【政界地獄耳・06.18】:参政党3市議選でトップ当選 政党下克上時代に突入
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・06.18】:参政党3市議選でトップ当選 政党下克上時代に突入
★都議選、参院選と選挙が続くが、大小の差はあれど日本中で毎週のように選挙は行われている。政界で大きな話題を呼んだのは任期満了に伴う15日投開票の兵庫県尼崎市議会議員選挙。定数42のところを56人が出馬。トップ当選は参政党の新人議員だ。同じく任期満了に伴う福井県あわら市議会議員選挙も定数16に22人が出馬。任期満了に伴う愛知県西尾市議会議員選挙。定数30に35人が出馬。いずれも参政党新人がトップ当選した。
★農相・小泉進次郎のおひざ元、同日投開票の任期満了に伴う神奈川県三浦市長選は6選を目指した自民党推薦の現職が無所属新人に敗れた。多選批判が背景にあったが、22日には横須賀市長選挙もあり、政界は農相の中間評価にもなる結果に注目する。国政を担う既成政党が政治を執行する時代ばかりではなくなったのは地方の変化から読み取れる。以前は自民党以外の政党の名前も覚えてもらえない時代もあったが、大きな組織を持つ政党だけが認知される時代ではなくなった。ことに参政党はコメ騒動のさなか、食の安全を訴え、国民民主党の失速で受け皿が見えなくなりかけた有権者に、自民、維新、国民よりも参政党が保守系政党の中で有権者に響いたといえる。
★14日、15日に実施されたFNN・産経合同世論調査は自民24・7%、国民7・9%、立憲6・8%、参政3・9%、れいわ3・5%、公明3・3%、維新2・7%、共産2・6%、保守0・6%、社民0・3%、支持政党なし36・7%。政界関係者には衝撃の結果だ。なにしろ公明、維新、共産の数字が低い。実は各社の調査はばらつきがあるが、この調査がリアルに有権者の今を表しているのではないか。野党関係者は「参政党はトランプ政治に似ていまいか。排他的なところと、それを許容する人たちの評価が高い。共生より権利を強く出してはいまいか」と懸念を見せる。続けて「政治に求めるもの、政治の仕事が変わってきたのだろうか。まだそこが見定められない」。政治の転換期は政党下克上時代に突入した。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年06月18日 08:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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