ニコニコ動画とは、お金を稼ぐ場だろうか？
「カウンタ制御は悪だ！」自由市場を！と言う価値観を”ここ”に適用すると、うっかりしたらコンテンツの”全て”が、ＭＭＤ動画に席巻されかねない。動画的クオリティだけを問うなら？芸達者のダンスモーションと、高いレベルの音楽と、高レベルのフィギュアが合算されたそれは、その他「それ以下全て」を否定する。視聴者側としては問題はあまり、無い。要求するのは”要求するクオリティ”だ。要するに、下手くそはいらないのだ。
…と言う悪夢に対して、カウンタ制御は、その肯定？は、鎮静剤の役目は果たす訳で。
大事な事は、”ここ”に集う人々がある程度、にぎやかに問題なく過ごしているその環境である。それはやっぱり、「黄昏の狩人」そこには通じる。大学のサークルか何かの様な、或いは高校生活？”そう言うノリ”だろうか。先生方の提示する行事を熟しつつ、問題ないまったりとした時間を過ごす。提示されるそれはちょっとした自慢話やバカな挑戦である、別にプロを目指してとかそう言う重い話は、ここではご法度であって。和気藹藹と、学園祭を延々と続けている様な、そんな。
…経済の状況を考えると、「そんな事してる場合か？」それは、重い。
しかも、創作の是非は、経済的な回復にも繋がるのだ。ほぼ創作でしか、減り続ける市場的価値を補填できない現実が実は、ある。テレビが期待出来ない時、自分らの生活を改善するのは自分らしか居ないではないか。その時、ニコニコ動画とかの、自由な発表の場は大きな貢献をし得る筈だ。それを活性化するには、そう言う作品に高い褒章などを設定、要するにプロ志向させるべきではあるまいか？経済的な現実としても、プロ作品が無ければ客は集まらない、客が集まらなければ維持費も捻出できない。今の様な状況を続けるって事は、一般市場と共に”ここ”も衰退していくだけではあるまいか？
インターネットの構造に、重大な「特権」を設定してしまった、それが問題の発端なのだろうか。「ブロードバンド」とは何か？実は中央集権的な「特権構造」であって。初期のニコニコ動画はYoutube動画を底に敷き、その上にコメントを流す、と言う事をしていたが実は「それがブロードバンドの現実」ではあって。「ブロードバンドの先は一つしかない」のだ。そこから領域を借りているだけに過ぎず。その、強力な「特権に管理される構造」は、通常のホームページなどを無意味にしていった部分はある。巨大なデパートの隣で、細々と営む洋服店に明日はあるのだろうか。
”雅”市場は、「市場管理者」の許容するテーマを利用しての作品にしか価値を設定しない、ルールには成っている。ＭＭＤ動画で言えば、市場により「使って良いエフェクトが制限されている」訳だ。この市場では、オートルミナス（良くある光源表現）は禁止されています、とか言ったら？”それ”を使っている高品質動画は、不当とも言える否定を受け、数値が上がらなくなる。それにより市場的”個性”は表現される、のだが。ルミナスを使わなくても、オブジェクトにその役目をさせる事は割と幾らでも可能で…、結果で「どう見てもMMDとは思えない」様な動画が精製される時。それは禁止している意味があるのか否か。
「市場管理者であっても、独裁者には成れない」のだが。プログラムの様に、存在しない命令も「そこに有るモノを利用して自分で創れば良い」と言うのはあって。要するにこの環境では、市場的個性は現れるにしろ、「ヘタ」場を利用し適応できないそれは、「悪い」と言う判断になる訳だ。高校の学園祭に、一般のイベント会場”そんなクオリティ”を、要求するべきなのか？それは楽しいと言えるのか。
今の状況では、なら「自分らの理想とする市場を！」それは、新たな市場を自力で創らねばならず。それは既存のこういう市場に対して戦争を起こすに等しく。「正義は勝つ」にせよ、既存の市場が全く正義無き邪悪な、訳もなく。衝突の際には理不尽な損害は多々発生する。ごり押しはするべきでは無い、にせよ。
その公園を創った人には理想とする絵があった、桜よりも梅の華、それをここに描きたい。しかし、一般の来園者にその同意は得られず、多数決に押される形で桜が植わって行き、やがてその公園は、桜の名所として認知される様になった。その片隅で一本だけ、梅の木が植わっている。
「黄昏の狩人」そこに、「最後のマスター」として神様(0±0)が設定された、事は。実は、想定以上に大きな変化が起こった、そう言う事だったのかもしれない。今までは単なるドラクエだったのに、今はポケモンバトルに成ってしまったのだ。そこで勝てばいい、その時。
永遠に勝てない最下層は、道理なのだろうか。
