医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ドレスデン剛胆王の美感4

2007年03月11日 09時22分05秒 | Weblog
 ザクセン侯の美術コレクションは現在、バロック建築の美しい「ツヴィンガー宮殿」の一角を占めるドレスデン美術館や、アルテ マイスター(Alte Meister=古典巨匠絵画館)美術館などで展示されているそうです。

 ツヴィンガー宮殿は、空濠を意味し、剛胆王の依頼を受け砂岩でつくった建物だそうです。

 ドイツのバロック建築の傑作といわれ、「王冠の門」が美しいと思います。

http://www.geocities.jp/dokidokigermanhours/newpage87.html

 アルテ マイスターのコレクションの中のラファエロの「システィーナの聖母」ですが、システィーナの由来は、法皇システィーナ2世がこの絵に登場しているためだそうです。

 ん?待てよ・・・ローマのサンピエトロ大聖堂にも、「システィーナ」という名前が使われているな・・。

 コンクラーベの舞台ともなる、あのミケランジェロの天井画で有名な「システィーナ礼拝堂」です。

 バチカンのシスティーナ礼拝堂の由来は、シスト(シクストゥス)にちなみ、つまりシクストゥス4世にちなんで作られたそうです。

 ということはドレスデンのラファエロの絵は、シクストゥス2世になるのかな。


 ラファエロの描く聖母はたくさんありますが、ラファエロの美感から描いているのでしょうけれど、どうも顎が小さく、目の感じだとか、僕には美しく感じません・・・まあ好みの問題ですけれど。

 しかし「冠の聖母」(ルーブル美術館)とこの「システィーナの聖母」は美しいと思います。

http://www.abaxjp.com/nbng/rafaero.html

 でも「システィーナの聖母」をよ~く見ると、マリアさまの左ひざが曲がって右ひざより前に出ているのに、左足の位置がほぼ同じ高さで右足の後方にあって・・・

 なんだか左下肢が長すぎやしませんかね・・・気のせいですか。

 しかしラファエロと言ったらこの天使、有名な下方の天使の表情がとってもキュートですよね。