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【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

2024-08-08 07:48:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 元西播磨県民局長からパワハラなどについて内部告発され、辞職の時期と後継候補が焦点になっている兵庫県の斎藤元彦知事。その詳細については、報じてきた通りだ(既報1)。

 8月2日、斎藤知事の疑惑を追及する文書問題特別委員会(百条委員会)が開かれ、同月30日に斎藤知事の証人尋問を行うスケジュールが固まった。

 「本来なら、告発した元西播磨県民局長が証言して、内部告発がほぼ正しいという前提にたっての百条委員会になればよかったのですが……。斎藤知事からはもちろん、日本維新の会からの圧力も厳しかったのでしょう」と声を潜めるのは、兵庫県議のZ氏だ。

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 百条委員会には、元局長が証言する予定だった「陳述書」が提出され、すでに公開されている。元局長は今年3月に内部告発して懲戒処分を下されたが、その理由に追加されていたのが公用パソコンの私的使用。生前、元局長は「申入書」を百条委員会に提出。公用パソコンのデータは「内部告発の関連だけに限定」するよう申し入れていた。なぜ弁護士まで雇い、そうした願いを出したのだろうか――。

 7月8日、百条委員会の理事会が開催されたが、ハンターはその際の「会議録」を入手。それには、維新が「パソコンのデータの全面開示」を迫っている様子克明に記されていた。

 《主な発言》として、「申入書」について「(内部告発の)真偽を明らかにすることが目的であるので、個人のプライバシーに関するものは不要だ」と複数から意見が出されたのが分かる。そこに反対意見を述べたのが、維新増山誠県議。彼はペーパーを読みながら、《本委員会の主たる目的は、元局長(*会議録では実名)の文書に記載の7項目にわたる告発の内容が真実かどうかを調査することである》、《プライベートだから公開してほしくないとは、あまりにも都合のよい身勝手な論理である。プライバシーに関連しているかどうかについて、元局長の代理人(*弁護士)が判断するのは不適切》、《(公用)パソコンの所有者は兵庫県であり、このパソコンに保存されているデータも兵庫県のもの》などと元局長意思否定する発言を行っていた。(*下が会議録の該当部分)

 他の理事から《元局長のプライバシーが守られる必要がないというのは少し暴論」と反論されると、増山氏に代わって百条委員会の副理事でもある維新岸口みのる県議が、《どこからが7つの(内部告発)項目に該当するのかということも我々が知らないところで勝手に決められたら困る》と全面開示を要求する。(*下の画像参照)

 その後、「法令を守るべき」、「(W氏のプライバシーを百条委員会であかすと)民事上の損害賠償の対象に十分なる」といった意見が出て、百条委員会の委員長である奥谷謙一県議が「調査目的は文書の真偽を確かめること。範囲を超えて資料要求することは委員会の権限の濫用にあたる」と話したところで、「賛同」という発言があったことも会議録でわかる。

 だが、岸口氏増山氏は引き下がらず、「少なくとも(パソコンのデータの)削除された文書のタイトルくらいは教えてもらわないと」、「マスキングしてもらえれば」などと最後までパソコンのデータの全面開示を要求していた。

 最後は採決となり、6人の理事のうち4人が内部告発に関するパソコンデータのみの開示に賛成。維新2人の要求は多数決否決された。しかし、この時すでに元局長は自ら命を絶ち、この世にはいなかった。

 6月14日に開催された百条委員会岸口氏はこう述べていた。「人事課による調査に対していろいろな疑念の意見が寄せられている。この審議過程を明らかにすることが必要だと思うので、人事課の調査、そこから得られた資料は全て開示をしていただきたい」――元局長の同僚だった県職員のYさんは、「岸口氏のこの時の発言を元局長は圧力に感じていたようでした」と振り返る。

 「万が一、岸口さんの発言通りに維新の要求が採用されたら、そんな状況には耐えられないと思い込み自死を選んだとんだと私は思います。なぜ、維新は全面開示を要求し、無理ならファイル名だけでもと理事会で粘ったのか。斎藤知事推薦して知事に押し上げた県政与党維新は、あらかじめパソコンのデータの中身を知っていたのではないでしょうか。公用パソコンの私的な使用はいけないことですが、私は維新が事前にデータの中身を知っていたとすれば、そちらの方も問題だと思います。斎藤知事無理やりパソコンデータを出させていたのではないかとも思えるのです。それこそ、百条委員会追及してほしいこと。元局長の懲戒処分は斎藤知事も了解して行われたわけですが、パソコンのデータの詳細を知っていたからこそ、ろくな調査もせずに処分踏み切れたのではないでしょうか。関係性から言って、斎藤知事維新リークしていたとしてもおかしくない。岸口さんは、ハンターでも疑惑指摘されており、『百条委員会追及できるような人物なのか?』と言っている県職員は少なくありません」(県職員のYさん)

 岸口氏の「疑惑」は先に報じた通りだ(既報2)。Y氏は、「元局長は斎藤知事をクビにしたいんか」、「パソコンのデータ、さらけださせて、百条委員会では(元局長を呼んで)叩いてやる」「やつ(元局長)はブーメランになるで」となどと維新県議どうしがそう県庁内で発言していたことを、記録にとっているという。その記録も。ぜひ百条委員会で「証拠」として提出してほしいものだ。

 維新パワハラ的言動が、元局長を追い詰めた可能性があることは明白。県職員からは、斎藤知事同時維新県議元局長に対する「パワハラ」も、百条委員会審議してほしいとのがあがっている。 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題と日本維新の会所属県議の闇】  2024年08月07日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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