【2024年は世界の底が抜ける年になる予感】:③プーチンの高笑い、米国の衰退…激変する国際関係と日本の沈没
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年は世界の底が抜ける年になる予感】:③プーチンの高笑い、米国の衰退…激変する国際関係と日本の沈没
2024年は世界的な選挙イヤーだ。皮切りとなる1月の台湾総統選は野党が一本化できず、親米の与党候補がリードする展開。3月のロシア大統領選、4月のインド総選挙、11月の米国大統領選など、国際情勢の変化に直結する大型選挙が目白押しだ。
ロシアはプーチン大統領(右)の高笑い。米国は高齢者対決(=左、上がバイデン米大統領、下がトランプ前大統領)、どちらが勝利を収めるかで内政も外交も百八十度転換(C)ロイター
2024年は世界的な選挙イヤーだ。皮切りとなる1月の台湾総統選は野党が一本化できず、親米の与党候補がリードする展開。3月のロシア大統領選、4月のインド総選挙、11月の米国大統領選など、国際情勢の変化に直結する大型選挙が目白押しだ。
プーチン大統領の通算5選は確実視されているが、3年目に突入しかねないウクライナ戦争をめぐり、反発分子が蠢く。停戦による「強いロシア」の立て直しを求める強硬派は、プーチンにとって目の上のたんこぶ。民間軍事会社ワグネルを創設したプリゴジン氏の“亡霊”におびえているフシもある。
「プリゴジン墜落死を信じず、〈潜伏するウクライナから現れ、再び反乱を起こして体制をひっくり返す〉と期待する市民は少なくない。反旗を翻したプリゴジン氏を持ち上げる欧米メディアにもプーチン氏はイラついていて、大統領選前に徹底的な報道規制を敷く構え。ロシアに対する『忠誠承諾書』への署名を外国人に求める法整備をし、批判的なプレスを追放しようとしています」(筑波大名誉教授・中村逸郎氏=ロシア政治)
21世紀の皇帝はコワモテで乗り切る公算大。言うまでもなく、北方領土返還交渉はとうに白紙だ。
米大統領選は再選を目指すバイデン大統領と、返り咲きを狙うトランプ前大統領による新旧対決となる見通し。足元の世論調査では横一線だ。どちらが勝利を収めるかで内政も外交も百八十度転換。変わらないのは対中強硬姿勢くらいだ。
「トランプ氏が勝てば秩序は間違いなく乱れます。移民難民を追い返し、気候変動対策は消滅。ロシアとの関係が復活し、ウクライナ戦争は強制終了。NATO脱退が現実味を帯び、同盟国への負担押し付けがどんどん強まるでしょう。24年はこの先20年、30年を占う張り詰めた一年になる」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)
パレスチナを叩き潰そうとするイスラエルへの肩入れも強まりそうだ。
空前の低支持率へ真っ逆さまの岸田は蚊帳の外。中国はすでに日本の「次の政権」を見据えているが、「次」でこの国が浮上する保証はない。日本沈没のリアリティーがかつてなく高まっている。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】 2024年01月01日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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