たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

久しぶりに日生劇場へ

2017年01月24日 22時53分00秒 | ミュージカル・舞台・映画
 寒さと乾燥のきびしい一日、午前中はがんばってパスポート更新の申請に行ってきました。3月26日で有効期限が切れてしまうことに少し前に気がついてあせりました。MarchとMayを間違えていたんです、わたしとしたことが。海外に行く予定は全くありませんが、パスポートと免許証は最初に戸籍謄本を提出しているので写真付き身分証明書として大きいんです。この二点をもっていれば本人確認として困ることはまずありません。いつでも海外にいける態勢でいたいしね。10年前に更新したときは、国家試験受験前で有給休暇を使い切ってしまったので、ネットで調べた行政書士に法定代理人として更新の手続きを委ねました。一日のお給料と行政書士に払う費用を比べたら、費用の方が金額が低かったのでカイシャを休まず委託しました。国家試験受験から半年間、有給休暇が発生するまで真夏もカレンダー通りに出勤した日々。つらかったなあ。あれから10年か。風の冷たさがこたえる中でそんなことをつらつらと想い出していました。

 13時からは日生劇場で『フランケンシュタイン』観劇。年明けから仕事できるなんて思ってなかったので平日のチケットとりましたの第二弾。フランケンシュタイン中川晃教さん、アンリ加藤和樹さんのバージョン。『1789~』で加藤さんと一緒だった飯野めぐみさんと凰稀かなめさんも観劇されていたみたいです。二階席だったのでお見かけすることできませんでしたが、子役で齋藤さくらちゃんも出ていたし、なんだか『1789~』がなつかしく想い出されました。舞台はおもかったです。加藤さん演じる怪物がせつなかった。美しいマッチョでないとやれない役ね。歌もすごくむずかしいんだろうなあ。よく歌いこなされていたと思いました。メロディを思い出すことはできませんが心に響いてきました。おもい舞台でしたがオペラ座の怪人のように残酷な美しさもあり、日生劇場という空間が似合っていると思いました。観劇日記はまた後日書ければと。次々と観ているのでこんなんばっかりですが、心の栄養補給に必要なんでね・・・。

 日比谷界隈に出没したのは10月の『ミス・サイゴン』以来。日生劇場に行ったのは約三年ぶり。2014年3月-4月の『ラブ・ネバー・ダイ』以来でした。三年前の今頃、生活があるから自分から辞めるとはとうとう言えなかったばっかりに13年も働いたカイシャから使い捨てられて、不本意なかたちで半ば強制的に社会から排除されて、納得のできる結末を求めてこの身がすりきれるような日々へと漕ぎ出していた頃でした。わたしたぶん2011年4月の組織替えでいちど干されるようなかたちになったから、その時にはすでに要らない人だったんですよね。でもわかっていても辞めることはできませんでした。そんなことは今さらどうでもいいですが、とにかく『ラブネバ』を観劇していた頃は、社会から孤立し始め、それまで経験したことがないことの連続で気持ちはもやもやワールド。サーカスのような舞台とオーケストラの演奏にしばしつらいことを忘れることができました。あの頃の舞台も、今日の舞台もカーテンコールのあともオーケストラが客席のために演奏してくれてうれしかったです。生オケの醍醐味。帝劇にはない日生劇場ならではのあったかさかな。劇場内もほんときれいだし広いし、階段のぼったりおりたり、ずいぶんと歩きました。こうして社会に戻った自分でまたここに来ることができてよかったとまた心の底から思いました。半ば強制的に排除されたのはつらかったす。自分に起こったことの正体がまだわかっていなかったのでつらかったす。その後怒りと悔しさのマグマが噴火し続けることになってつらかったす。今はだいぶ鎮静化しました。人間の心には怪物が潜んでいる。今日の舞台でそんな内容の台詞が語られたと思います。魔物のように人間の中に潜んでいる色々な感情が交錯する舞台でした。明日から三日間がんばればまた連休。土曜日はまたロミジュリ。なんとかやっていければと思います。こうして書いているとまたおそくなってしまいました。いかん、いかん。片付けで休まねば。また明日・・・。


トップの写真はおけぴネットよりお借りしています。
フランケンシュタイン役中川晃教さん、アンリ役加藤和樹さん。







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