あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

AMAPOLA

2009-03-08 21:14:36 | シングルレビュー
A:AMAPOLA
作詞:ALBERT GAMSE/日本語詞:湯川れい子/作曲:JOSEPH M.LACALLE/編曲:青木望
B:CHI SEI
作詞:ALESSANDRA MUSSOLINI/作曲:沢田研二/編曲:吉田建
(1984年9月25日発売)



ポリドール時代最後の曲にして、初のカバー曲によるシングルでもあります異色作「AMAPOLA」
が本日のお題です。

この曲で特筆すべきは、何と言っても伴奏が東京フィルハーモニー交響楽団である
ということです。
演歌や歌謡曲でもオケが付くことはままありますが、これはフルオケ、しかもそこいら辺の
スタジオミュージシャンなんかとはレベルが違います。東フィルなのです!
クラシック畑ではない一歌手が、テレビ番組の企画などではなく、オリジナル音源の収録に
東フィルを従えるって、そんなにあることじゃないのではないでしょうか。
本当にじゅりっていろんなことをやってる人なんですね。
80年代後半以降、歌謡曲、ロックのみならず音楽劇などに活動の幅を広げていく一端が
この曲から感じ取れますね。

アマポーラがリリースされた経緯について、ウィキぺディアには、

「この時期は既にエキゾティクスが解散しており、バンドスタイルでの作品制作が困難だった
ことも一因と考えられる。」


とありますが、別に特定のバンドがなくたって普通に(スタジオミュージシャンで)収録できる
と思うんですけど・・・
じゅりは自前のバンドじゃないと、というスタンスだったんでしょうか。そこいらへんが
イマイチよくわかりませんでした。

まあアテクシ、エキゾも大好きですが、東フィルも大好きでございますから、
これもまた思わぬ結実を見たということで、一曲くらいこういう曲があるのもよかったのでは
ないかと思います。
じゅり+東フィルでいっそ10曲ぐらいやってアルバムを作って欲しかったくらいです。
(←無理だろ

なお、原曲はスペイン語で、クレジットされている作詞者は英訳を行った人らしいです。


【サウンド】
曲構成はAメロ×2回+A'メロ+サビ
オールドハリウッドのサウンドトラックをかけたかと思うようなクラシカルなイントロに始まり、
ファーストバイオリンのハイトーンの響きが美しい。
金管ではホルンがクローズアップされており、
ハープ、ピアノがフルオケの重々しさを軽減して軽やかな響きとなっています。
ずばり、歌がなくても既に曲として完成されていると言えましょう!

↑↑それはもちろん冗談で、じゅりの声はこういう曲にぴったりな、
張り、つや、甘さをすべて備えてる上に、この時30代半ばで上手さ的にも申し分なくて、
もう、何も言うことは無いです。愛してます。(←ドサクサ


【紅白】
スミマセン。ものすごく無知丸出しの質問なんですけど、この曲って、そもそも
紅白以外で歌われたことってあるんでしょうか?
見られる動画が紅白オンリーなので、もうこの映像が反射的に浮かんでしまいます。

紅白
ttp://www.youtube.com/watch?v=Pr1KTgczyGc&feature=related (←hをつけて

ピンクのスーツを纏い、ラメの煌めきと血の紅に染まりゆくじゅりの倒錯的な美しさ。
血しぶき系はものすごく苦手なアテクシですが、コレは美しさのあまり何度も見てしまいます。
特に間奏の、血しぶきを浴びて憂いのある横顔で佇む姿が禁断の美しさです。

-------------------------------------------------------------------------
今日のipodシャッフル1曲目:どん底