あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

源氏物語

2009-03-02 17:14:03 | ドラマ・舞台
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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※今回はあらすじは省きます。まんま「源氏物語」(宇治十帖は除く)です。

えー、「決め今」熱が冷めやらぬ今日この頃ですが、いつまでも決められっぱなしという
訳には参りません。
今日は趣向を変えて、古典文学への造詣を深めるべく「源氏物語」でございます。
(じゅりから離れるという発想は全くありません。)
演出は久世光彦。脚本は向田邦子。
女優陣も豪華キャスティングです。
しかし何かにつけ明らかに女優よりじゅりを重点的に撮っているのがありありな
演出だったりします。
出演者がたいそう多いので、それぞれ一言ずつですが印象を書き留めたいと思います。



源氏の君にピッタリ。どの女優よりも美しいです(断言)。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 
【じゅり以外の主な登場人物と一言感想】
藤壺&桐壺 八千草薫・・・・綺麗で和装もお似合い・・でもアテクシの藤壺のイメージとは違った・・
六条御息所 渡辺美佐子・・迫力ありすぎ。老けた感じだけど不思議と源氏の君と似合ってました。
葵の上 十朱幸代・・・・・・お顔立ちのせいか、ツンケンしてもさほどキツイ感じに見えなかったです。
空蝉 朝加真由美・・・・・・薄幸な感じと芯の強い雰囲気が出てていい演技でした。
夕顔 いしだあゆみ・・・・夕顔のはかないイメージに合っていて良かったです。
末摘花 風吹ジュン・・・末摘花にしてはフレッシュなカワイさ満開。鼻を赤くしてもブスには見えません。
紫の上 叶和貴子・・・・ふっくらお顔に十二単衣がお似合い。でも、どうしても沢田研二ショーが頭に~
朧月夜 倍賞美津子・・・・こういう女好きだ!セリフもカッコイイ。
女三宮 藤真利子・・・・綺麗!最初無機質な感じがよく出てるなと思ったけど、後半妙にナマっぽく。
小侍従 岸本加世子・・・・切ない役どころです。でもじゅりに横っ面張られるおいしい役(?)

桐壺帝 芦田伸介・・・・・じゅりと親子には見えん。でも悠然とした語り口など帝らしく大御所の貫禄。
朱雀帝 仲谷昇・・・・・・軽妙洒脱な雰囲気です。朱雀帝って解釈によってこんなキャラになるのか~
頭の中将 竹脇無我・・・・ごめんなさい。実はあまり印象に残ってない。なんでだろ。
左大臣 金田龍之介・・・・狸オヤジ風(失礼)の大臣様。婿殿~と呼ぶ姿がなんか憎めない感じ。
右大臣 成田三樹夫・・・・こちらは狐か。またじゅりの敵役。狡猾な役柄とシャープなお顔がマッチ。
柏木中将 ジョニー大倉・・熱演ですが、平安の装いがあまりお似合いでないので・・(以下略

線の細い美男子です(遠い目)。

末摘花とはほのぼのピロートーク。
末摘花「あたくし、引っ掻いたんじゃないでしょうか」
(゜∀゜・) 「・・少し」
末摘花「なにぶん初めてなもので。」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

はっきり言って濡れ場だらけなので、それについて一件ずつ語るときりがないですし、
上品に語れる自信もない(爆)ので、それ以外で印象的なシーンをあげたいと思います。
キャプも「ここはまずいよな・・」なところが多くてなかなか選択が難しかったよー。
ちなみに濡れ場の中では空蝉とのシーンが一番プレイボーイっぽくて原作の源氏の
イメージに近いのかなーと思いました~。


【濡れ場以外で萌えなシーンベスト3】

第3位
六条御息所との別れのシーン
どろどろな二人の愛憎半ばの濃密な関係も、源氏の後悔入り混じる真摯な告白で、互いを
許し合い別れることになります。
私らもう若くない女性はみな、御息所の気持ちが痛いほど解るんじゃないでしょうか。
(あ、一緒にすんな?)
御簾越しに見つめ合い、手を重ねあって胸の内を吐露する姿が痛々しくも美しいです。
(もちろんじゅりがです)

第2位
小侍従を張り倒すシーン
柏木中将を女三宮のところに手引きした小侍従をためらい無く折檻なさる源氏の君。
ストーリーどうこうは正直どうでもよく(←オイ)じゅりが女を張り倒すシーンが見られて
個人的には正直ラブシーンなんかより萌えます。心病んでてすみません。

手引きしたのは・・・お前だな。

容赦無く張ったおしてます!

第1位
朧月夜のところで右大臣に踏み込まれるシーン
右大臣に寝所に踏み込まれ、ついに朧月夜との関係がばれてしまうのですが、御簾をガサッと
取り払ったミッキー右大臣と対峙したときのじゅり源氏の表情。
女の父親に見つかったのに悠然と不敵に、まるで「やれやれ。あなたも無粋な
ことをなさいますな。」とでも言わんばかりの笑みなのです。
そして小憎らしく扇で顔を隠す。今更隠したって意味無いっちゅうのに、わざわざこういう
ことするのも、考えようによっちゃ人を小馬鹿にした態度と言えなくもないんですが、その
一連の動きがなんとも雅やかなのでした。


【へぇ~と思ったセリフ】
六条御息所との別れのシーンでの源氏のセリフ
「あなたの苦しみをおぞましく思っていました。」
「だが、そのおぞましさはあなたと私を結ぶ黒い帯だった。」
「(おぞましいと思ったが)息が詰まる喜びもありました。」
「あなたほどのおぞましいくらいの執着を持ってくれるひとはもう二度と現れないでしょう。」

上で挙げた、伊勢に立つ六条御息所とのシーンでの源氏のセリフで、正直じゅりはそんなに
上手くない(演技&セリフ)・・・んだけど、そうかー、黒い帯かー、なんて妙に腑に落ちた
んでございます。
ちなみに、古典の知識まるでないんですけど、御息所との関係って一方的に執着されただけ
じゃなかったんだ~って。
黒い帯で結ばれてて息がつまる喜びもあったんだと、源氏に言わせてるからにはそうなんだね。
って思ったのでした。

朧月夜のセリフ
「女ってずるいんですよ。おなかの中じゃあたくしと同じようなことを考えてるくせに、
そんなこと考えてもみませんって顔して。」
「一日の半分以上は男の人のことを考えていて、御仏を拝む時だって美男のお釈迦様だったり
するとあの衣の下はどうなっておいでなのかしら、なんて。可笑しいかしら。あはははは。」

平安のお姫様にこんなセリフを言わせてしまう向田邦子って大胆な人だなと思いましたですわ。
また、倍賞朧月夜が言うと似合ってて痛快にすら感じました。



最後に、ドラマの公開は80年の正月ですから、撮影中のじゅりは31才。
曲で言うと「ロンリーウルフ」の頃です。
「太陽を盗んだ男」と「魔界転生」の間ですね。しかし、あ~綺麗だわ~

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今日のipodシャッフル1曲目:パフューム