あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

JULIE IV 今僕は倖せです①

2009-04-18 09:52:26 | アルバムレビュー

『JULIE IV 今 僕は倖せです』(1972年9月10日発売)

1.今 僕は倖せです
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
2.被害妄想
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之
3.不良時代
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
4.湯屋さん
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
5.悲しくなると
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
6.古い巣
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之
7.涙
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
8.怒りの捨て場
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之
9.一人ベッドで
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之
10.誕生日
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
11.ラヴ・ソング
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之
12.気がかりな奴
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
13.お前なら
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:井上堯之

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じゅりソロ3枚目のオリジナルアルバムはなぜか「JULIE IV」。
どうやら「JULIE III SAWADA KENJI RECITAL」というライブアルバムが、同じ1972年先にリリース
されているから、IVになっているということのようです。
しかし、この頃のままずっとアルバムに、ライブ盤やベスト盤を含めた通し番号を付けていたら、
ロックンロールマーチは「JULIE 105」とかになってたんでしょうかね~。(←番号はテキトーです

このアルバム、全曲じゅり本人の作詞作曲でアレンジは井上さん大野さん、レコーディングの
演奏も井上堯之グループってことで、前2作のフルオケサウンドとは180度違った方向の作品です。

歌詞カードが全部じゅりの手書きなので、カクカクした几帳面そうな字だなとか「は」とか「よ」の
マルの部分のカドが尖ってるなとか、しみじみ見てしまいますね
個人的には、ジャケ裏の「悦子さん(お茶ごちそう様)」ってのがツボですわ~。
ああ、アテクシ悦子さんになりたい・・いったい何処のどなたなんでしょ。羨ましいわ・・・

じ「あいらさん、お茶ごちそう様」
あ「あ、いえ(ぽっ)」
じ「お礼に、今度は僕からもごちそうさせてよ。」
あ「ア、アテクシそんなつもりじゃ・・・」
じ「そんな堅く考えないで(笑)・・ねえ、電話番号教えてくれる?」

やっぱり、たまには若じゅりで妄想するのもイイわね~
・・・・ハイ?・・・・あ、MOSOはレビュー書いてからにしろと。そりゃごもっともデス・・・・じゃ、ぼちぼち・・

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1.今 僕は倖せです
えー、正直「手紙にメロディーをつけたような歌だな」という第一印象でし・・あ~じゅり~ごめんなさあい。
だって「お父さんお母さん、元気ですか。僕は元気です。仕事も適度に忙しいし、回りの人もみんな
理解があっていい人たちです。今度彼女をそちらに連れていきますね・・・」
って感じの、故郷の両親に書いた手紙みたいなノリの歌詞じゃないですかー。
サウンド面はとっても素朴なフォークっぽい曲で、それに合わせたシンプルな編曲ですので、爽やかな
印象です。

2.被害妄想
とにかくギターがかっこよくて痺れます!テイストはフォーク調でドラムなんかは無しですよ。
編曲は当然井上堯之さんでございます。
間奏のフフフ フンフン♪・・・フフフ フフフ フンフン♪が長いな~ 
と思ってたらそのままエンドというのは意表を突かれた記憶があります。
ちょっと意味深な歌詞も、内向的な気持ちのときに書いたのかしら。若者っぽくて愛おしいですね。

3.不良時代
ジュリー祭りでも歌いましたね・・・・・(号泣
基本ロックバンドの編成ですが、ストリングスが入っているので、音に厚みがあります。
間奏はギター、ピアノ、ストリングスがバランスよく配置されでいてとても美しくすばらしいです。
こういう曲はモチロン大野さんアレンジですね~。
後半チェロを持ってくるところなんて最高です。
曲自体も作曲家沢田研二の才能が垣間見られるシンプルでいいメロディーですね。
歌詞をたどっていると、「ただ毎日を」「ぐれていた若い日」の2フレーズがひたすらでてくるので、
「じゅりー、若いころどんだけぐれてたの~?」と聞いてみたくなってしまうのでした。

4.湯屋さん
言うまでも無くじゅりの敬愛する内田裕也さんを歌った一曲。
フォークっぽくもありながら、このアルバムの中では比較的ロックテイストの曲となっております。
バンドメンバーによるコーラスもノリがよくってウキウキします。
オリジナルの間奏のピアノとギターを聴いちゃうと、演奏レベルの高さに鳥肌ですね。
「能書きいっぱいゆうやちゃん」とか、のちのちの「都知事選政見放送」を彷彿とさせる、なかなか
鋭い観察眼です。
「浮気はだめだゆうやちゃん」は・・・・・「決め今」ではキリンさんとの円満ぶりがとってもステキ
でしたねー。こっちはハズレかな~。
じゅりの歌は最後の怒っちゃだめだ♪の「だ」で短く止めるところが可愛くて好きです。

5.悲しくなると
高音のピアノとアコギの美しい伴奏にのせたシンプルなバラード。
Aメロの2回目からベースが入ってきて緩やかな高揚があります。
数箇所、ギターのコードチェンジがやや唐突に感じるのですが・・・アテクシだけかしら~
じゅりの力みの抜けた歌声がステキです。

6.古い巣
マイナーコードのロッカバラード。後半に行くにつれ、ギター、ベースのエレキサウンドが唸ってます
・・・・・はいいんですが、これ歌ってるの誰??
なんか、知らん声の人が延々歌ってるんですが・・・・普段全く聴かない曲で、レビュー用に久しぶり
に聴きましたよー。
人のぉぉぉ~~♪ というじゅりの歌いだしの一声もびっくりではないですか!
そしてラスト、フェードアウトと思ったらクレッシェンドで戻ってくるあたりも
・・・井上さんアレンジで遊んでるな~。
歌詞のほうはこれまた内向的な内容で、誰か(女性)とのやりとりのようでいて、でも本当は
自問自答なのかな、という気がします。

7.涙
これもジュリー祭りセトリに入った曲。きっとご本人が好きなんでしょう。
イントロで若干沖縄テイスト入ったアレンジかと思いきや、伴奏はしっかり弦楽の中低音が聴かせます
ちなみに歌詞は子供っぽいです(ウワ、イッチャッタ
この曲を聴くと、「タイガースのじゅり」を思い浮かべてしまいません?
声が甘いんですよね~
「流しちゃ だめ」なんて言われちゃうとね~~可愛くてしょうがないです。

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※②へ続く。