路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【為替】:円安歯止めは「年単位の時間」と専門家が悲観観測…1ドル=110~120円台は遥か遠い道のり

2024-05-24 07:32:40 | 【金融・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【為替】:円安歯止めは「年単位の時間」と専門家が悲観観測…1ドル=110~120円台は遥か遠い道のり

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【為替】:円安歯止めは「年単位の時間」と専門家が悲観観測…1ドル=110~120円台は遥か遠い道のり

 歯止めがかからない歴史的な円安水準に、個人も企業も疲弊するばかりだ。毎日新聞の最新の世論調査(18~19日実施)によると、円安が自身の暮らし向きにとって「マイナス面が大きい」との回答が8割に上ったという。悲しいかな、為替の影響が暗い影を落とす状況はしばらく続きそうだ。

<picture>とりあえず注視(日銀の植田和男総裁=代表撮影)</picture>

    とりあえず注視(日銀の植田和男総裁=代表撮影)

 足元の円相場は1ドル=154~156円台で推移。政府・日銀による覆面介入の効果なのか、先月29日に一時1ドル=160円に達して以降、150円台半ばをウロウロしている。

 円安のおかげで輸出企業はウハウハだろうが、帝国データバンク(TDB)が17日に公表した〈円安に関する企業の影響アンケート〉によれば、対象企業(有効回答1046社)の実に63.9%が円安進行について「利益にマイナス」と回答。自社にとって適正な為替レートの水準は「1ドル=110~120円台」が50.1%を占めた。足元の円安水準が多くの企業を悩ませ、いかに行き過ぎているかがよく分かる。

 ■円安・コスト高による倒産増の恐れ

 ただ、1ドル=110~120円台までは遠い道のりだ。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。

 「現状は企業が望ましいレートより30~40円の開きがあり、円のドルに対する購買力平価を1ドル=100円程度と考えれば、50円も差があります。ギャップが大きすぎて、急な修正は不可能です。ひとまず140円台に軟着陸させ、130円台、120円台と少しずつ軌道修正していくほかありません。足元の異常な円安を招いたのは、10年に及ぶ金融緩和、そして5%の開きがある日米の金利差です。日銀は大幅な利上げはできないのだから、早めに動いて少しずつでも金利の修正を図るべきです。日銀が利上げし、アメリカが利下げしてようやく金利差は4%を切るかどうか。日銀は一気に利上げする気はないから、円安に歯止めがかかるのは年単位の時間が必要でしょう。しばらくは企業にとっても、日々の暮らしにとっても大変な状況が続くと思います」

 日本は中小企業・小規模事業者が99%を占める。TDBの調査では、円安が売上高と利益の両方に「マイナス影響」と答えた企業が中小企業は32.9%、うち小規模事業者は34.3%に上った。

 「円安進行で恩恵を受けるのは、外貨資産を大量に保有する企業や輸出大企業ぐらい。今の状況が続くと、円安・コスト高による倒産が増えていく恐れがあります」(斎藤満氏)

 円安を放置し続ける政府・日銀がいかに罪深いことか。 

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース マネー 【トピックスニュース・金融・日銀・為替】  2024年05月21日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【2024年05月22日 今日は?... | トップ | 【岸田首相】:野党に袋叩き…... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【金融・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】」カテゴリの最新記事