングの曲が、ざわざわと胸をさざめかせます。
じゅりの演技が上手いかどうかはわかりませんが、芸術家の持つ純粋さみたいなものは
とても自然に伝わってきました。
※①の続きです。
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【前半あらすじ】
時は大正時代。駆け落ちを約束した恋人彦乃を金沢で待つ竹久夢二は、
隣村で鬼松という殺人鬼が、妻とその愛人を殺して逃亡中らしいという噂を耳にします。
彦乃はなかなかやって来ず、夢二は湖上で遭遇した脇屋巴代と逢瀬を重ねます。
鬼松に殺された男は巴代の夫で、どうやら夢二は脇屋夫妻と以前から知り合いである様です。
さらに夢二と巴代は、以前恋仲にあったらしいです。
そしてある日彦乃の手紙をもったお葉が現れます。
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さて、夢二のもとにやって来たお葉は「宵待草」というカフェーで女給として働くことになります。
そしてお葉の誘いで、その店へ夢二、お葉、女将で連れ立って遊びに出かけます。
「宵待草」で女給たちと戯れ遊ぶ夢二のそばへ、ピエロの扮装した男が近づいてきます。
なんと、脇屋(夫)です。死んでなかったのです。
「遊びがすぎると思いませんけ?」
と女将がいいますが、見てるこっちも事情を飲み込むのに時間が掛かりましたよ~。
「私が脇屋だと、なにか不都合でも?」
そう言って満足気な脇屋。
だいたいこの脇屋って・・・・原田芳雄さんなんですけどね。中途半端な長さの金髪といい
身のこなしといい、めちゃくちゃ怪しいよ・・・
すると、なんとお葉がいけしゃあしゃあと言うではありませんか。
「『宵待草』自体がワナだった。」
「二人で嵌めたのよ。先生を。」
脇屋とお葉はグルでした。だまされ連れてこられた夢二も、
「あなたはなぜ、お屋敷に戻らないんです。」
「奥さんがお嫌い?」
と応戦し、3人でグダグダ言い合うのでした。
しかしアテクシ、夢二はいったい脇屋にどんな弱みがあるのかイマイチ理解できてない
んですが・・・映画の冒頭にピストルもって揉めてた相手は脇屋ですよね?
絵画をめぐってのことか、巴代をめぐってのことか、あるいは両方・・・
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そしてなぜか、官憲による「鬼松狩り」を見学しようと3人連れ立って山へ出かけます。
途中、茶屋で休憩しているシーンで、また新しいキャラが登場します。
「たった今、あなたの弔いを済ませてきたところです。」
と脇屋に言って現れたのは稲村御舟という画家です。
丸めがねを掛けた玉三郎・・・・昭和天皇に似てる・・・
「人が悪いなー。死んだ振りして妻の心を確かめるとは。」
などと話をしていると、なんと突如、
鬼松が白馬に乗って鎌を振り回しながら脇屋をめがけて襲い掛かってきました!
恐い。ゴジ監督恐すぎです。
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さて、鬼松からは何とか逃れ、いろいろ事情がわかってきたところで全員連れ立って、
脇屋のお屋敷に帰ります。バカ夫のご帰還に、巴代は他人行儀な物言いに徹し、
「竹久さん。どなたですのこの方。」
「違います。脇屋ソウキチは死にました。」
と頑として夫の存在を認めません。
「誰なんだ俺は。」 という脇屋に
「あなたは名無しです。」 と宣告する御舟。
考えてみたらこいつ何者なんでしょうか?
さっき出てきたばっかりなのに決めゼリフを担当・・・怪しいです。
一方、夢二にすがるような声で
「逃げないで」 と言う巴代に、
「私には、あなたは描けそうにない。」 と言い放ってトンズラしてしまう夢二。
オイオイ女にここまで言わせといてそらないんじゃないの?薄情~~
そして、夢二の態度に傷ついた巴代を巧みにさりげなくフォローする御舟。
巴「脇屋に頼まれて、私を描きに来たんでしょう。」
御「あなたがいれば、絵は余計です。」
巴代、目が据わってる・・・・っていうか御舟も脇屋とグルですか??
ああ~、誰か説明してー。
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その頃、そろそろ皆に存在すら忘れられていそうな気がする彦乃なんですが、胸の病をおして、
ついに東京から出て来ました。
しかし道中倒れてしまい、なんとよりによって脇屋に助けられ彼の別宅に匿われます。
彦乃さんホントに駆け落ちするあんのか?と思ってましたが、どうやら本気だったご様子。
そして脇屋の元から夢二に電話をする彦乃。
匿ってもらっている相手のことを聞かれ、(脇屋が)名乗らないため名前がわからない事を告げると、
「知らない男の世話を受けてるのか!」
と憤る夢二・・・そんなこと言ったって彦乃病気なんだから動けないよ!
