あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

JULIE II ①

2009-04-09 17:09:01 | アルバムレビュー
          
『JULIE II』 (1971年12月21日発売)

1.霧笛
作詞:山上路夫/作曲:東海林修/編曲:東海林修
2.港の日々
作詞:山上路夫/作曲:かまやつひろし/編曲:東海林修
3.おれたちは船乗りだ
作詞:山上路夫/作曲:クニ河内/編曲:東海林修
4.男の友情
作詞:山上路夫/作曲:クニ河内/編曲:東海林修
5.美しい予感
作詞:山上路夫/作曲:井上堯之/編曲:東海林修
6.揺れるこころ
作詞:山上路夫/作曲:大野克夫/編曲:東海林修
7.純白の夜明け
作詞:山上路夫/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
8.二人の生活
作詞:山上路夫/作曲:筒美京平/編曲:東海林修
9.愛に死す
作詞:山上路夫/作曲:東海林修/編曲:東海林修
10.許されない愛
作詞:山上路夫/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
11.嘆きの人生
作詞:山上路夫/作曲:すぎやまこういち/編曲:東海林修
12.船出の朝
作詞:山上路夫/作曲:大野克夫/編曲:東海林修

 
表紙ウラ。LPだったらさぞかし迫力あったかと   歌詞ページにはロンドンでのじゅりらしきフォトが

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さて、これが噂(?)のコンセプト・アルバムです。テーマは「港」。

アテクシ、デビューアルバムについては、清らか過ぎて妄想できないと申し上げましたが、
打って変わって2枚目のこちらは、妄想の入り込む余地が無いほど詳細な設定が、
プロデュース陣によって完了してまして、
1曲から12曲目まで時系列に沿って濃厚なストーリー(含フリン)が展開
されてます。
一曲ごとに詩的な文体の曲解説がついてるんです。こんなCD初めてでびっくりですわ~
曲の前に書かれるこの文(結構長い)、ほんの少しずつだけ青字で抜粋しますね~。

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1.霧笛
霧深い夜の港に1人の少年がやって来た。
だれも少年の名前は知らない。・・・

イントロはハープとストリングスの伴奏にフルートのソロでエレガントなしらべ。
幻想的なアレンジは、霧の立ち込める港に佇む美少年をイメージしているんでしょうね。ウフフ。
Aメロ×2回+サビの単純な構成ですが、アレンジのせいか抑揚が効いてる印象です。

2.港の日々
少年は港で暮らすようになった。
船乗り相手の小さなキャフェにつとめ、安い部屋も借りた。

港のキャフェでは、海の男たちがさぞかし色めきたったに違いありませんね~
・・・は、おいといて。メロディアスなベースと、ギターのクールな音で明るくクリアな印象の曲です。
後半は女声コーラスとホーンセクションがけっこう煽ります。
長い間奏あと、展開部で転調。

3.おれたちは船乗りだ
少年のつとめる店に、毎晩のようにやって来る中年の船乗りがいた。
・・・少年はいつしか彼と口をきくようになって・・・

リズムギターの裏打ちが効いて明るく楽しげな曲です。
オーボエとファゴットのダブルリード楽器がフィーチャーされていて、やわらかい音色の伴奏に
なっています。じゅりの声も若者らしく清々しくて高感度・・じゃなくて好感度大。
(あ~変換一発目はエロがデフォですみません)

4.男の友情
中年の船乗りに、少年はどうしようもなくひかれた。
憧れと、尊敬と、友情と、・・・・この人のためなら何でもする、と少年は思った。

無難な部分を抜粋しましたが、ここの文章、けっこうすごいこと書いてあります。
持ってる方はチェックですわー。
サウンド面は、ピアノとストリングスで始まるバラード調の曲。
特に2番のピアノ伴奏がことのほか素晴らしい!
1番2番とも曲の終わりに若干テンポを落としているのはどういった狙いなんでしょうか。

5.美しい予感
美しい初夏の朝、港に見送りに行った少年は、そこで初めて彼の妻に逢った。
うら若い夫人であった。・・・・少年の胸はさわいだ。

ついに、出逢ってしまいました・・・夫人です。夫人。うら若い夫人(←もうエエって
ちなみに夫である中年の男は航海でしばらく帰ってこないんですって!(そう書いてある)
恋する美少年の気持ちを表してか、柔らかい音色のギターが切なく、うっとりと聴かせてくれます。
細かいこと言いますと、一回目の、「甘く震え騒いでる♪」の「る」はじゅりの下限ぎりぎりの音域
なのか声がつぶれ気味に聴こえます。
しかし、繰り返しでまた転調(じゅり初期曲は転調する曲が多い!)したあとは、本人のキーに
ぴったり合っていて声色がいいです。

6.揺れるこころ
少年は毎日、夫人の家に行った。・・・・・
少年の心に、もはやどうしようもなく夫人への愛が育っていた。夫人もまた同じであった。

何かのきっかけであふれ出してしまいそうな思いをお互いに抱えながら、トランプしたり、
茶飲んだりしてるわけですよ。
ある意味12曲中で一番エロティックなシチュエーションの曲じゃありませんこと?
「プラトニックな~エクスタシ~♪」ですわ。
え、そんなこというのアテクシだけ?・・・・まあ、いいですわ。
さてこの曲の見せ場・・・それは間奏のギター!!
・・・あと後半にヘンな間の取り方で入る低音のパーカッションは何なのか知りたい・・・
バスドラ?ティンパニ?

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※②へ続く。(美少年と夫人のお話も続きますよ・・・)