『モーツアルト』_「星から降る金」

「森のお城には、王様と王子様が住んでいました。」
年老いた王様　この世を嘆き
門を閉じ　塀を高く築いた
王子様に言い聞かせたの
『ここより他に良い国はない』と
夜の森で　憧れの精が　王子に囁く
『旅立て』と

夜空の星から降る
金を探しに　知らない国へ
なりたいものになるため
星からの金を求め
一人旅に出るのよ

『道は険しい』と王様は言った
『この城にともに留まるのだ
お前を守るため　城を閉ざした』
王様は息子を愛していた
憧れの精は　もう一度王子に告げた
『旅立て』と

夜空の星から降る
金を探しに　世界の果てへ
望むように生きるなら
星からの金を求め
一人旅に出るのよ

愛とは　解き放つことよ
愛とは　離れてあげること
自分の幸せのためでなく
涙こらえ　伝えよう

夜空の星から降る
金を探しに　知らない国へ
なりたいものになるため
星からの金を求め
一人旅に出てゆくのよ
険しい道を越えて
旅に出る

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　ヴァルトシュテッテン男爵夫人が歌う「星から降る金」。今の私には背中を押してくれているように感じます。素敵なメロディライン。

　31日の関ジャムの井上さん。心配になるぐらい正直でしたね。隣で花ちゃんが心配そうな表情しているのが可愛かったです。Wキャストの相手方に素直になれず心に闇を抱えちゃう、チケットの売れ行きがすごく気になる、たまたま夜公演の自分が早めに劇場に入って昼公演のカーテンコールをきいたら、夜の自分の時より一回多かったのがショックだったとか、相手方が調子悪いってきくとそうなんだ、自分は今調子いいけどなと思ったりするとか、すごい正直でした。ギャラは歩合制。稽古中はギャラが出ないので、一カ月稽古して一カ月公演を一年に六回やって給料六カ月分よりも、一カ月稽古して三カ月公演を三回やるほうが給料は九カ月分になるのでいいとか、裏話満載でした。できれば歌も聴きたかったなあ。そんな正直な井上さんのラスト、ヴォルフガングを見届けることができて本当によかったです。久しぶりに『モーツアルト』のパンフレットをみながらあれやこれやの場面を思い出したのでした。役者さんの成長ぶり、生き様をじかにみることができるのも舞台を観続ける楽しみのひとつ。エネルギーをもらえたり、色々と教えられたりします。私来週からやれるでしょうか。一日一日でやっていくしかないです。

　一路さんのブログを読んだら、スパークリングボイスでたーたん(香寿さん)と「闇が広がる」を歌われたそうな。チケットをとれた方は幸せでしたね。行きたかったなあ・・・。