医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ドレスデン剛胆王の美感5

2007年03月12日 12時53分31秒 | Weblog
 ドレスデンには、そのほかにもレンブラント、ルーベンスや、マルティン・ルターの友人で小悪魔的なヴィーナスが有名なルーカス・クラナッハ、ドイツルネッサンスの巨匠デューラーなどヨーロッパを代表する画家たちの膨大な数の作品が公開されているそうです。

 さらにさらに「田園の合奏」で有名なティチアーノ、西洋で一番美しいヴィーナスといわれる「眠れるヴィーナス」のジョルジョーネ、ちょっと不気味だけど緑の服のひだが美しい「アルノルフィニ夫妻の肖像」のヤン・ファン・エイク、以前お書きしたスペインのムリーリョ、聖杯伝説で書いた「アルカディアの牧人たち」のプッサン・・・。

 いやもう、垂涎ですね。

 ヤン・ファン・エイクは、僕が子供の頃アルノルフィニが、家のどこかにレプリカかなんかであって、子供心にはなんだか薄気味悪いんだけど、妙にリアリティがあって、決して大好きではありませんが、なんとな~く心に刷り込まれている絵です。

 これだけのコレクションですから、ドレスデン美術館はヨーロッパでも重要なコレクションを有する施設であると評価されております。

 しかし何といってもお宝は、じゃじゃ~ん、フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」でしょう。

 独特の光の入り具合や、特に素晴らしいのはなんと透明な窓に移った姿・・・まさに天才だ。

http://stephan.mods.jp/kabegami/vermeer/Brieflesendes1280.jpg

 HPを見ていて気になったのですが、ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダールという人の「満月のドレスデン」ってのも超美しいな・・名前はお恥ずかしながら、はじめて聞きましたが。

http://www.nikkei-events.jp/dresden/works/works7.htmlの一番下。

 アルテ・マイスター美術館は、建築家ゼンパーによる壮大な建築とその華麗なインテリアデザインが美しいらしいですよ。

 加えて有名な“緑の丸天井” Grüne-Gewölbe・・・はヨーロッパで最も壮麗な宝物館と評されます。

 なぜ“緑の丸天井”かというと、建築部分のマラカイトグリーンの染色によるそうです。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200609%2F02%2F11%2Fe0038811%5F78296%2Ejpg

 その金銀秘宝には目がくらむらしいです。