お前が何とか迎えに行ってやれ~~。頼りにならない男です。
一方、妻に存在を否定されクサっていた脇屋ですが、偶然にも彦乃を手駒にすることができたので、
彼女を人質に脇屋家に対抗し、自分の復活祭を催し、夢二と御舟に妻を描かせると宣言します。
そして、だんだん彦乃にもいろいろな事情がわかってきます。
どうやら自分はまずい人に助けられてしまったらしい・・・
しかし夢二のために、敵方のいいなりになるけなげな女なのでした。彦乃はん、ええ子や~
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さて、そんな彦乃の気も知らぬ夢二は、女将を相手に呑みつつ焼き物の薀蓄を語っています。
なにげに多い女将との会話シーン。かすかに艶っぽさの漂う会話が粋です。
そして夢二、今日は女将にモデルを所望します。
「アタシが?こんな年寄りを?」
といいながら、やる気満々の女将。着替えのため、席を外します。
すると次々と幻の「夢二」が現れてきます。3人4人・・・
「お前は誰だ」
「夢二だ」
「お前は誰だ。」
「御舟に追いつけ追い越せの夢二だー。」
めっちゃ着飾って女将が出てきますが、そのとき夢二は泣いていました。
そして「夢二だー」「夢二だー」と叫びます。
これは芸術家としての苦悩が夢二に見せた幻影でしょうか。
どうやら御舟はかなり名声のある画家だということも解りました。
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脇屋のお屋敷では、宣言どおり脇屋の復活祭(実は生きてたからね)と銘打った宴が催されます。
同じ時、屋敷の奥では夢二と巴代が二人きり。
「昔片袖を差し上げました。今日はもう片袖を差し上げます。」
といいながら、脱いでみせる巴代。
「ご覧あそばせ」
「ははー。拝見つかまつる。」
とシュールな会話を交わしつつ、有名な(?)「股覗き」シーンです。
ここでもすごく思ったんですが、特にこのシーンの毬谷さんって、じゅり奥に似てるよね・・・
エロスがどうとかより、なんかすごく複雑な気持ちでドキドキしながら凝視してしまった。
あ、ちなみにここはHシーンではなく、あくまでモデルとしての巴代を夢二が描くというシーンですから~
片袖のない白い婚礼衣装がキャンバスです。
宴の会場では脇屋とお葉が話をしています。
葉「奥の二人、今頃どんな絵を描いているんでしょうか。」
葉「終わったら、夢二先生をピストルで撃つの?」
夢二を気遣うお葉にイラッと来た脇屋は
「なんだ、御舟じゃなかったのか。全く女ってやつはどいつもこいつも。」
といまいましげに言い、お葉を容赦なくどつきます。
まあ、周りの女がことごとく夢二を思ってるんじゃ、面白くないでしょうな(笑)
奥の座敷では創作を終えた夢二が、
「とうとうご主人に撃たれるのか・・・」
「不思議なことに、死のイメージが全く無いんだ・・」
と、魂が浮遊したような顔で言うのでした。
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ここで懸念されていた事態が・・・・鬼松が脇屋を狙って屋敷へやってきます。
しかし夢二や巴代の様子に気をそがれてしまい、脇屋の殺害をあきらめ、その代わりに2人に
付き合えといい山の中に連れて行きます。
3人で舟に乗っているシーン、舟が沈む寸前くらいに湖に浸かっていてハラハラしました。
夢二は首吊り自殺をする鬼松の辞世の句を書き取ります。
鬼松が首をつった後足をひっぱって、約束どおり自殺幇助をする巴代を横目に、ただただ
泡食っているだけの夢二。
こんなところは男と女の差でしょうか。ショックで放心状態の夢二は
「逃げよう」「逃げよう」と巴代に繰り返し言います。
「どこへ、どうやって逃げるんです。」という巴代の投げかけには答えません。
「この格好では人目につきます。着替えてきます。必ず戻ってきますから」
と家に戻る巴代。その胸に去来するのは・・・諦念でしょうか。
3人を追ってきた彦乃が巴代の尋常ではない格好をみてぎょっとします。
最後ススキ野原で佇む夢二の目が寂しそうで、でもとてもステキです。
エンディングは宵待草の屏風絵の映像が次第に遠のいてゆき、淡谷のり子が歌う「宵待草」が流れて幕。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
明確な結末みたいなものはありません。
この後夢二、巴代、彦乃、脇屋、お葉・・・それぞれがどうなったかは示されていません。
「必ず戻ってきますから」そう言った巴代は果たして夢二の元へ帰ってきたでしょうか。
待てど 暮らせど 来ぬ人を・・♪
というエンディングの曲が、ざわざわと胸をさざめかせます。
じゅりの演技が上手いかどうかはわかりませんが、芸術家の持つ純粋さみたいなものは
とても自然に伝わってきました。