【ウクライナ情勢】:避難民、露女性が支援…「私たちは仲間」身元保証人に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ウクライナ情勢】:避難民、露女性が支援…「私たちは仲間」身元保証人に
新潟県燕市の金属加工会社の社長でロシア人の柄沢マリアさん(47)が、母国のウクライナ侵略に心を痛め、同国から避難した男性の身元保証人となった。2人は8日、市役所で報道陣の取材に応じ、「私たちに国境はない。日本で平和に向けたメッセージを発信したい」と口をそろえた。
柄沢さんは約20年前に来日。金属加工会社の創業家の夫と結婚したが、2019年に夫が急逝し、社長に就いた。
ロシアによる侵略を知ると、「ウクライナには友人が多い。どうしてこんなことに……」と涙が止まらなかった。その後、市内のキリスト教会を通じて防寒具などを現地に送ってきた。
男性は、ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州出身のバディム・マロビクさん(48)。2人は約1年前からオンラインで交流しており、昨年秋、マロビクさんから「日本に避難したい」と相談があった。燕市と受け入れ準備を進め、今月2日、マロビクさんを迎えた。柄沢さんは、マロビクさんの日本語の習得状況をみながら、同社での雇用を検討するという。
柄沢さんは「マロビクさんは『仲間』。できるだけ支援したい」と語り、マロビクさんは「長年平和を守ってきた日本で、母国の平和の実現に取り組みたい。市民にウクライナでの経験を伝えたい」と話した。
元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社会 【話題・ヨーロッパ・ウクライナ情勢】 2023年06月09日 07:46:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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