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【注目・衆院和歌山2区】:二階氏三男vs.世耕氏…!「保守分裂の和歌山戦争」、ガチ勝負の行方を左右する「二階元幹事長の体調」

2024-10-09 07:31:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【注目・衆院和歌山2区】:二階氏三男vs.世耕氏…!「保守分裂の和歌山戦争」、ガチ勝負の行方を左右する「二階元幹事長の体調」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【注目・衆院和歌山2区】:二階氏三男vs.世耕氏…!「保守分裂の和歌山戦争」、ガチ勝負の行方を左右する「二階元幹事長の体調」

 ◆世耕氏が正面から戦争を挑んだ

 〈全ては故郷のために〉(自民党和歌山県第二区選挙区支部長・二階伸康君をすさみ町民で励ます会・案内状より)

 〈直接、熱い思いをお伝えいたしたく、『緊急総会』を開催させて頂くことになりました〉(世耕弘成後援会・案内状より)

 因縁の「自民党和歌山戦争」の火ぶたが切って落とされた。

 9月末、裏金問題で自民党を離党した世耕弘成参議員が、無所属のまま衆議院への鞍替えを公表。10月5日に「後援会の緊急総会」という形で出馬を表明した。

 「区割りにより、次期衆院選で和歌山は3つあった選挙区が2つになります。注目は二階俊博元幹事長のお膝元だった現3区が編成される新2区。すでに二階元幹事長の秘書で三男の伸康氏が今年5月に立候補を表明しています。

 そこに、以前から衆院への鞍替えを画策していた世耕氏が、二階氏の次期衆議院選不出馬を千載一遇のチャンスととらえ、正面から戦争を挑んだ。互いの陣営は水面下で動きを活発にしており、まさに『和歌山戦争』ともいえる様相を呈してます」(全国紙政治部記者)

 10月1日に石破茂新内閣が発足し、10月9日に衆院解散、10月27日に投開票を行うことが決定。世耕陣営が10月5日に「緊急総会」を開くと、対する二階陣営も間髪を入れず、10月10日に二階元幹事長の古くからの支援者が町長を務める和歌山県すさみ町で「励ます会」を開催することを決めた。文字通り、「保守分裂の全面戦争」がこれから展開されるのだ。

 ◆どちらに転ぶかまったくわからない

 「3月25日に次期衆議院選への不出馬を表明して以降、二階氏は三男の伸康氏への地盤継承を万全のものにするべく、水面下で目まぐるしく動いていました。

 4月24日には県町村会が伸康氏に新2区への出馬を要請、それを受ける形で伸康氏は5月中旬に出馬を表明、6月1日には県連役員会で伸康氏の新2区の支部長擁立が満場一致で決まっています。幹事長を長く務め、地元でも県連会長として町村会を牛耳ってきた二階氏だからできたことです。

 そこへ今年9月末、世耕氏が衆議院への鞍替え出馬を表明した。今年8月頃から、伸康氏のポスターの隣に世耕氏のポスターが貼られた地域が目立ち始めていました」(地元政界関係者)

 二階元幹事長は不出馬に伴い6月に和歌山県連会長を辞任、後任には石田真敏衆議院議員が就任している。二階氏・石田氏は古くからの盟友と言われており、一見、二階陣営の選挙態勢は盤石と思われる。

 だが、両陣営に精通する地元政界関係者は、「勝負はどちらに転ぶかまったくわかりません」と語る。

 「石田議員は、比例上位に回ることで話がついています。もちろん二階氏の了承済みです。伸康氏は、父親の尽力で新2区に編成される21町村をはじめ、約40の団体からも出馬要請を受けています。一見万全のようですが、新2区は選挙区がものすごく広い。

 和歌山県は『紀北・紀中・紀南』と分けられるのですが、紀北・紀南地域は世耕氏が強いと言われているのです。特に紀南の新宮市を中心とした地域で世耕一族は『名士』として知られ、『何をおいても世耕』と公言する『世耕衆』と呼ばれる住民たち相当数います。

 また紀の川市には世耕氏が経営する近大のキャンパスがあり、同市周辺の橋本市(新2区)などは近大の経済圏とも言えます。もし維新が有力な対抗馬をぶつけてきたら、保守分裂の間隙を縫って議席を奪われる可能性さえある」

 ◆健在ぶりをアピールできるか

 伸康氏か世耕氏か……。勝負の行方を左右するのは、二階元幹事長の「体調次第」だという。政界関係者が続ける。

 「二階氏は現在、歩くのもようやくという感じで、林幹雄議員らが常に付き添い支えています。こうした印象が地元民に与えるイメージは大きい。そして何より、幹事長を退任し、自民党の中枢から遠ざかってしまったという印象も持たれている。

 二階元幹事長の剛腕による公共事業で潤ってきたからこそ、和歌山県内の業界団体は二階氏を支えてきましたが、三男に同様の力が期待できるでしょうか。水面下でいくら動いて体制を整えても、最後は地元に利益を持ってこられるかどうかです。

 体調不安説があるなかで、二階元幹事長が三男の会合にできるだけ顔を出し、どれだけ健在ぶりをアピールできるか。勝負のカギを握っているのはそこだと思います」

 「家族ではなく、みなさんが決めること。本人もこれから努力を重ねることに尽きる」

 6月30日、和歌山市内のホテルで行われた県連大会で、伸康氏の擁立について聞かれた二階元幹事長は、こう答えている。「余裕」も感じられるコメントだが、世耕氏に面と向かって売られたケンカには、何としてでも勝ちたいという思いはあるだろう。

 「保守王国」和歌山の次の盟主は誰になるのか。二階氏の動向が注目されている。

 ■週刊現代編集部

 元稿:講談社 主要出版物 週刊現代 政治 【政局・選挙・次期衆院選和歌山2区】  2024年10月08日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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