【政界地獄耳・03.26】:旧統一教会の解散命令 うやむやになっていた安倍派の関係に再度注目が集まる
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・03.26】:旧統一教会の解散命令 うやむやになっていた安倍派の関係に再度注目が集まる
★首相・石破茂の10万円商品券配布問題は前首相・岸田文雄、元首相・菅義偉、安倍晋三と歴代内閣の慣例ではなかったかと、あらぬ方向に飛び火して、倒閣をもくろんだ反石破陣営は“撃ち方やめ”を余儀なくされている。それでなくとも石破を引きずりおろせという党内批判層にもその後の戦略があるわけでもなく「安倍派への批判が少しでもやめば」「旧安倍派幹部の要職への復帰を促す」程度のイメージしかなく、前幹事長・茂木敏充、元政調会長・萩生田光一あたりが後継に就いたとしても事態は変えられないだろうというのが党内の空気になってきた。
★加えて文科省の旧統一教会の解散命令請求は東京地裁で解散命令が決まり、自民党政治とカネと共に問題視されながら、解決がうやむやになっていた旧統一教会と安倍派の関係に再度注目が集まるだろう。石破は自らの失敗で墓穴を掘り内閣支持率は下がったが、朝日新聞の世論調査で「石破が辞める必要はない」が60%を超え、国民に助けられた格好だ。野党も石破降ろしを本気でやるつもりがない準オール与党体制が奇妙な均衡を作っている。元安倍派の参院議員・西田昌司は12日、参院議員総会で「今の状況では(参院選は)戦えない。もう1度、総裁選をやって新しいリーダーを選ばないといけない」「国民の審判は(先の衆院選で)もう出ている。その方がもう1度、参院選の看板であることはありえない。いまは予算成立させないといけないので支えないといけないが、その後は参院選に向けた体制を考えるべきだ」と退陣論をぶった。
★自民党ベテラン議員が言う。「西田さんは選挙区が京都で、同じ京都の衆院の日本維新の会共同代表・前原誠司を昔から意識している。教育費無償化で政権に近づいた前原が面白くなかったのではないか。前原は非自民・非共産と言いながら人気が出ない大阪・関西万博の赤字補填(ほてん)には与党にいないと都合が悪いと考えていて、それをけん制しているのではないか」。年度末、与野党とも複雑な動きになってきた。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年03月26日 07:55:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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