路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.04】:ウクライナ避難家族に「安心」を 日本から停戦の叫び

2024-04-01 08:01:10 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.04】:ウクライナ避難家族に「安心」を 日本から停戦の叫び

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・03.04】:ウクライナ避難家族に「安心」を 日本から停戦の叫び 

 「好き嫌いはないみたいね」「先生もご飯好きでしょ」。ミアちゃん(4歳)は、母のマリッチ・ナタリアさん(34)と姉の3人でウクライナから岐阜県に避難してきた。おととしの春、幼稚園入園のとき、東海テレビのカメラの前で大泣きしていたミアちゃんは、いまではお母さんより日本語が上手だ。

 ロシアのウクライナ侵攻から2月24日で2年。ナタリアさんのようにウクライナから日本に避難している人は、いま2099人。全世界の807万人に比べたら微々たる数だが、ここ1年で大きく変わったことがある。このまま日本にいたいという永住希望者が約4割と大幅に増えているのだ。

 ナタリアさん家族も同様だが、悩みは深い。ウクライナ政府はロシアの侵攻後、18歳から60歳までのすべての男性の出国を禁止した。そうなると、「ロシアは侵攻をやめて。1日も早い停戦を」と願っている女性や子どもは国外に避難。昨年からのイスラエルのガザへの残虐行為も相まって、ナタリアさんたちの声がかき消されてしまうのではないかという。

 だが、それは違う。こんなときこそ、「安心して日本にいてください。1日も早い停戦を、と私たちが世界に訴えますから」と約束することが平和国家、日本の役割ではないのか。

 警察官をしているナタリアさんの夫は電話をしてくるたびに「これが最後かも」とつけ加えるという。侵攻から2年の日、朝日新聞の「天声人語」は、ウクライナの国民的作家の言葉、<自分たちの一生は「戦前」と「戦中」の二つに分けられる>を紹介していた。

 「戦後」がなくて、いいはずがない。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年03月04日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【社説①】:多死社会 故人を... | トップ | 【2024年03月31日 今日は?... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】」カテゴリの最新記事