医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ドレスデン剛胆王の美感1

2007年03月08日 05時44分14秒 | Weblog
 物を収集・蒐集するという趣味があります。

 みなさまの中にもお持ちの方がいらっしゃるでしょう。

 時計、宝石、車、食器、美術品、切手、コイン、ガンダム、ベルマーク・・・。

 中には、何でこんなものを・・・ってのを、偏執的にコレクションしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 僕は意識的にこれを避けております。

 なぜなら、僕は意外に凝り性のため、きりがなくなり、出費が増えて破産することが明白だからです。

 強いて言えば蒐集するというか、捨てないで残しているのは本くらいなもので、映画や美術品はその場で見るだけ、目の保養にのみにつとめております。

 脳の記憶の中で、あれこれ蒐集を想像して楽しんでおります・・せこっ。

 中でも特に気をつけているのが、「陶磁器」です。

 僕の亡くなった父は歯科医でしたが、陶器が大好きで陶器作りの教室も開いていたようですし、いずれ自宅にマイ窯を持つ計画までしておりました。

 また「何でも鑑定団」的な骨董品も好きだったようで、自宅にはなにやら怪しげなやれ鎧だの、刀だ槍だ火縄銃だ・・・

 さらには母方の祖父もそのような蒐集癖があり、それをビジネスにしていたようで、僕はその両者の血を継いでいるために、はまらないようにしているのです。


 その陶磁器ですが、日本製品の場合、僕個人的には磁器よりは陶器の方が暖かみがあって素敵だなと思います。

 でも西洋の磁器の美しさにも惹かれることも多く、ついつい吸い寄せられそうになりますが、そのたびに首を横に振って、いかんいかんと冷や汗をかいているのです。

 これを蒐集しはじめたら止まらなくなるでしょう・・・破産です。

 しかし・・・つくづく、本当に美しいですよね。

 以前紹介したガラスも・・・特に薩摩切子はぜひとも欲しいとは思いますが、これも見るだけ、見るだけと念じております。

 院内のレンタル絵画も、先日やっと念願のフェルメール「青いターバンの少女」のレプリカを入手できましたが、絵も見るだけ見るだけ・・・。

 さてさて、ドイツのザクセン州にドレスデンという都市があります。